第6章 巫女さんと名付け親 第25話

第25話  名付け親



なんかエライ事になったぞ❗️ 水龍くんの名付け親⁉️

恵に感謝の豊穣祭を取り行う事と運河の工事の安全祈願を、する事を

ご報告に行っただけなのにぃ〜。


でも、まぁ、スクルドさん改めスクルド様は、スクルド様の方が呼び易いし。

天龍になってもスクルド様で良いよね。


なんか、ちっちゃい水龍くんが期待の熱い眼差しだ💕

よし決めた。名付け親になろう。


うん、でも鯉の時代から知ってるしなぁ〜

閃いた。前世で狛鯉がお出迎えする珍しい神社があったな〜

たしか栗橋八坂神社ってのがあった筈だ。


そっから名前を取ろう。「クリハシ、クリハシは?」

うんうんって感じでちっちゃい水龍くんが頷いている。


『では、我と一緒に唱えよ』

『汝の真名はクリハシなり』スクルド様

「汝の真名はクリハシなり」私ね

『我の名はクリハシなり』 クリハシくん


『これは双方の契約である』『天龍のスクルドが見届ける物なり』

するとクリハシくんが光って大きくなったじゃないの

『これで、クリハシは人間の娘アリス・キルヒアイスの精霊獣なり』

えっ、えっ、ちょっと待って私の精霊獣⁉️


『名付け親になって契約を交わしたじゃろう』

『これでクリハシは其方の求めと危機に応じ其方の為にいつでも闘うであろう』

ちょっと待って、それは私の使役獣って事⁉️


うん、うんとクリハシくん。

なんか、嬉しそうに、へっ、へっとした感じが犬のポチみたい。

あっスグルト神社どうするの❓ 天龍神社を作るの❓


『我はそのままで良い、変わらず、崇めよ』


あっ、そうだ。スグルト神社改めてクリハシ神社には

新しく狛犬ならぬ狛鯉を作ろう。天龍様🐉神社も必要だよね

これは忙しくても狛鯉と天龍像は私が作ろう

スキル空間収納内錬成で簡単に3Dプリンター並みに作れるしね。


それと大事な行事連絡だ。


スクルド様に出逢って一年たった事とお礼の供物を捧げるにあたりアリス村と

しての初収穫を祝って豊穣祭を開催する事を伝えたよ

それと運河工事をもう一度するので水龍さんと地竜さんに工事の安全祈願祭も

含めて一緒にするって事を伝えたんだ。


「水龍さんの巫女は私、このアリスが務めます」と伝え

「地竜さんの巫女は、この娘グレースが務めます」そんな風に伝えた。


すると天龍のスクルド様が、


『地竜、其方も来ているのであろう』

『この土の巫女のグレースに名付け親になって貰え』

うん、それは良いアイデア、彼女は工務店の娘だもん。


土の上で、わちゃわちゃ、する仕事だから地鎮祭にはピッタリの巫女さんだし

そして地竜くんが、ひょっこりと地面から現れたよ

全然驚かないんだなグレース嬢は、彼女は将来絶対有望株www


『主も話は聞いてたで、あろう』『この娘が名付け親で良いか?』

地竜くんが、うんと頷いた。


『それでは、これより名付けの儀式を取り行う』

いきなりの地竜くんの名付けの儀式が始まった。


『そこな人の娘、グレースよ、この地竜に名を授けよ』

グレース姉ちゃんいきなり儀式でもビビらない、大物の片鱗あるよね〜


即答で「はい、シブ・ウルル様でお願いします」んっ?女性名称?


『我と一緒に唱えよ』

『汝の真名は、シブ・ウルルなり』と続けてスクルド様

「汝の真名は、シブ・ウルルなり」グレース姉ちゃん

『我の真名は、シブ・ウルルなり』地竜くんこと、シブ・ウルルちゃん

『これは双方の契約である』

『この天龍のスクルドが見届ける物なり』


そうしたら、地の精霊獣の地竜くんが光って姿が大きくなった

大きなモグラみたいな姿なんだけど、なんか女性っぽいぞ

『ありがとう、あたしに女の子の名前を与えてくれて』

格が上がって地竜くん改め、地龍ちゃんの誕生だった。


真名を与えられた事により地竜から地龍に進化したのだった

んっ?だったら、クリハシの性別は?


そしたら天龍神、スグルト様の声が多分、私にだけ聞こえる様に


『我々、精霊は名付け親の思う通りの姿になる』

『其方はクリハシと名付けた時に女と思うとらんじゃったろう』


えっ、じゃぁクリハシ姫って名付けたら女性の龍になったの?、うそん。

後で、なんで女性の名前って聞いたら、グレース姉ちゃん

大地を司るので、そうであれば大地の女神様の姿を思い浮かべたんだって


たしか大地の女神様ってシブ・ウルーラ様だったけ?

ああっ!グレース姉ちゃんは、ちゃんと考えているんだな〜


ヤバい、クリハシの名付け方は安易だし、この世界では意味不明だし

絶対に秘密にしとこう。


晴れて、クリハシくんは私の使役精霊獣に

シブ・ウルルちゃんはグレース姉ちゃんの使役精霊獣となった。


そして別れ際に『我は天龍なり人間の娘アリスに天の加護が、あらんことを』


お馴染みのチリンチリンと音が鳴り男爵令嬢アリス・キルヒアイスは

四つ目の加護を得たのであった。


豊穣の女神の加護に水龍の水の加護、それにこの前に地竜くんから貰った地の精霊の土の加護、そして今度は天龍の天の加護だ。


天龍の加護だから、主に天候気象に関わる事だな。うん多分きっとそうだ。


それでグレース姉ちゃんには地の精霊の加護が付いて土の上級魔法が使える様になった。この能力は代々の地龍の巫女に引き継がれていく事になる

その後、グレース姉ちゃんは運河の土木工事や未来のお城の工事での無双振りを

私と共に発揮したのだった。


私も土魔法の使い方を教えもしたし、隠れて手伝ったりもしたのw


それは、アリス村の新たな伝説の始まりでもあった

一番喜んだこんだのが、エルダー工務店の社長だったと言うオチが付く。


だって安上がりじゃん。土木工事が・・・





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