第5章 アリス村 第21話
第21話 アリス村の誕生
人々に愛されて居るというのは、本当だよ
だってお金をもたらすし福の神みたいなもんだしね
新しい商品のアイデアを出して儲けさせてくれてくれる少女
今や幸運の女神様扱いだぜ〜
あっ、父ちゃんは今では都にポーションの行商には行っては居ないの。
ワインベルグ商会に輸送販売を一手に任せたから冒険者ギルドにも都への荷馬車の護衛を依頼したし
高額商品輸送だもんね。護衛大事。
それに父ちゃんは都に行った時に綺麗な夜のお姉さんに鼻の下を伸ばして
大金を失ってしまったという大きな罪を犯したのよ。
全く、ウチの父ちゃんたらっ❗️またやらかした‼️
理由が滋養強壮ポーションの効能を確認したかったとう、意味不明な言い訳‼️
綺麗な奥さんが二人も居るんだから、そっちで確認してよね。
罰として、一ヶ月間、滋養強壮ポーションを毎日飲みながら
第一婦人と第二婦人とは寝室は別だというお仕置きをされた。自業自得だよ
とんでも無い酷い罰を二人の女房から与えられていたwww
待て余す精力は浮気では無く、女房と仕事に使え❗️という事だろうwww
我慢出来ずに村の娼館に内緒で遊びに行ってた事は両婦人には内緒にしてあげた
酷いお仕置きに同情した僕は黙っててあげたんだよ
脳筋で助平な父ちゃんに優しい娘だね。
それで冒険者ギルドに多大な利益を与えたキルヒアイス家の家長の父ちゃんは
冒険者ギルドの支店長になってしまったよ
そんな人事で冒険者ギルドって、大丈夫なの⁉️
でもキルヒアイス家での父ちゃんの地位が最下層だなんてのは
我が家の企業秘密だしねwww
そして、自称アリス村に入植する農奴達の一行がワインベルグさんに連れらて
やって来た。家族連れも含めて総勢30名程の人達だった。
新しい農奴達を前に父ちゃんの演説が始まる
おおっ、びしっとして格好良いぞ
男前で女好きの父ちゃん、でもこんな面が有るからお母ちゃん達も
惚れているんだろうねぇ。
農奴達に奴隷の身分を解放すると宣言し、お母ちゃんと今や大魔法使いになった僕で奴隷契約の首輪を解除した。解除には、お母ちゃんのポーション研究工房で働く同僚の魔法使いさん達も手伝ってくれたよ。
契約時の時の魔法より、高位の魔法を使える私達には簡単な解除だ。
それに奴隷に高い金額を出してまで高位の契約魔法を使う奴隷商人は居ない
処女のエルフの美少女とか、とんでもない価値のある性奴隷にだけだ
そんな高度な奴隷契約をするのは。奴隷商人ってケチな奴が多いしね
その中で魔法封じの首輪をしている女性が三人いた
魔法を使えるなら早速、ポーション研究工房で働いて貰う事になるだろう
勿論、魔法封じの首輪も解除してあげた
そして村民は奴隷解放された後に、新しい服を皆んなに支給した。
そして、これからが肝心
奴隷解放した後に、父ちゃんは言った。
「これで君達は自由で有る。何処へ行くのも自由だ」
「ただ願わくば、このアリス村で働いてほしい」
おいおい父ちゃん勝手に名前付けるなよ、今まで自称だったんだから
「自分達の畑を与えるから、自由に作物を育てて欲しい」
「採れた作物の利益は来年、三割をうちに収めてくれればそれでいい」
「それ以外の税は取ら無い、後は自分達で食べるなり売るなり自由にしていい」
「それと収穫が得られるまで食糧と生活の面倒は全部キルヒアイス家でみよう」
最初は、みんなシーンとしていた。
こんな上手い話が信じられる訳が無いからだ
租税としての物納は四割、五割は当たり前のこの世界
過酷な領主は七割以上という税を取り上げる領主も居る様な、この異世界だ
信じろと言う方が無理な話しだと思う
ただで農地を与えるというのだ。そこで自由に働いて良いと言うのだ。
高級ポーションを売ったお金で広大な土地をキルヒアイス家は買っていた
広大な農園と酪農場を作っている途中のキルヒアイス家。
農地を与える対価はキルヒアイス家の農園の手伝いを、週のうちの二〜三日程度
手伝えば良いと言う話しだった。
村民で輪番を組んで畑の面倒を見てくれれば良いという条件だった
酪農場は直轄地にして、そこで働く人には銀貨2枚の給料を出す事にした
みんな言葉を信じられず沈黙をしたままだった
取り敢えず、食事と風呂という事にした。
自称アリス村には村民の為に公衆浴場を作っていた
この異世界、風呂に入る風習は貴族と王族くらいにしか無い
みんな行水か、濡らしたタオルで身体を拭く程度なんだよ
それが日本人だった私には我慢できないんだ
それが自称アリス村には村立の公衆浴場が造られている。勿論、石鹸付き。
コレは商品化していて、ワインベルグ商会のヒット商品になっているやつだ
風呂で旅の疲れと汚れを落としてから集会所で食事と酒が振る舞われた。
子供達には甘い果物ジュース。
みんな黙って、食べて、飲んでいる。
ある一人の子供が「美味しい」と小さな声で言った
その声に吊られるかの様に、大人達の啜り泣く声が漏れた
自由、その言葉の意味をアリス村の新しい村民達が実感した瞬間だった。
そして誰かが、「万歳‼️」と叫んだ
それに続いて「自由万歳‼️アリス村万歳‼️」との叫び声
その後は、ただただ、歓喜と熱狂の嵐
こうしてアリス村の村人は脱落者の一名も無く誕生した。
そして父ちゃんがアリス村と名乗った事で自称が取れてオリエント村の中の
キルヒアイス家の広大な敷地の農場と牧場は正式に
『アリス村』と呼ばれる事となったとさ
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