第5章 アリス村 第23話
第23話 地竜との出逢い(アリス10歳と7ヶ月)
逞しくなった水の精霊の水龍のスグルトさん。神様に昇格の一歩手前だそうな。
でも、イケメン振りは相変わらず💕
前世からイケメン男子には弱いアリスである
理由を聞いたら僕の所為だと言うの。水龍様を農民達に崇めさせたり、漁師さんにもね
それと護符が売れて、冒険者がお祈りするのも良いみたい
祠もエルダー工務店に神社へ建て替えて貰って豪華になる予定だし
だから崇める人達が増えてきて水龍さん、精霊から神様に昇格するってよ
霊験あらたかな、マジモンの神様だよ。
それでね神様に昇格前の水龍のスグルトさんから紹介されたのが
土の精霊の地竜さんだったの
地竜さん精霊として力が小さいから、名前も無いんだって
(だからオリエント村の土地は痩せてたのね)
でもね、最近は力が湧いてきたんだって
そうアリス村の大農園とかだよね。僕は豊穣の女神様の加護持ちで
水龍さんの加護の水を撒いて豊作は確定だもん
それで僕にも信者が欲しいって地竜さんが言うの
そりゃぁ、豊穣の女神の加護を持ち土魔法を使えるアリスだもの
地竜さんとは親和性も高いし嫌も応も無いよ、二つ返事でOKをした
村の中心の広場に取り敢えず祠を建てて空間収納内工作スキルと錬成術で
サクっと錬成した地竜像を建立した。アリス版3Dプリンターだな
この祠はいずれはちゃんとした神社をエルダー工務店で建てるんだけど
予定は忙しいからね、でもナルハヤでやって貰おう。
だって神さまと精霊さまだもの。
各農家には水龍さんの他に、地竜さんの小さな像も渡して祈りなさいと広めた
水龍さんと地竜さんを一緒に崇めよって事ですよね〜
元々、農業を営む人達は僕と一緒で地竜さんという土の精霊には親和性が高い。
喜んだ地竜さんは豊作を約束してくれたよ。
土の魔法使いの豊穣の女神の加護と、水龍さんの水の加護に
土の精霊の地竜さんの加護、アリス村の採れ高は他所の三倍が約束された
これって作付け面積が三倍になったのと一緒だよね。
なんで、地竜さんの竜は龍じゃ無いのかかって?
精霊としての格が、まだ低いからだそうな。昇格したら龍になるらしい。
だったら信者数を増やしてあげようと
小さな水龍さん像と一緒に地竜さんの像もせっせと大量生産して
ワインベルグ商会に一括して卸して、それぞれ一個を青銅貨一枚(100円)の格安で
近隣の農民達にも売って貰った。
まぁ元手は空間収納した木材を内部で錬成した物だから青銅貨一枚でも平気だ
使用してるのはそこら辺の木材とアリスの魔力だけだからねw
水龍さんと地竜さんの小さな像は近隣の農家達にも爆発的に売れた
凄い売れ行きだと大量の追加注文が入ったくらい
何せ豊穣の女神の加護と水龍の水の加護に精霊の地竜の加護で御利益激増しだし
売れない訳がない‼️
専任として水龍さんと地竜さんの祠の管理をアグネス母ちゃんに任したんだ
水龍さんの護符袋の制作は手先の器用な人達を雇って制作して貰った
こちらの手配と管理もアグネス母ちゃんの担当だった
それと大事な仕事は前日に水龍さんの祠と地竜さんの祠で整形した木片を納めて
水龍さんと地竜さんに念を込めて貰って、それを翌日に回収して来る事
袋は人に制作して木片を袋詰めして貰うと売値より人件費と布代の方が高いん
だけど、これは精霊様を助ける為で、儲けは度外視なんだ。
それに手先の器用な人達で、ちょっと暇の有る人の小遣い稼ぎにもなるしね。
因みに地竜さんは精霊としての各が小さいので名前はまだ無い
えぇ〜、そうすると名付けする親は僕になるの⁉️
