第8章 キルヒアイス領開拓記⑧第41話
第41話 光の宝珠の秘密 第41話(アリス15歳)
さて光の宝珠だ、それの秘密を探ろうプロジェクトだ
今後とも光の教会と付き合うか、否か、大事なプロジェクトなんだ
アリス個人としてお付き合いは御勘弁な組織なんだよなぁ
大枚を叩いて買い入れた光の宝珠が机の上に鎮座して居るモノ
そういや子供の頃の光の儀式で見て以来だなぁ〜
そんな事を思いながら鑑定眼を使って、じっくりと見てみると
子供の頃と違って、なんとなく魔法陣が掛かっているのが分かるんだよ
その頃には、そんなスキル無いもんね、ボンヤリと光って見える光の宝珠
新しく魔法陣解析魔法でも作るかなぁ。
と思っていると土の魔法の得意なマイロンさんと、もう一人のセシリアさんて
土の魔法使いさん、この人は土魔法のレベルはBなんだけど彼女はジョブが
狩人なの、それで高域のサーチ(探索)持ちなのね、複合技で鑑定も得意って話しよちょっと悩んでいたけど二人の答えは出た。
どうやら材質は水晶と魔石と何かを混合し錬成した物は分かったらしいんだけど
その何かの材質が二人には未知で分からないらしいのよ。
でもね、この現代で混合し錬成する、公には・・・そんな技術は無いんだよなぁ
現代とは言っても、この異世界としての現代の事だよ
アリスだったら空間収納内錬金術で出来ると思うけどなぁ。公にはしていないし
もっと詳しくその未知の材質を調べるには時間が掛かるらしいの
だからサクっと次にいこう。
ちょっと未知の材料で作られた宝珠らしいと分かった所で後は魔法陣解析になる
これは創造魔法で作ろうかな、それでステータス画面さんにお願いしてみる。
するとアナウンスさんがアリスに問いかける
『個体名アリス(以降省略)は魔法陣解析の要件を満たしています』
今回はその要件を満たしているんだ、ラッキーじゃん
『魔法陣解析魔法を創造しますか?』心の中で『はい』と返事をする
『個体名アリスのスキル鑑定と土魔法アースエコーを統合します』
『統合するまで10秒お待ち下さい』10秒って、早っ!
『個体名アリスはスキル魔法陣解析を得ました』
おお〜っ!こうして私は魔法陣解析のスキルを得たんだよ
お母様に早速言ったよ。
「私が解析魔法で魔法陣を解析しましょうか?」と、アリス
「あら?貴女いつの間にそんな事が出来る様になったの?」と、お母様
たった今です。とは言わない嗜みが私にもあるわよ
「この間、見つけた書籍にありました、それで・・・」と誤魔化した
ついでにアナウンスさんに転写のスキルも頼んでみよう、コピーよ、コピー
前世の知識があるから、すぐにこんな事を思い付く私w
『個体名アリスはスキル転写を創造魔法で作りますか』の問いに『イエス』と私
『個体名アリスは創造魔法で魔法陣転写スキルを創造しました』
と直ぐにアナウンスさんが返答を返してくれる
ラッキーだな、これも条件をクリアしてたみたい。
「お母様、魔法陣を転写致しますので魔法紙を・・・」
と言うと、呆れた顔をされたけど机の引出しを開けて直ぐに出してくれた
魔法陣解析に転写魔法だもんね。あっ皆さん、遠い目、お願い戻ってきて。
この魔法紙ウチの領内で生産しているんだよ。光の教会からは買っていないの
契約なんかに大量に必要だしね。ウチの領での契約と言えば魔法紙だもん
別に光の教会の専売特許じゃ無いもんね。特許出願を向こうは出して無いし
おウチの方は商業ギルドに正式に契約用魔法紙として特許を出しているからね
しかもウチの方が高級紙だもんね。あゝお話しが逸れたわ。
その魔法紙に新しく得た魔法陣解析と転写のスキルを使って魔法紙に次々に
転写をしていく。転写が済むと薄くぽわっと光る魔法紙なの
いきなり魔法陣解析に転写魔法って、ウチの魔法軍団でも退いてる人が居るわ〜
でも良く一緒に仕事をしている土の魔法使いさん達は、あゝまたって、感じで…
あまり驚かないのよね。現場で色々ヤラカシているからねぇ〜
その魔法紙にくっきりと浮かび上がる幾つかの魔法陣
幾つかは解読阻止用の魔法陣だったが、アリスの魔法陣解析は強力らしくて
解読阻止のプロテクトを破っていく。まぁ、大賢者を凌駕する魔力量だしね
それらの魔法陣をも解いていく、そして宝珠の秘密が明らかにされていく
それで魔法陣を解析すると色々な魔法が分かって来るの
先ずは個人情報を特定する解析魔法かな、これは鑑定と同じ内容の魔法だよね
次は魔力感知と魔力特定の魔法だ。どんな魔力に優れていて
どんな魔法が得意だとか、でも鑑定魔法じゃないんだよね
なんか古臭い魔法陣なのよ、古代魔法と言えば近いのかなぁ
そんな事を転写した魔法陣をウチの優秀な魔法軍団と解析を進めていく。
特に古代魔法に詳しく研究家である魔法使いのサリエルさんが喰い付いている
皆んながちょっと引くぐらいにね。彼によると失われた古代魔法らしいのよ
それでもちょっとおかしな事があるんだよねぇ
確か失われた古代魔法と言えば2000年以上も前の昔の事なのよ
でも光の教会の歴史って1000年ぐらいしか無いんだよねぇ〜
始祖かその周り誰かが何処かの遺跡で古代魔法を発見か発掘したって事なのかな
それを発表せずに神の御業として光の儀式なる集金システムを作ったのか
まぁ、そんなところだろうな、一応、奇跡の儀式として通っているもんね〜
鑑定とかは古代魔法には無くて近代魔法で発明された魔法だからね
現在では人物に対する鑑定は相手の承諾無しでは失礼にあたる
冒険者や傭兵なんかに相手の承諾無しに勝手に鑑定を掛けるといきなり斬りつけられても文句は言えない。それ程の失礼にあたる騎士なら無礼打ちだよ。
まぁ、光の儀式は、こちらから行くからねぇ〜、良く考え付いたもんだ
アリス個人には良い思い出が無いけれども・・・・
わたくしはジョブが村娘で御座いますから、どうでも宜しいんですけど
根に持ってる?そんなことは御座いませんわよ、根に持ってませんわよ!
どうせわたくしは、村娘で御座います〜!
結果が分かると対した内容では無かった、今の世には鑑定持ちが多くいるしね
ただ、あからさまに個人情報を盗み見ると嫌がられるし敵対行為なんだし
鑑定力の有る普通の魔法の球体って事だったよ
それを光の儀式として人々の生活に定着させて来たのが凄いんだろうな
見事な集金マシーンだぜ!
それで更に詳しい材質を調べようという事になった
でもね大体の材質は水晶が六割、魔石が二割で後の一割が良く分からないとの事
それで再びアリスの出番ってなわけよ、あまり目立ちたくな〜いwww
鑑定を強力にして材質を更に詳しくして調べるにはどうしたらいいのか?
などと考えていると、アナウンスさんが急に
『個体名アリス・キルヒアイスにはそれが可能です』って言うじゃないの
私の鑑定はマルチスーパーなのかっ!
お母様に私が調べてもよろしいですかとお伺いを立てる。
まぁ、そんなモンかな、みたいな顔をしないでお母様、お願いだから
目立つなというのは、貴女の教えでしょ
ちょっと期待のキラキラした眼で私を見るのを止めて、サリエルさん。
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