第6章 巫女さんと名付け親 第27話
第27話 光の教団とアリス
諸々の名士をすっ飛ばしラインハルト辺境公爵様が挨拶の為に壇上に上がった
挨拶が、終われば、その後は大宴会の筈だったけども。
そこで現れる、天空の神になった天龍様と精霊獣の水龍と地龍達。
特に天龍のスクルド様の現れ方が圧巻だった。
晴れた空に黒雲が湧き雷鳴と共に現れる
今日、姿を見せるとか言って無かったじゃぁないかぁ。
スクルド様め❗️絶対に狙ったなあ‼️
村人とその関係者は、恐れるところか大興奮だった。
だって、神よ、神様、神龍よ‼️
それに付き従うように、現れる水龍と地龍
一般人なんかで、精霊を見る人なんて滅多にいない。
これは公爵のラインハルト様も同じ思いだったみたい
狼狽える護衛の騎士団を騒ぐで無いと鎮めたのだ、肝の太いお方だよ。
主役の座を奪われたのに眼がキラキラしてる
そっかぁ、貴族様でも珍しくのかぁ、そっかぁ、そうなのかぁ〜
と間の抜けた事を考えていた。
機嫌を損ね無いで、よかったなぁ〜
と胸を撫で降ろした所で辺境公爵様の演説が始まった。
これが、凄く格好良かった‼️
「神々に祝福されし、地の民よ❗️」
「私はこの地をキルヒアイス自由貿易領として認めるものである」
えっ❗️自由領⁉️租税が半額になる、アレっ‼️
「我と同じく天龍を崇めよ」
珍しい事を言うなぁ、って思った
だって、自分以外を崇められるのを嫌うのが王族さまや貴族さまだもん。
来賓として来ていた光の教会の司祭が物凄い顔をして辺境公爵様を睨んでいる
知〜ら無いっと、私が言ったんじゃ無いからね。
「この地の民よ、益々の発展に努めよ❗️」
それで公爵様の挨拶は終わった。
そこで爆発的な歓声が、上がった。
「ラインハルト様、万歳‼️」
「神龍様、万歳‼️」
「キルヒアイス自由貿易領、万歳‼️」
ラインハルト様って、良い男。
だってお話、短いし、きっと仕事も出来る男よね。きっとそうよ‼️
前の会社の課長なんか、朝礼でどうでもいい事をダラダラと
仕事の出来る男は話が短い。私の公爵様への好感度は爆上がりだった。
大宴会の最中にラインハルト辺境公爵様の天幕に呼ばれたよ
まぁ、こんな田舎だから貴族王族が泊まれる宿なんて無いからね
だからテントを持ち込みなのよ。
お付きの従者は護衛の騎士さんが二人だけで人払いがしてあった
神妙な面持ちで座っているウチの父様、そりゃ、そうだろ元々一般人だし。
でも何故か、お母様は堂々としている。
「アーデルハイド殿、この娘が、其方の御息女か?」
「はい、さように御座います、無学ゆえの不作法はお許しください」
とお母様が、スラスラと答えてる。
「ふむ、其方に似て美しい。都での其方を想い出す」
えっ⁉️お母様って辺境公爵様と知り合い⁉️
私のお祖母様がエルフの王家の血を引く女性で、王都の貴族と大恋愛の末に
産まれたのがウチのアーデルハイドお母様だって〜‼️
衝撃の事実過ぎて頭が混乱するよ〜‼️
お話しが、正直、飛び過ぎいて付いていけない
王都の貴族とエルフの姫様の恋愛って・・・
ならウチの父ちゃんは〜(あっ、ショックのあまり元に戻った)
王国騎士団の騎士団長だったんだって〜 お母様は王族に連なる貴族だって〜
これもビックリ‼️ だけど。じゃぁ、お父様とお母様の出逢いって何⁉️
一目惚れした二人が駆け落ちをして冒険者になったと、言う事が真相らしい
それで物語が、一本書けるんじゃね
しかもラインハルト辺境公爵様とウチって、親戚筋なんだと。
う〜ん、空いた口が塞がらないとは、この事だ
「しかし、異能の娘とはなっ❗️」なんか私の話みたい
「まぁ多少、魔法が使える程度ですわ」とお母様
ん〜、多少じゃぁ、無いんですけど、黙っとこ。
「其方も魔法が、得意じゃったの」「血よのう」と公爵様
「恥ずかしいかぎりで、御座います」とお母様が返す
「しかし、公爵様、あの場であの様な事を仰られて宜しかったのですか?」
「王都の貴族様は、光の教団と深い繋がりが、有ると聴き及びます」
なんかお父様が言ってますが話しが頭に入っていかない。
どうやら公爵様の神龍様への発言の事らしい
「善い、余も子供の頃に川で溺れているところを、」
「水龍様に助けて貰った恩が有る」
あっ、そんな想い出があるから、あのキラキラ眼だったんだ〜
「悪魔の娘、異能の娘となっ❗️」
そこで公爵様、笑い出した
「其方等と余の血の繋がりを知らぬとみえる、わざわざ御忠信に及びよったわ」
そこまでまた公爵様が大笑い。
今回の急な豊穣祭への参加は、そこら辺が影響してそうだな
「あゝ言えばあからさまに嫌がらせは出来ぬであろう」
更に公爵様への私の好感度は爆上がり。
「黒い噂は耳にする、そちも調べてるのであろう。」と父に言った。
「御意のままに、」え〜、そうなんだ、知らずにいたわ。
「キルヒアイス男爵、良く短い間にここまでにした」
「自由貿易領とするにあたって子爵に任命する」
「陞爵の沙汰は追って発せられる」と公爵様が仰った。
ええっ‼️ 父ちゃんまた、出世した〜
「はは〜っ❗️」と礼を返す父だった。
と、そこで「お土産忘れないでねぇ💕」とお母様が
砕けた調子でドレスの袖から高級ポーションを出すんだよ。
お茶目な母だった。
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