なんか、そんなイベントの予感がするなぁ〜。
そんなこんなで地竜さんとの良い出逢いがあった。
男爵のキルヒアイス領は令嬢の豊穣の女神様の加護と水龍さんの水の加護と地竜さんの土の加護を持つ広大な領地と相成りましたとさ。
あぁ、それで木材の積み降ろしの件の波止場だった
対岸に木こりを渡して、魔の森の材木を伐採したらそれを運ぶ
その為に人の移動と荷物を移動させなければ、ならない。
水龍さんの力が強くなったので魔物は大丈夫なんだけども
冒険者の護衛を付ければ冒険者ギルドへの仕事の斡旋にもなるしね〜
そうするとまた冒険者達が、この地に集まって来る
すると宿屋に飯屋に飲み屋が儲かる。お父ちゃんを見れば分かるけど色街もね。
村に雇用が連鎖的に発生していく。そして川岸の積み降ろしの人足が大量に要る
貯木場の設定も必要になり積み降ろし場には簡単な木製のクレーンを作る予定だ
クレーンの原形が出来れば、鉄骨製のクレーンへ発展するのも、すぐだろう
貯木場への運搬用の水路も、新たに作る事にした
これは僕が魔法を駆使して工事しても良かったんだがお金を回す為に
それと僕も忙しいから外注で土木工事として発注したよ。
要は大量の資金を投入してアリス村の経済を大きく回すのだよ
現金収入の少なかった近隣の村人達に取って工事などのの手伝いは
良い金儲けの話の筈だ。
造船所を作り船大工を呼んで船も新たに作った、平底の運搬船だよ
前世の旧帝国海軍の特大発に似ているしwww 量産性を重視した結果だよ
というより完全なパクリだ。(特大発って、分かる人はミリオタかな?)
100トンほどの物資を運べる木製で大型の舟艇だった。
動力は両岸にロープを渡して手で引っ張る仕組みにした。簡単で原始的な手法だ
このロープを引っ張る人足も必要になってくる
引っ張り人足達は荷物を運搬する以外の時間には他の作業をしても良い。
いずれは川を上下する水運も睨んでいる。ゴート親方の鍛冶屋もフル稼働だった
だってキルヒアイス男爵令嬢の私、アリス様が、進んだ農機具やら工事用器材を
大量発注するんだもん。
運河には水車小屋が並べて、動力を様々な工房群に提供する予定だ
下手な都市よりは進んだ文明がそこには有った。
村営の大浴場もそうだったし。
石鹸の製造工房もある。いずれは工場規模に拡大したい。
各家庭の取り付けたトイレもそうだ、衛生文化でもアリス村は進んでいた
それに、黒色火薬の原料になる硝石の培養も始めた
先ずは養蚕農家を作ったんだ。これはコレで絹織物の産業を起す為だ。
そして硝石の培養法である、養蚕農家で出る蚕の糞や野草を養蚕家屋の床下に
穴を掘り約 4~5 年をかけて醸成した土から硝石を培養する予定だ。
糞尿を集める硝石丘法では人畜屎尿を屋外で積み上げ 1~3 年を経過させた
土を使って作る。これは公衆トイレを各所に作って糞尿を集めた
各所とは農家と作業現場だった。無駄を省く、コレです
衛生環境の向上と使える資源は何でも使う、肥料にもなるし
最初は抵抗があった農民達も僕が肥桶から肥料を撒くと
みんな従った。何と言っても男爵令嬢が肥桶を担いでやっているんだもん
彼等には衝撃的な光景だろうね。直ぐに従ったよ。みんな素直ね〜
黒色火薬はいずれ必要になると思っての将来を見据えた大事な事業だった
糞尿を一箇所に集めて管理し衛生面を向上させて硝石を培養する
それは全て黒色火薬の開発の為だっだ。
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