第8章 キルヒアイス領開拓記⑥第39話
第39話 開発⑥魔の森編(アリス15歳)あんな奴絶対に嫌だ〜‼️
あれから半年が経ちスグルト川と魔の森の境界線に幅20mの堀と高さ50mの城壁を作り一応のモンスター対策は終わった。
今のところの完成している城郭の広さは20kmx10kmだ
これからは20km x20kmの広さまで拡大する工事が始まる。
これからは魔の森に向けて10km程奥を開発する、その為の調査と開拓が始まる
今までは魔の森の縁だったけど、これからは魔の森の内部に侵入する
スグルド川の流水域を増やす為の今の最外周の堀と城壁もできたからモンスターの侵入は大丈夫と水龍のクリハシくんに言われているけど、
相手は生態が詳しく分かっていない魔物のモンスターだ
魔物たるモンスターが溢れかえるスタンピードとかもそうだし
私やグレース達やアリス紅蓮団は正式に全員、冒険者登録をしたのよ
調査団と開拓の工夫達は冒険者の私達が護衛をするの。
魔の森の内部へのは騎士団や冒険者じゃないと立ち入り禁止なのよ
まぁ、私は領主の娘の御令嬢様だから冒険者じゃ無くても入れない事もないけど
でも、まぁお父様は冒険者ギルドのギルド長を相変わらずやっているし
ルールは守らないとねぇwww
簡単な試験を受けてて新人冒険者として登録したのよ
試験は剣技と魔法の実技試験だったわ
昔からお母様とお父様に鍛えられていた私は簡単にパスしたよ
それで目出たくH級冒険者になったんだ。
冒険者は下からH、G、F、E、D、C、B、A、S、SSと10階級の位があるんだ
一番下っ端のH級から始めるのは子爵の御令嬢でも変わりません
剣技と魔法もB、Aランクは有ると言われててる私でもズルは駄目なんです
それに実力は有っても実戦経験が無いじゃ無いの!私ことアリスには
一部の紅蓮団団員は12歳と共に冒険者登録をしてG、F級の者も居るけど
彼等だって魔の森の縁周辺での活動で深部へ分け入った事は無いようだ
まぁウチの冒険者ギルドでは薬草採取の依頼はほぼ無いしね
あれだ殆どアリス薬草園で栽培してるし、珍しい薬草採取は魔の森の深部だから新人冒険者には依頼が出る事は無いからねぇ〜
それに結構、紅蓮団も忙しかったしね、まぁ全員初心者ってこと
普通はE級くらいから一人前とも言われる。実戦経験が無い者を、いきなり剣技と魔法のレベルだけでは判断しないとの事で意外としっかりしてるのよね。
そうじゃないと新人冒険者の死亡率が高くなるんですって
そんなこんなで私達、新人冒険者達は魔の森の中へ足を踏み入れた。
勿論、紅蓮団以外にも指導教育する為の騎士団の叔父様、お姉様達も居るけど
騎士のお姉様達と言うのは、ね!
キルヒアイス領は職業婦人が多いのよ、だって人口の半分は女性じゃないの
何せ、最初はどこも人手不足だからウチの領は女性進出がとても盛んなのよね
お家の第一婦人と第二婦人は両方とも職業婦人だし。
お母様は大賢者にして女男爵位持ちでポーション工房の責任者にして
御領主様第一婦人だしね。男爵位は王宮から月に金貨五枚とか貰えるらしい
年貢を納める事を考えると、なんか割に合わないよね〜
大賢者は破格の月に大金貨五枚なのよ、破格よね〜
これでもお母様に言わせるとシブいらしいwww
アグネスお母様(弟カールの母)はメイド長にして各神社の宮司と言うか
取りまとめ役、領主のお家がこんな感じだからウチの領は女性進出が盛んなの。
他の領だと女性の人権なんか、有って無い様なもんだし。
そんなこんなで女性騎士なんかも沢山居る、元々冒険者で剣士役を担っていた
人達が軍団に応募して来て入団した人が殆どだ
傭兵団から個人で応募して来た人も居る。
それに獣人族で構成される勇猛なるスパイトフル傭兵団ってのが100名越えた
人数で纏めて来たし。
これは、お父様の第二婦人でメイド長の旧名がアグネス・ロルア・シンメイと
言う事と関係している。彼女はシンメイ族の族長ロルアの娘だったのよね〜
かつて獣人国のガルフ神獣帝国は人族のラズベール教皇国という光の教団の国に
侵略を受けて敗退、領土の多くを切り取られたの。
唯一無二の神様の一神教、人の教祖の教えを元に光の教団は人以外を蔑む教えなんだ。だから獣人とかエルフ族とか認めて無いのよね。だから侵攻侵略をする
獣人狩やエルフ狩りの考え方の元にもなっている、彼等は人より劣ると言うもの
だからウチのキルヒアイス領とは反りがあわない。
何たって、第一婦人がハーフエルフに第二婦人が猫獣人族だからねぇ
それにウチの領はとってもお金持ちだ。そりゃぁ合わないわなぁ〜
そうアグネスは故郷を侵略された時に家族と離ればなれになって流浪しんだって
