第4章 アリスの野望 第20話

第20話  えっ⁉️アリスって、無双なの⁉️


用水路改めアリス運河の工事は土魔法に風魔法と火の魔法それと新しく憶えた

空間収納魔法と空間収納内加工術に重力制御の魔法の力とでサクサクと運河を

作っていた。


体力回復のポーションと魔力回復ポーションというイカサマチート?で

それからは一日一kmの進捗という凄さだった。


えっ⁉️、アリスって、無双なの⁉️


一ヶ月と掛からず、僕的には簡単に総延長20km以上のアリス用水路という名の

幅10mの運河と4mの幅の用水路が二本できていた

運河の内側は全てコンクリート並みに強化された元土の岩石で出来ていた

それと溜池。溜池はそれぞれの辺が100mX100m深さが10mという容量だった

魔法で仕上げられた運河と用水路、溜池の壁壁は継ぎ目無しのツルツルに

仕上げられていた。


ここは辺境の痩せた土地だし豊富に水があれば作物の育ちも違うだろうって事で

農業用の用水路を作ったんだ。


一つは溜池に流さずに村の小川の方に直接繋げたよ。幅4mの方ね

これは普通の川の水なんだよ、オリエント村の発展を祈ってね! 

農民の皆さんにはとても感謝された。


でもキルヒアイス家に仇成せば『水門締めちゃうぞう!』ってな感じ。


もう一つの幅10mの運河は溜池に注ぐ。溜まり過ぎ無い様にオーバーフローの

仕掛けで再び川へ還流される。結局、大きな水の宝珠は川の取水口に取り付けた

大きな水の宝珠には幅10mの運河に溢れる程の水量を誇っているんだよ

取り付けた途端に水が溢れる様に湧き出す不思議な宝珠なんだ。


溜池からはアリス農園の各所と牧場予定地を巡って回る幅2mの水路も作った

溜池だと秘密がバレ易いかなと思い、それに盗難の危険もあるからね


幅10mの本水路の方には溜池へ繋がりアリス農園と牧場に巡る幅2mの水路には

なんといっても低級ポーション並みの水龍の加護の水が流れてるw

溜池では、水の宝珠が盗まれ易い心配もあったし、取水口に細工を施してある

スグルト川の取水口にはちょっとした秘密が有るんだ。


取水口の水門は川側と用水路側に二つ作ってあって二重の水門になっているんだ

水路の5mほどには上に土が被せてあり、アリス謹製煉瓦でがっしりと固めてある

その隠された形のトンネル状の水路の中には、ちょいと細工がしてあった。


キルヒアイス家の土地に巡る用水路は、なんと! 川とは繋がっていない

トンネルの真ん中に大きな水の宝珠が設置して有るだけだ

宝珠から水龍の加護の有る水が溢れて出ているのが我が家の溜池に一旦溜まり

そこから2m幅の水路で田畑と牧場予定地を巡って大地を潤す事になっている

川から村に流れる幅4mの用水路はだけは直接、川に繋がっていた。


だから、どちらの取水口もトンネル方式で作って水路の一部を隠しているし

トンネルで内部を見えない様にして水の宝珠がトンネル内に設置してある

そうして水の宝珠の秘密を守れる形にしたのよ

勿論、盗難防止用の結界は幾重にも掛けられているのは言うまでもない。


川の水を流している方の用水路は村に、それでもオリエント村の農民達に

してみれば豊かな水量の用水路が使えて感謝しか無いから

父ちゃんを次期村長へ、なんて声も上がってた。


水門の工事には村の大工のエルダーさんを絡ませたのには意図が有る

オリエント村の各工房にお金を落とす意味でもあるんだ。


エルダーさんは立派な水路を見てビックリしていたよ

彼を引き入れたのはアリス村の住民となる農奴の人達の住居とかがこれから多数必要になるからだ。奴隷から解放して使用人にする予定の農奴達がそろそろ

オリエント村に来る頃だった。


エルダーさんにはアリス村(笑)となる村民用住居とお母ちゃんのポーション工房の建設と我が家の新築を頼んだから大工職人の仕事の大きな需要を生む

工作スキルが有ったアリスは器用にエルダーさんのお手伝いをしたよ

お陰で工作スキル以外にも大工スキルを習得してしまった


それに空間収納内工作スキルをフルに活かして、水龍スクルト様の小さな像も

作った。木材を収納してから、3Dプリンターを意識して錬成して作ったんだ

祠に供えるのでは無く、アリス村の各住居のに家に供える為の像だ

『我を崇めよ』用の像なんだよね、信者をせっせと増やす工作だwww


祠には現在アリスの手彫りの貴重な像が供えてあるんだ。


作った一番大きな像は祠に、此処は何れ水龍神社になる予定

神社は大工のエルダーさんの手が空き次第、新築を予定にしてる

最初の手彫りの像はアリスの新築の家に設置予定なんだ

将来を見越してのちょっとした大きさの邸宅だった僕と弟にも個室があるんだ

