第8章 キルヒアイス領の開発④第37話
第37話 開発④魔の森編(アリス14歳)
あれから一年が過ぎて私も14歳になったよ。
魔の森の手前に作っている、新しいお城と新アリスシティーは川沿いの城壁が長さが20kmという広大な物になったよ。魔の森までは奥行き10kmという今は
長方形をしているの
いずれ魔の森の開拓が進めば、奥行きを更に10kmを伸ばして城塞の奥行きも20kmにする予定だよ。20kmX 20kmの正方形にする予定なの。
そんな広大な敷地の奥側に7kmを中心点として新しい城が建築中だよ。
そんな城塞都市は高さ50mの城壁に囲まれているし
城壁には500m間隔で高さ30mの石の櫓が建っているの
櫓と城壁の上には各種サイズのバリスタが設置してあるしね。
城塞都市の上流側と下流側には広大な開墾地も開発中なんだよ。
その開墾地の境には低いながらも高さ20mの城壁が作って有るのよ
その城壁は城塞都市と新しいお城と併せて手堅い三重の作りになっているし
開墾地の開発であるが、やはりキルヒアイス領で在れば水の宝珠の恩恵に肖りたいしね。それで工夫を凝らしたんだ。
だって農産物は、ほぼブランド化して高値を付けてるしね
でもキルヒアイス領内の住民達には安く売っているのよ
こんな事ができたのも天龍様になったスグルド様の水の宝珠のお陰ね
水の宝珠大は霊験が高まって特大になったわ。
これを魔の森の上流側の開墾地の水門の場所に設置して並々とした宝珠の水を
開拓地に流してから城郭の中へと導いて、それから下流側の開墾地へと流す
ちょっと複雑な構造したの。
城壁の堀の下にはトンネルを掘って運河を立体交差の様にして通したのね
これを城郭の中の必要な箇所には井戸等で繋げて水龍の加護の水を流す構造に
したよ。そして再びトンネルで下流の開墾地へと流す様にしたんだな
複雑な構造にしたのは運搬用の運河を避ける為でもあるし
城内を巡る運河と堀には普通のスグルド川の水が流れているからね
旧アリスシティーは私ん家の井戸に有った中型の物が大型に進化したので旧市街の元の水門の秘密の場所に設置し直したよ。
私専用の水の宝珠小が中の大きさになったので城郭の中に井戸を掘って入れた
この井戸はポーション工房と隣りの薬草園との専用にしたんだ
その井戸を中心にして新たに立派なポーション工房を城内に作ったんだ
ポーション工房の隣りにはアリス薬草園を新たに作ったの
一部は温室になっていて珍しい薬草も温室の中で色々育ててるわ。
しかもお母様手作りで城郭内のポーション工房では高級品のみを作るの。
旧ポーション工房の井戸には使役精霊龍の水龍のクリハシに頼んで新しい
水の宝珠(中)を貰ってね井戸に入れたの
こちらのポーション工房では中級、低級の各ポーションを作るよ。
ちっちゃいのも貰って水筒に入れてあるよ
これで水の宝珠は特大、大、中、小とちっちゃいのの五つになったよ。
研究する各工房群は全部城郭内に移設するわ
旧工房群は拡大して大きな工場群になる予定なの
大事な物は全部城郭内へと移転するよ
各ギルドの建物はそのまま旧アリスシティーに残すんだ
色々と城内にまで様々な人は入れる気は無いよ、スパイとか困りますもん
神社は新しく城内にも作って、こちらが本殿になります。
旧市街の方は住民が爆発的に増えて過密になってきたので、それに合わせて旧市街も開発が進んでる、中央広場を中心に東西南北の全てに市街地が伸びている。
川沿いは殆どが農地か牧場なんだな
旧市街から街道で北隣りのアグスタ領との境には関所を兼ねる立派な砦を作った
砦と言いつつ、ちょいと小さめのお城だよね。
兵員は交代を含め100名が勤めているのよ
駐留の兵士の兵舎も充実していて増員にも充分対応が可能なのね。
西のお隣りの叔父様のラインハルトⅡ世辺境公爵様のズワルド領との境には
簡単な関所しか無いのにね〜 露骨かしらんwww
でもね、何かと文句言って来るのよ〜 煩い北隣りさんは。
大きな原因は自分の領の住民達が重税が酷くて逃げて来たんじゃないのよ
魅力的じゃないから住民の皆さん逃げて来るんじゃないの?
