第7章 アリス村開拓記 第30話
第30話 水龍クリハシくんと公爵様
私の叔父さんでも有る帝国辺境領のズワルドの領主様の公爵ラインハルトⅡ世様が帰る前の日。お忍びでスグルト神社にお詣りに行った
ご案内は小娘のアリスが賜わったよ。
どうしても水龍様にもう一度、お逢いしたいんだとさ
叔父さん、眼をキラキラさせてる。なんか子供みたいな所があって、好きだな
神社に着くとクリハシくんは直ぐに現れる、だって私の使役精霊獣だもの。
憧れの眼で見る公爵様。
子供の頃に川で溺れていた所を水龍さんに助けられたという逸話、本当なのね
でもね、ラインハルト少年が助けられた水龍さんおに礼を言おうにも
お付きの者が絶対に阻止した、また川で溺れられたら困るもんね〜
誰だって、王子様の我儘で打首なんかに誰も成りたく無いし
駄目と言われる程、憧憬が強くなるモノ分かるわぁ〜 私、腐女子だったし
そしたらね、クリハシくん偉そうに言うのよ。
『我の御主人様と血の連なる者よ』
『其方に、これを授ける』
おおっと❗️ちょいと中ぐらいの水龍様の水の宝珠だ‼️
「ははぁ〜、有り難き幸せ」なんか公爵様、泣きそうなんですけど
クリハシくん、ナイスです
『我はまだ精霊力が小さい故に、この大きさじゃ』充分、充分だよ
『其方の故郷に帰り、我等を、水龍族を崇めよ』
「帰りましたら、早速に祀る教会を建てまする」
あっ、公爵様の方だと教会になるんだ
うん私の中身は日本人だから神社だし、クリハシくんだしw
『我は水龍に成ったばかりで、精霊力が小さい』
『だが、我等を崇めれば、その球も力を増すであろう』
あゝ、そうなんだ、そうだよね。それで試練を乗り越えたクリハシくんは水龍に
スクルドさんは天龍にジョブチェンジ出来たんだし。
『其方が我一族の者と縁が有るのはユーテス川の主に聞いておる』
溺れたのを助けられたという話しよね。ユーテス川は叔父様の領地の川なんだな
「なっなんとっ‼️・・・」公爵様、感激して泣きながら土下座しちゃったよ
ん〜、この世界にも土下座って、あるんだなと間抜けな事を考えてる私
お父ちゃんも過去にお母様にしてたしw
まぁ、お付きの人も居ないから、いいけどね
『我等一族を崇めよ。』『さすれば、其方の宝珠も、』と一旦区切る
おっ、何だ⁉️
『我の御主人様の持っている宝珠と、』勿体振るなぁ〜
『同じ輝きをするであろう』
ええ〜〜‼️それ絶対秘密のヤツじゃん
低級ポーション水が溢れ出るってヤツじゃん
「その話しは其方の母上から聞いておる」「だから安心するが良い」
にこやかな顔で仰る公爵様。あらん、知ってらしたのねぇ〜
だからお付きの人も来なかったのか〜
水の宝珠は私が貰ったヤツの中ぐらいの大きさの物だったよん
でも水龍様の加護付きさ。
水龍様の水の加護が付くとポーション水の出るヤツになるんだよね〜
例の豊穣祭で姿を現してから信仰度が爆上がりだったから出来たんだって〜
水龍様の加護付き、ラッキーじゃん公爵様
水龍様の加護付きの水の宝珠を貰った事で、お母様の友達の魔法使いが公爵様の
辺境領に同行する事になった。
ちょいと妖艶なお姉様な感じで、紫のローブがとっても素敵な人よ💕
お母様の次にポーション作りの上手い人なの
宝珠の水で薬草を育ててる事も知っている、お姉様なのよ
例のポーションに使う薬草類の組み合わせと比率は門外不出の秘密だけど
お母様が言うには私が育てたアリス薬草園の薬草じゃないと
効能が落ちた物しか出来ないんだって。
公爵様の薬草園の体制が整うまではキルヒアイス家から豊穣の女神の加護の有る土と薬草を送るんだ
これで薬草園が整えば例の高級ポーションも公爵様の領地でも作れる様になる
でも妖艶なお姉様よ大丈夫❓公爵様⁉️ウチの父ちゃんみたいに浮気しないでよ❗️
こうして魔法使いのエリスさんが同行する、公爵様の隊列は故郷に帰って行った
騎士団に警護された長い馬車の列を熱烈に送る領民達
勿論、来る時より馬車列が多いぞ、増えた馬車はワインベルグ商会の最新式だ
当然、荷物はどの馬車も満載だ。
お母様は要らないと言ったけども
公爵様は金貨 一万枚を当座の資金として、置いて行った。
まぁ、実際に持って帰った物の値段はそれ以上だけどwww
だって贈答品のアーデルハイド印の高級滋養強壮ポーションだけで20本はある
今だと、アリス脳内では20億円以上する贈答品だ
多分、アリス村って今後はオルザルド帝国辺境領のズワルド公爵領の一大工業
農業の生産地になるんだろうか。なんか、そんな予感のするアリスで有る。
うん、親戚さんとは仲良く発展していこう。
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