第4章 アリスと水龍 第17話

第17話  アリスの計画


そりゃぁ、帰ってから大騒ぎになったよ我が家は

何せ、愛娘が水龍に遭って水の宝珠と水龍の加護を貰って帰って来たんだから

水の宝珠って、滅多に手に入ら無い凄いお宝だったんだ。


普通の水の宝珠は小さい物で、金貨100枚はする代物で中でも金貨3,000枚程

大きい物になると金貨10,000枚って代物なんだって〜


金貨って、日本円にすると10万円ぐらいなのね


だから普通の水の宝珠は小で1000万円、中が3億万円、大が10億円だという

水の宝珠は物凄い価値の有る品物だった。


しかも水龍の加護が付与された宝珠だと、その10倍以上の価値は有ると言うんだ

小が1億、中で30億で、大だったら100億円という飛んでも無い代物だった

だから僕は131億万円以上の価値の有る物を貰った事になる。


水龍の加護が付与された宝珠は、ただ上質の水を生み出す訳では無い

湧き出る水は低級ポーションと同じレベルの水と言われている

低級ポーションとは軽い怪我、程度の低い体調不良が直せる魔法水の事だ。


低級ポーションでも一瓶が小銀貨 5枚はする、小銀貨一枚が千円だよ

小銀貨10枚で銀貨一枚になり壱万円の価値だ


ここで、この世界のお金の単位を日本円に直してみるね

銅貨      10円x10枚で青銅貨

青銅貨     100円x10枚で小銀貨

小銀貨     1000円x10枚で銀貨

銀貨      壱万円x10枚で金貨

金貨      10万円x10枚で大金貨

大金貨     百万円x10枚でミスリル金貨

ミスリル金貨  一千万円x10枚で大ミスリル金貨

大ミスリル金貨 一億円の価値だよ


水龍の加護の在る水の宝珠から溢れ出る水は一瓶で五千円の価値の有る水だったんだ

そんな水が無尽蔵に溢れて来る水の宝珠だったのよ

低級ポーションの水で薬草を入れて魔力を込めれば簡単に中級ポーションになるし

そりゃぁ、もう大騒ぎになるよね。


魔法使いが丁寧に魔力を込めて作れば高級クラスや、もっと上のクラスにもなる


勿論ウチの魔法使いであるウチのお母ちゃんが丁寧に作れば

お手軽で簡単に高級ポーションが作れるって事なのさ。


それに価格はクラスが上がる毎に

低級ポーション、小銀貨5枚 軽い怪我や程度の低い体調不良などに効く。体力回復の効果も有る基本的なポーション


中級ポーション、低級の10倍、銀貨5枚(5万円)効能はかなり重い怪我や、中程度の病にも効く


高級ポーションは中級の100倍、金貨50枚(500万円)切れた腕とでもくっ付くとかでも直ぐに処置をしないと駄目。瀕死の重病にも効く。しかも重症の場合飲む用と傷口に掛ける用の二瓶が必要。X 2で一千万円になる。だから王族や大貴族とか一部の上級冒険者しか買え無い


だからウチのお母ちゃんに、ひょい、ひょいと魔法で作って貰えれば

ウチは簡単に大金持ちななれるよ。


そんなに凄い水龍の加護が溢れる宝珠だった。


因みに、この異世界の物価では銀貨一枚ありゃ我が家が一ヶ月暮らせる

それだけ物価が安く人権費も安いし人の命も安い

まぁウチの場合は半農半狩で他よりかは食費代は安いけど

それを考えると光の教会って、ぼったくるよね〜、儀式一回で銀貨2枚だもん


ウチの家は父ちゃんが狩人だし兼業農家だから他所よりは裕福だよ

お母ちゃんも働いているしね


そんな所に財宝価値、131億円以上のお宝だもの。

これはキルヒアイス家の極秘事項となった。まぁ、当たり前だよね

盗難や命の危険も有るし、貴族などに目を付けられても面倒だし厄介だ。


小は僕が持ってて良いとなった。水筒に入れればいつでもポーション水が飲める

将来的には冒険者をなりたいのを両親も知っていたしね。


中は取り敢えず、家の井戸に入れて盗難防止とかの魔法結界等は

お母ちゃんがやってくれた

大きな水の宝珠の使い道は、僕から父ちゃんに提案をした。


川からキルヒアイス家の農場まで用水路を引く予定がつもりである事を

そして溜池を作り、そこから家の畑に供給するという話しをした。


その溜池に大の宝珠を設置したい事を話したよ

なんかさ、豊穣の女神の加護が有る村娘が耕す畑に、水龍様の加護が付与された水を撒くって豊作が約束されているようなモンじゃん

物凄くイカサマ的だけどwww


でもお母ちゃんと知り合いとは知らなかったなぁ、水龍のスクルド様。

「あゝ、あの助平水龍ね。」とお母ちゃんが言って大爆笑になった。

父ちゃんと付き合っていた冒険者時代にお母ちゃんが水龍のスグルトさんに

言い寄られた事があったんだってぇ〜 やっぱアイツおっぱい星人だよ。


父ちゃんが、「何もされて無いだろうな?」

シツコク聞いて来たので水龍さんと会った時に僕が裸だったのは企業秘密だ。


さて、さて用水路計画だ。


小さな小川が村を流れているが、畑の水遣りには水流が乏しい

貧しい村の痩せた畑、僕はそれらを改善したかった

貧しくて子供を奴隷に売る親が居るしね、そんな世界を僕は変えたいと思った。


僕には前世、実家が農家だった為に近代農業と酪農の知識が多少は有る。


例えば、この異世界では牛、豚、山羊、鶏などの家畜は基本的に全部放し飼いで

あまり世話ということをしない。


だから、先ずはキルヒアイス家の大農場、大酪農場計画で

農業と酪農を改革するのだ。


必要な資金はお母ちゃんに中級、高級ポーションを作ってもらうことで解決する

それに魔の森に渡ってモンスターハントをする冒険者達で

経済が回っているような村だ。


だから小さいな村なのに冒険者ギルドは有るし、武器屋と鍛冶屋も有る

宿屋も複数有るよ、そして冒険者の男達に春を売る貧しい女性達も…


それにこの世界には農奴という存在が居る

だから父ちゃんにポーションを売ったお金で農奴の人達を数人買って貰って

家の使用人として働いて貰って、農奴から解放してあげれば良いと


僕はそんな風に考えていたんだ。






その前に土地の購入を考えないとだね。










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