時に盗賊に襲われた時に冒険者になっていたお母様達に助けられてからは、
一緒に冒険をしてたんだって、
そんな縁で今では、お家の第二婦人兼メイド長をやっているのよ
それでスパイトフル傭兵団の団長さんが生き別れになっていたお兄さんだったの
キルヒアイス領の噂を聞いてやって来たら妹と感動の再会みたいな感じかなぁ
弟のカールは傭兵団で副団長をやっているよ、名誉が付くけどw
元冒険者や元傭兵団から志望動機に以外と多いのは此処は飯が美味いと言うのが多くて笑っちゃったけどねぇ、お食事大事ですわよ
アリスが土を弄って農作業を始めたのは少しでもお家の食糧事情を改善させる物だったし、お陰様でキルヒアイスブランドのお肉やお野菜は美味しいのよねぇw
はてさて新人冒険者から熟練の戦士までの集団が調査団と開拓団の護衛をする
此処からは魔の森の中でモンスターの完全な縄張りだ。全員に緊張が走る。
先ずは調査、測量をする人達の安全確保しなきゃ
調査団の安全地帯を確保してから本格的な調査と開拓が始まる
敷地の確保の為に風の魔法が得意な者達がウィンドカッターで巨木を薙ぎ倒す
そして土の魔法で根を掘り起こし、整地して更地にする。
それから簡易的な砦をサクッと作る。土魔法で土台工事をして私の空間収納内に納めた加工済みの資材を手早く出して組み立てていく。これが第一拠点だ
最近では魔法使いも戦闘向きで無い者達は護衛を受けて身を守って貰える
ウチの領地では魔法使いは貴重な働き手だからだ
なにせ使い方が間違っていようが労働の担い手達だ。だから労働環境は良い
高賃金に安全な環境での魅力に惹かれて、他領からも多くの傭兵や冒険者と
魔法使い達が集まる。その内、問題になるだろうなぁ。
特に北の御領主とか、最近はアリスも15歳を過ぎた。王都などでは婚約者探しが盛んになっている。まぁ15歳になったらお見合い婚約の季節なのよ
貴族には恋愛結婚なんて普通は無いよ。ウチが異常な家族なんだよ
王族なのに種族を超えた結婚とか、その娘が駆け落ちとかねっ‼️
で、最近になって北の御領主様がウチの息子はどうだとか言い出したの
散々に難癖を付けられて、ウチの好感度はマイナス200%なんですけど
しかもその息子は貴族という身分を勘違いして自分は偉い選ばれた人間だと
宣ってるそうよ。キモデブの馬鹿息子は・・・(ワインベルグ商会調べ)
私の好感度はマイナス1000%だよ‼️絶対に有り得ない。
しかも向こうは男爵なのにウチは子爵だよ❗️ 偉そうなんだよ‼️
なんかね俄か子爵だから自分の方が偉いとか言ってるのよ‼️
長年貴族をしているコチラと縁ができれば箔が付くだろう、とか言ってるの‼️
話しを持ってきた執事がまた偉そうなのよ、しかもお見合いの申し込みの場で
借金の申し込みをするのよ。サイテーじゃん‼️
親子揃って馬鹿よね〜 絶対に無視だ❗️無視だ〜‼️
そんな話しに関連しているかは分からないけど、最近ね面白い組織が出来たの
ワインベルグ商会の一部は冒険者ギルドとツルンで諜報機関を作っていると
商売に於ける情報は大事❗️、冒険者も冒険前の下調べは大事‼️
まぁ、隣にアンナのが居るからねぇ〜 必要でしょ
でお父様が肝入りで始めた影の諜報機関だよ名称は無くてただA機関とか忍者部隊って呼ばれている。名称のAはアリスのAなんて事は無いよね?
それに忍者部隊ってなんなの〜?
まぁ、そんな事を考えているとね場所を確保する為に倒した巨木を風の魔法使いさん達と一緒に木樵のおじさん達が枝を払って運搬をし易くしていくの
まぁ、手が有れば私が空間収納内で製材しなくてもいいんです
重力魔法も使う事も無いんです。まぁ、ちょっとは軽くしてあげ様かなw
私が色々な魔法を駆使して仕事を早く終わらせる、
それは、なる早で急ぎの時だけだ。他の人の仕事を奪ってはいかんよ
こんな余裕が出て来たのもキルヒアイス領の魔法軍団が整って来たからだ
此処にエルダー工務店のグレース嬢が居ないのも他の場所で作業しているのよね
倒した巨木の枝打ちが終わったみたい、そしたら工夫さん達が城内に運搬する物と拠点で使う物に分けていく
城内では様々な物が建築されているからね、資材よ資材が大事
材木は火魔法と風魔法を組み合わせて乾燥させるから、直ぐに使えるわ
普通は年単位で寝かすのよ、ちゃんと乾燥させないと反りや割れが出るもんね
本当にお家の魔法軍団は使えるわよねぇ〜www
まぁ、城郭もあらかた出来てきたし、次は鉱山鉄道だな。
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やっと本筋に戻れました。
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