第8章 キルヒアイス領の開発①第34話
第34話 開発① 魔の森編(アリス13歳)
さぁ、私には13歳になって嬉し楽しい開発シリーズ、魔の森の開発編だ
魔の森とは子爵キルヒアイス領の広大な領土の半分以上も占める程の巨大な
森林地帯だった。場所はスクルド川を挟んで現在のアリスシティーの対岸だ
もし有効活用出来れば、これに優るモノはない。
モンスターと呼ばれる魔物や様々な獣達、毛皮や表皮等は魔物の種類によって
様々な物に加工される。肉は食用に適している魔物も居るしね。
と、人間がモンスターに打ち勝てれば資源としての利用価値が高いんだ
後は貴重品としてのお馴染みの魔石がある
それぞれの属性で人間の生活に様々に活用されている
火の魔石の魔石コンロや光の魔石のランタンなんかだよ
まぁ生活魔法でライトを使う人も多いけどね。
それと広大な森林地帯は魔の森と呼ばれ森林資源は手付かずだった
だってねぇ、魔の森だし。
取り敢えずは、魔の森の木材資源の伐採と伐採跡地の農地開発を目指す
牧場は魔物の気配で馬とか牛が怯えてはいけないので元アリス村側だけだ。
急速に開発が進むキルヒアイス領は木材資源と農業資源は幾ら有っても良い
そんなキルヒアイス領の事情もあった。
開発主力はアリスとグレースと魔法使いの集団であった
魔法使い達はエルダー工務店のお抱えが多いんだ
まぁ土の魔法使い魔法が上達すれば戦争の時の野戦築城にも役立つしね。
警備隊の主力はアリス紅蓮団が務める事となった
この子達は正式にアリスの親衛隊として認められたの
勿論、物凄い厳しい訓練をさせられたけどね。
さてスグルト川対岸の魔の森の開発にあたってアリスとエルダー工務店の
娘グレースそれとアリス紅蓮団の面々は冒険者になったんだよ
というより魔の森に行く為に冒険者ギルドに登録したんだ。
一応、魔の森側は危険地帯と認定されてて、冒険者か冒険者を護衛に付けなければ行ってはイケナイ立ち入り禁止区域になっているからね
先ずは船着き場からロープを使って舟を引っ張り資材と工夫を積んだ舟艇で川を渡る屈強な人夫が太いロープを扱う
ロープは二本で対岸まで渡してあり滑車を使い巻き取り器で巻き取っていく
これらの装置などは工事して設置済みなんだ。結構な重量でも効率的に川を
渡っていける。
適当な動力が在れば良いのだが、現在は開発中だ
だから馬の力による動力装置だ、それこそ馬力と言うモンさねw
馬がぐるぐると大きな歯車を回しドラムにロープを巻き取っていく。
ロープは使わない時にはドラムに巻き取ったままにして置く
最初にロープと人足を対岸に渡す小舟が行く
対岸に渡り滑車に懸けたロープを、もう一度戻して川にロープを二重に張って
繋ぐこれを滑車でぐるぐると引っ張る訳さ
最初はアリス護衛隊とエルダー工務店の親娘と工務店の大工や工夫達の人間達
に混ざって社長に雇われた土魔法使い達も居る。
次の便で既に加工してある木材群これは砦の建築と内部の住宅用の資材だ
資材便が済めばもう一度やって来る今度は移動屋台のキッチンカー馬車の移動だ
例の新型馬車さ、コイルスプリングにゴムタイヤ装備のね
森林開発が進み木材を運べる様になれば木材運搬用のアリス運河で貯木場に運ぶ
川沿いには堤防工事と一緒に道路と線路の敷設が始まっていた
道路の適度な場所に馬の休憩所としての飼い葉場所と水飲み場が用意する予定だ
衛生環境維持の為に馬糞は専用業者に回収させていく
回収したモノは集められて肥料にする無駄にはしないのだ。
開発の第一陣は街側から資材を搬入して砦を作っている結構、大きな砦だ
グレースは基礎工事に携わる私は森の資源調査とモンスターの生態調査だ
川から10キロは水龍の縄張りなので、モンスターが襲って来る事は無いだろうが護衛は付く、なんと言っても私は子爵令嬢でございます。
資材を運搬している間にグレース嬢と二人で砦と作業員宿舎等の基礎工事をした
『使い方が間違っている』と、言われた例の土魔法だけど今では見慣れた光景だ
一時間もしないうちに200m四方の整地が終わった
エルダー工務店に雇われた土の魔法使い達は幅の広い堤防とその上に道路と線路の建設に当たっている。二方面作戦だ。目立つ川沿いには他の魔法使い達だw
次はエルダー工務店の出番なので私は魔の森の調査に向かう
一人でも平気だと思うんだけど私には護衛が付く
測量をして調査記録を残す人達も居るし、なんと言っても
私は子爵令嬢なんだからねw
私の護衛隊の元はアリス紅蓮団だ、専属で10名程いる
家業の後継者では無い15歳以上の者達を私の『お小遣い』で月に銀貨三枚で
雇っている。
隊長と他に14名の騎士の方は辺境伯からやって来た応援の本職の人達だ
こちらは子爵のお父様、直属の部隊から派遣されている騎士達だった
騎士のキルヒアイス領への永住希望者達は辺境領から家族も呼び寄せて貰った。
護衛中の空き時間にはアリス紅蓮団出身者は剣技や体術の訓練を隊長の
ワイルダーさんから受けている。
本格的な訓練だったけど根を上げる紅蓮団の隊員は居なかった
父の教えのお陰だろう
アリス紅蓮団の出身者達は見慣れて平気だったけど、騎士さん達は私とグレース嬢の土魔法に目を丸くしてた。
作戦中に土の防御壁などで魔法使いが土の壁を作るのは見た事があるが
こんな土木活用方法は初めてだと、なんか興奮して話していた。
エルダー工務店の社長が「その内慣れますよ」と笑いながら騎士隊長に話し掛けていた。
追加の人夫と加工した木材と土木用の資材が下されると、いよいよキッチンカー馬車がやって来る。
現場の作業員の食事や、遠征の調査隊のお弁当も作ってくれるので
重要だよ、キッチンカー馬車は❗️
遠征護衛の騎士が5人と元アリス紅蓮団の10名と測量技師等5名と私アリスの
総計21の調査隊は魔の森に向かった。
騎士10名は現場に残す配置だった
先ずは川岸から10km先の魔の森の縁を奥行き500mまで程を調査記録する
手付かずの魔の森は鬱蒼としていて巨木が絡み合う様に生えている。
探査スキルを持っている私がモンスターの探査を掛けたんだ
範囲は魔の森に向けて奥へ1キロ範囲で、このスキルは土魔法で土中を
探っている内に、付いたスキルだったよ
お陰で、土の中に埋まっている物までが分かる様になった、凄げ〜便利‼️
いずれ色々な活用方法が見込める、とても大事なスキルだった。
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話の辻褄が合わなくなったので順番が入れ変わりました
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