概要
世界に数人しか存在しない、現行法の下で登録され保護される『超能力者』の一人であるイムは、他の『超能力者』と共に超能力を研究する施設で暮らしている。ある日、施設を訪れた『国連捜査官』を名乗る男がイムに半強制的に協力を要請したことで、イムは、幼馴染みの一人であり、6年前に施設を出奔して大量殺人と大規模テロを行い、世界最悪の犯罪者として国際指名手配されている『アジャセ』を追うこととなる。アジャセを追うその過程で、イムは過去を回顧する。自分を含めた四人の幼馴染達の過去。かつて実験体だった自分達がどのように生き残り、どのように扱われ、どのように大人になったか―――自分以外の三人がかつて見た過去の断片を、はじめて、その眼の中に映しながら。
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