第8章 キルヒアイス領の開発②第35話

第35話 開発②(魔の森編アリス12歳)


とっても便利な土の魔法の探査のスキル‼️ これはグレースも獲得したよ

二人共、土魔法関連で習得したスキルなので土の中に埋まっている岩や物の種類を探知できるんだ。


それと周辺の探査スキルにも転用出来ると知ったのは最近の事

モンスターの探知にも活用できるし。


魔力専用回復ポーションを私やグレースと魔法使い達はポーションを片手に

愛飲しながら魔法を使う。


腰に片手を当ててグイッと飲む様は、まるで、昭和のオジさん感、丸出しだwww

私は前世でも、生まれてなかった頃らしいから良く知らんけど


限界まで魔法を使いポーションで回復をさせると魔法レベルの上がり方が

早いようだ。嬉しい副次効果なのよね。


ポーションも新たに色々と開発されたの、クラス分けも細かくしたんだ

各級ポーションが、☆一つ〜☆三つと3段階に分かれんだよ

勿論、機能別ポーションの各級の全てで☆一つ〜☆三つに分かれた

都合、九段階に分かれましたよ。ハイ。


☆一つでアーデルハイド印が出る前のポーションと同じ薬効が有っても値段が

1/3に設定したから、だから事実上の値下げです

☆で1/3と☆☆で半額なのね☆☆☆で今までに値段だよ

領民が、より使い易くとの、お母様の御配慮なの


ちょっと軽く、おさらいね

状態異常の回復は麻痺や混乱、解毒などに細かく分けたヤツだよね

それを程度にも応用して細かく分けたの☆の導入で

密やかに一部の男共には滋養強壮ポーションは絶大な人気を誇っているし


低級ポーション  ☆・・・ 軽い病気、軽い状態異常、軽い怪我の回復

         ☆☆・・それよりやや重いもの   

         ☆☆☆・それより重いもの

中級ポーション  ☆・・・中程度の病気、やや重い状態異常、やや重い怪我

         ☆☆・・それよりも重い症状

         ☆☆☆・それよりも重い症状

高級ポーション  ☆・・・重症の病気や怪我、かなり程度の悪い状態異常

         ☆☆・・更に重度の状態を治す

         ☆☆☆・命に関わる病気や状態異常、怪我は欠損部分が有

             ば元に戻る


これらの商品はキルヒアイス領でのみの製造で我が家の独占販売だったのよ

細々と作っていた人達はウチで働くようにスカウトした(後に揉めるとヤダもんね)


アリス薬草園の薬草はポーションを作っていた人達には大好評だったから

自分から進んで仲間になった人達も多いのよ

そんな主力商品を手に今日も私達はパワフルに土木女子だwww


魔力が切れそうになると中級の星三つポーションを煽ると一休みすれば

これで全回復よ。もう職人さん達には見慣れているけど、ねぇ〜www


私とグレース嬢は二手に分かれて作業に入る、グレースは魔の森との境に運河を作る。余った土砂は盛り上げて、防壁にする計画なの

もう一組はエルダー工務店に高額で雇われた魔法軍団の人達

彼等は川辺の整備に当たっているわ。


川沿いの堤防と堤防に併設する道路と線路の予定地なの

これも大規模土木工事だから集団戦よ、ポーションは飲み放題だよ

これは公共事業に従事する魔法使いには無料で提供されている


道路と線路を上流へ伸ばして行く、馬車で行き交いをする道の途中には馬の

休憩所には飼い葉場所と水飲み場を作って馬の馬糞は回収予定だ

無駄無く肥料にするもんね。


各工事現場には冒険者か騎士団が護衛に付いているんだ

水龍クリハシの勢力圏内の岸辺から10kmはモンスター達は寄ってこないし

大丈夫だと思うのだけど作業する人達の心理的安心感の為にね。これ大事。


新たな運河工事、これには水龍で在るクリハシからの提案でも有るのよ

スグルト川の流れが運河に流れれば『我の力が及ぶ❗️』と言うのよ

流水域が増えるという事はクリハシの支配域が増えて水龍としての彼の力が

増す事になるらしい。


だから、取り敢えず川岸から10km先の現在の魔の森との境に作る第一の防壁となる魔境運河は幅20mの立派なものを作ります

これは何と、お城の防壁と堀になる予定だ堀を掘った土で作る防壁だね

スクルド川を挟んで魔の森側の広大な敷地開拓は防壁が完成してから行う

これは増えた領民の食糧となるアリス印の食糧輸出の一大生産地になる予定だ


領主舘は新たに立派なお城を作る予定なのよ

お城よ、お城www


運河を縦横に巡らせた、新しい水の都にするの

これは後の世に、麗しの水都と呼ばれる都の建設への第一歩だったよ。


私は護衛隊を引き連れて魔の森の調査を受け持った

探査スキルで付近にモンスターが居ない事を確認して魔の森へと足を踏み入れた

測量技師達は、びびってたけど木こりさん達は手に力が入っているのが分かる

だって、こんな巨木の数々が手付かずの状態なんて魔の森ならでわだよ

木こりさん達は手直な巨木に取り掛かりだしたよ。。


周辺警戒をしつつ魔の森の探索をするも水龍クリハシの影響下で現れる

モンスターは居ない。それで私は周辺警戒を護衛に任せて

ちょいと風魔法のお稽古を始めた

皆んなと離れた所でウィンドカッターを発動すると慎重に狙いを定めて


一撃を放つ。


ちょっと魔力を抑え気味にしたけど、それでも巨木の半分程が切れたよ


要領を掴んだ私はもう一撃で、巨木を一本倒したよ

ズズンと大きな地響きを立てて倒れる巨木は圧巻なショーだった

木こりさん達から、やいのやいのと喝采が飛ぶ

領主のお嬢様は魔法を変な方向で使うってのは有名な話だから



良く一緒に仕事をする職人達には馴染みの光景だったし

初めて見る職人さん達は目が点になるんだけどね

これで空間収納して内部でスキルを使った加工をして取り出したら


どんだけ驚くのかなぁ






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