凄いのはお母ちゃんの書斎だよ。本棚を一杯作る予定だ。


ポーション工房は前の家に有った井戸を中心にして増改築をした。

工房の中心に井戸がある構造だ。工房で井戸を囲み目隠しをしているだよ

勿論、多重結界が張られている。しかも新しい我が家と繋がって建てているんだ


建築ラッシュが村を潤す、大工のエルダーさんは職人さんの募集をしてるし

木材の調達には木こりと材木問屋の需要を生んでいた


キルヒアイス家は広大な土地の購入と共に森林伐採をも行い材木問屋に売っていた。ある程度は土地を拡げる為だが木を切った後に植林もしているんだ

材料問屋と植林はオリエント村の大事な産業として育つだろう。


それと鍛冶屋のゴート親方もアリスの企みに絡ませたんだ

変な部材をちょこちょこと頼みに来ていた小娘に親方は優しく対応してくれた

水門のギヤやハンドルなどの部材を注文してたからね〜


最初は図面を渡して父ちゃんを通してだけど

脳筋父ちゃんへの説明が面倒臭くて、直接に注文を始めたのがキッカケなんだね

何度も何度も説明しても意味が判らないだもん、ウチの脳筋野郎は・・・

勿論、ゴート親方のところには大工道具や釘などの注文なども増えている。


あれこれと説明しているうちにゴート親方と仲良くなった僕は

親方に弟子入りする事になった

教育手数料として一日、小銀貨一枚払うと僕は言ったが断られた

「今後ともお前さんの可笑しな注文を受けてやる」その条件が弟子入りだったw

これで鍛冶屋のスキルが手に入った。あぁチート人生

変な物を、ちょこちょこと頼みに来る小娘のことを気に入ってたみたい

それに今までに無い、アイデア商品も多いし


例えば、ウチの荷馬車は板バネ付きだ。


そう車や列車などにショック吸収の為に付いてる、板状のバネのあれだ

それに馬車の車軸を鉄棒に変えた。今まで木材だったのが信じられないよ

悪路でも今までの馬車より耐久性も上がり荷物も多く積めて乗り心地も良いし

それに馬への負担が減ってスピードもアップと良い事尽くしだった

これは鍛冶屋のゴートさんの発明という事にして貰った。


鍛冶屋ギルドと商業ギルドに登録して貰って他で真似できない様にもした

この世界にも特許という概念が有ったんだなぁ、まぁ助かったよ

アリスの取り分はアイデア料として一割だけど、特許は10年間の権利がある

10年間は作れば作る程アリスの手元に自然とお金が入る仕組みになっているの。


それに板バネなどは他の産業でも、需要を生むだろうしね

これには商人のワインベルグさんも絡んでいる


その板バネ付きの馬車や荷馬車はワインベルグ商店での独占販売にしたのね

次に模索しているのは、スプリングとゴムタイヤ

もっと走行速度が上がれば物流コストも安くなるしね。馬も楽になる筈だ。


だから南方に有るというゴムの木の仕入れをワインベルクさんに頼んでいるの

蒸気機関への道は、まだまだ遠いなぁ〜


商人のワインベルグさんとの繋がりは大きかったよ。

アリス一人が、いくら無双でも一人で出来る事には限界が有るじゃん。


これで冒険者ギルド、大工ギルドと鍛冶屋ギルドに商業ギルドと商いと言う

強い繋がりが出来た。いや、本当にお金の力って凄いんです。


必要な人達はアリスの秘密を守る為の契約に応じてくれた。例の魔法紙の契約だ

それにキルヒアイス家の秘密の中心にはアリスが居る


だってアリスが持ち込むアイデアは前世の知識からなんて誰にも言え無いから

だから途中に大人を絡ましてアイデアの代行をして貰っている

それで秘密の契約が必要なのよ

それにアイデア料1割でも商品が売れれば今後10年間は特許料と言う名の

お金が入ってくる

もっとアリスの取り分が多くても良いとかゴート親方なんかは言うけど

秘密を守ってもらう方が大事だし儲けが多ければ金づるを失いたく無いでしょ。


それに全属性魔法に創造魔法とかが世間に公になっては、いけないのです

大魔道士や賢者レベルだと国や貴族が保護と言う名目で取り込もうとして

ウザくなるし。誘拐や拉致もあり得るしね〜


まぁ、土魔法は盛大にやらかしてますが・・・

コレは土の豊穣の女神の加護持ちと言う事で目隠しにもなっていたよ


それぞれお母ちゃん父ちゃんが代表として表には出てるけどもね。

でも秘密を守る契約をした人は知っている。


恐るべき知識と能力を持つ少女の存在を・・・・


でもね、みんなに愛されているのも事実なんだけどね

ほら僕って、美少女だしwww












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