第10章 帝国動乱③ 第52話
第52話 渦巻く策謀と陰謀、光の教団 (アリス16歳半年)
元々帝国には国教というものが無く緩やかな土着信仰に近い五大神信仰とその眷属たる精霊獣信仰が有るぐらいで、それもゆる〜くだ。
元々オリエント村でもアリスがスグルト川でその当時、水龍だったスグルト様に会うまでそんな信仰があったよね、程度だったんだ。
王都には建国以前から立派な五大神を祀る古い神殿があったとされオルザルド帝国の首都は古に栄え滅んだとされる都市の後に作られたという言い伝えがある
現在は帝国紀632年、古の神々の神話は記憶から薄れつつあった
光の教団の洗脳とも呼べる宗教的侵略によって。
帝国やその周辺国の各地に残る古い伝説に拠れば五大神の眷属のとされる聖霊獣達は太古の時代には人々の身近に在り、人々と共にあったとされる
そしてそれら精霊獣を眷属として従える太古の神々
そんな伝説の太古の神々は天、土、火、風、水の五神が有りとされている
天 アル・バハドルス 男神 眷属の精霊獣は天龍
土 シブ・ウルーラ 女神 眷属の精霊獣は土龍
火 ヒノカ・ルビヤ 女神 眷属の精霊獣は火龍
風 アオス・ヤシン 女神 眷属の精霊獣は風龍
水 ミズメノ・ミコ 女神 眷属の精霊獣は水龍
そして闇と夜を司る神、それと雷の神は天の神の眷属されている
闇 ヤン・ミーカラー 男神
雷 イン・ドーラー 女神
天の神は太陽神とも呼ばれたりもする。これは神聖さを表し天の愛と恵を与える神様。後は闇の神は太陽神の影として、太陽神の怒りとしての雷神。
続いて天と対をなす大地の土の神は、豊穣と母性の象徴する神
火の神は情熱と文化の神で創造の神でも有る
そして風の神は天候と季節を支配する神
水の神は水の恵みを現し作物の豊穣を約束し渇きを癒す神
それら忘れさられた様な神々と精霊獣と信仰、それに取って変わって来たのがあの腐った司教とかが居る光の教会だよ。
だから天龍等を祀る土地の乗っ取りや衰退は光の教団に取って都合が良いしね
この地の光の教会は祭司長が白昼に領主の令嬢を襲うという騒動の後には、
もう存在していない。廃墟のような建物が残っているだけだ。
もう撤去したいんだけど土地は教会のもんだし、要らぬ手は出さないようにしてるイチャモンを付けられたく無いからね〜
しかも光の教会が独占していた光の儀式と類似の行為を各神社で行っていて、
賽銭(幾らでも良いのよ、お金持ちはそれなりに、貧乏人なら一人銅貨一枚『最低額の硬貨』でも良いというシステム)で行うという、
光の教会にしてみればキルヒアイス領から喧嘩を売られてる様な事態になっているし、それも種族を選ばずにしているから。
人種以外の才能を認めたく無い光の教団にしてみれば噴飯モノだよね。
そしてキルヒアイス領では、その才能のそれぞれの能力に応じて子供には無料で教育をして(給食付きでね)更にそれからは高度な教育も受けられるのさ。
人材は大事だしねっ‼️ まぁ青田買とも言うけどw
➖➖➖➖➖➖➖ ユグ°シアル大陸位置関係図➖➖➖➖➖➖➖
アリスが住む国のオルザルド帝国はユグドシアル大陸の東方にありノルド人と呼ばれる人種がメインの国なんだ。
この大陸には他の人種の国がオルザルド帝国の西方に、アスラン人のアスラル共和国は海の民、水の女神のミズメノ・ミコと風の女神アオス・ヤシンを信仰している。
北方にはフェリア人のフェリシア神聖帝国が有る。フェリア神聖帝国は
風の女神アオス・ヤシンを信仰している
そのフェリア神聖帝国の西隣がユーンベルト皇国で光の教団の国だ。その西北にある秘境の大森林に遮られてエルフ族の国のレムリヤ公国が存在してる
ガルフ神獣帝国という獣人族の国は不幸な事にユーベルト皇国の西隣だ
海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海
海海海海海海海 森森『レムリア公国』エルフ族 森森海海海海海海海海 東
海海海海海海 森森森森森森 大秘境森林 森森森森森森 方
海『ガルフ神獣帝国 』森 『ユーベルト皇国 』『フェリア神聖帝国』大大辺
海 獣人族 森 光の教団の国 フェリシア人 山砂境海 山脈山脈山脈山脈山脈山脈 脈漠
海 『アスラル共和国』 『オルザルド帝国』 △カグツチ火山
海 アスラン人 ノルド人 大魔境 山海海海海海海海海 海海海海海海海 森森 脈
海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海海
光の教会は人を至高とする一神教、教祖も人族と云う宗教だ
だから光の教団は人族以外の他種族を支配しようとし差別する。
人族こそが神に選ばれし至高の存在で、他種族は人族に使役される為の種族
人族が導き躾ける為の存在とした。こんな教義では簡単に差別と迫害に繋がる。
山脈に遮られてオルザルド帝国にはあまり影響は無いが、フェリシア神聖帝国とは信じる神の違いで、ガルフ神獣帝国とは他種族への差別と迫害で侵略をする
光の教団の国で在るユーンベルト皇国は聖戦の名の元に周辺諸国の他宗教、
他種族国家への侵略戦争を幾度も起こしている困った国だ。
そんな中、様々な思惑を載せて装甲列車が発車の汽笛を鳴らす。
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