第8章 キルヒアイス領の開発③第36話

第36話  開発③魔の森編(アリス13歳)


仕事が無事に終わる事を祈る職人さん達はゲンを担ぐんだよ

光の宝珠の儀式で豊穣の女神の加護を貰い

水龍時代のスクルド様より水の加護を貰い

地竜時代のジブ・ウルルより地の精霊の加護を貰って

天龍になり神龍へと昇格したスクルド様より天の加護を貰ったな幸運な娘。


それによりキルヒアイス領は急速に発展していってる

発展すれば人が集まり仕事も増える

だからキルヒアイス領の『幸運の天使様』とか『幸運の女神様』と呼ばれる私。


幸運の天使様とか女神様と、こう呼ばれるのはわたくし的には悪くは思わない。


私は、これで結構、現場のアイドルなんだよ

だから明るく元気に皆んなのアイドルをやっている

だって、現場で指揮を取るのはキルヒアイス領の領主の娘アリスお嬢様だもん。

そりゃぁ、人気も爆上がりさ(アリス比w)


倒した巨木を作業し易い場所に空間収納で移動したら、ちょいと一休み

空間収納のついでに枝打ちをしてあげたよ。これは喜ばれたよ。


さすがに、空間収納魔法や重力魔法は魔力の消費量が多いからね

(レベルによっても魔力消費量が違うけどね)


だけど、私には魔力回復ポーションと言う強い味方があるのさ

昭和のオッサンみたいな飲み方で腰に手をやりグビっと煽るんだよ

あぁ、お手軽、簡単、楽ちん魔力回復

乙女にしては、ちょっとハシタナイ飲み方ですよね。


今グレースが土魔法で掘っている運河は魔の森側との境に作っているヤツだ

広大な敷地を持つ、お城の外側の堀と防壁になる予定の物だよ。


その中のお城の形は札幌の五稜郭をちょいと真似をした城郭になるんだ

向こうは角が五つだけど、こっちは角が八つの八方星形を予定しているよ


一辺の長さがそれぞれに五キロの四角形を二つ90°にずらた星形の城郭だ

八つの角は其々が独立した城郭になっていて

一つ一つが支城として独立していてそれぞれに防衛機能を有している

そんな支城の周りには堀を巡らす様に計画されているんだ。

堀の深さは10m幅は20mという充分な物だよ


そしてそのお城の外側の外周には直径5kmを超える円周の堀を巡らす

八角形の星型の堀の周りを円周の堀が囲む大きい場所は幅が40mにもなる

完成すれば水上に浮かぶ様な景観だけど難攻不落な城塞を作るんだ

見た目にも拘って城壁は全て白い色で仕上げる予定だ。


景観にも気を使っているんです。


掘り下げた土砂は盛り上げて城郭の土塁を成している

その土塁を基礎に城壁を作り上げる。


水面からの城壁の高さは八角形の中央大地の本城が五層の作りで50mの

高さになる。各層の高さは床を含めて10mも取ってあり充分な高さだった

各支城の高さは三層で約30mの高さだった各支城とは落とせる橋で繋がっている

それぞれの層には武器庫、兵員待機所と宿舎、倉庫や諸々になる。


八つの支城には高さ30mの石造りの櫓を備えて、その上には巨大なバリスタを

整備する予定だよ。中央部には全高60mでそれぞれの低辺の長さが1Kmの八角推の本城が出来るんだよ。中央城郭には八つの角にそれぞれに高さ30mの石造りの櫓を設置するんだ。櫓と城壁には大、中、小のバリスタが設置される。そのバリスタは鋭意開発中だ。


何故バリスタかと言うと弓兵は熟練を要する、だから操作性が良くて新兵でも命中率の高いバリスタを多用するんだよ。それに中型大型のバリスタは射程が長く威力も凄いしね 【バリスタとは古代から中世にかけて欧州で用いられた巨大な弩砲の一種である弩(ど、いしゆみ、おおゆみ)なんだ、。アジア特に中国においては古代から近世にかけて使われていたよ、クロスボウと同類の射撃用の武器の

一種なんだ、前世の知識より】


それとキルヒアイス領では一部の熟練者を除き弓兵を廃止して全部クロスボウ兵にしたよ。だって弓兵は熟練度が必要だけどクロスボウは割と習熟が簡単じゃないの。即成で軍団を揃え防備を整える為のバリスタとクロスボウ、小型で兵士が抱えて操作するものをクロスボウと呼称としているよ

バリスタはクロスボウより大型な弩を指している。中型や大型も有り、それぞれには重量を支える丈夫な脚と兵員を守る為の盾を備えているんだ。


城壁や櫓の上などにズラッと設置して長距離攻撃に使う予定だよ

タイヤを付けた移動式のバリスタも作ってるし

急速な要塞としての城郭の建築と防衛を兼ねる為の運河の設置は全てはキルヒアイス領の防衛力の強化が急務な為なんだ。


その運河は川からお城にも繋がっており物資の輸送もできる運河だ

スクルト川を遡上し開拓地の船着き場にまで来た中型の帆船はそこで積荷を舟艇タイプの舟へ積み替えて城郭の運河を使って各所に積荷を届ける

お城への運河は行きと帰りで一方通行になっている

運河の入り口は頑丈な水門を建築し緊急時には閉ざれる様にする。


道路も整備されているが水運が大きな役割を果たす城塞都市目指している

勿論、運河を渡る橋は簡単に閉される跳ね橋として橋を作るからだ。


船着き場の周辺には堤防を兼ねる立派な城壁を外周に巡らす予定だ

川を渡るにしろ、船で攻撃してくるにしろ、城の防備は堅い

勿論その城壁にも各種のバリスタが設置される。


はっきり言って伯爵や王侯貴族級の城塞都市とも言える。






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