北隣りのアグスタ領は貧乏領だから重税が酷いのよねぇ
だから農民が流れてくる。ウチに責任は無いわよ。
貧乏なのに見栄を張って借金してまで贅沢な暮らしをしてるって
ワインベルグさんが言ってたような・・・
北のアグスタの領都までは45kmぐらいかな、だから直ぐにどうこうって事は無いと思うけど、流出住民の事で言い掛かりを度々言ってくるのよねぇ
だからね、関所と言いつつ小さいけど立派なお城並みの砦を作ったの。
だからラインハルトⅡ世叔父様の後ろ盾はとても有難い訳よ
だから付け届けは欠かさずにだw
それで宮中の宮廷工作に滋養強壮高級ポーションが大事なんだな
高級ポーションや様々な発明品よ豊かな食糧を背景に財貨を稼ぎながら
キルヒアイス領の開発はどんどん進む。
新アリスシティーと城塞都市と周辺の開拓は開発の大きな目玉だが、他にも
必要な開発が進んでいた。
そろそろ蒸気機関が開発できそうなので、線路敷設の本格化を始めた。
馬車鉄道での代替え輸送はしなくても済みそう。まぁ鉄道馬車は市内でも活躍
するのが良いかもね。
もう当たり前の光景になったけど海竜達が牽引する舟艇運搬は凄いよね
スグルト川の上流から下流まで多数の舟艇が際限なく海竜さんに引っ張られて
走ってるいるちょっと不思議な光景だよね〜。
最初はどうするか悩んだよ。下りは良いが舟艇を上流にどう運ぶか議論百出で
まとまりゃしない。手漕ぎから風の魔法使いを使うとか、でも風は上流から吹き下ろしがあって難しいんだよね魔法だと魔力を膨大に使うし
そんな手詰まりな時に意外な人、いや龍の神様から提案があったんだ
天龍神のスクルド様の話しだと『海竜共を使役せよ』とのお達しだった
海龍では無くて海竜だって、精霊というよりも獣達に近いんだって〜
まんま怪獣じゃん。
『海の海龍様には、話しを通しておく』とのお達しが、あって海龍さんがいっぱいの海竜さん達を連れてきた。
事前に話しは通していたけど街はちょっとしたパニックになったよ
まぁ、怪獣みたいなのが集団で来れば、そうなるわな
それぞれの船の船頭さんに名付け親になって貰えれば言う事を聞くとの事だった
海の民やら川の民には元々の精霊信仰がある。天龍の頼みで水龍と海龍からのOKが出れば話しは早い
直ぐに川縁には海竜の竜舎が作られた、海竜の餌は魚類か肉類で良いそうだ
これで動力問題を取り敢えず?無理矢理?に解決して川を使った輸送が始まった
上流の石切場からは建築の為の石を切り出して運ぶし、行きには人と資材。
帰りに石を積んで帰ってくる。
海側には麦などの食糧と建築資材を運び帰りには海産物を積んで帰るの
海辺の村は港湾都市を建設中だけど合わせて造船所と塩の精製所も作っている。
この時代に於いて塩は貴重な物だ。釜で茹でて煮詰めていくのが簡単だけど
燃料代も掛かるから、それはキルヒアイス家ならではの魔法軍団の出番ですよ。
とろとろとか轟々とか勢いは自由自在だしね。火魔法の使い手が大量に雇われた
例の『使い方が間違っとる』とかの苦情が来たとか来ないとか。
アリスそんなの知らないよ〜。効率重視です。
木材は薪じゃなくて極力、資材で使いたいんです。
学校で魔法適正が有る者達はどんどんと囲い込み、光の宝珠の儀式の費用は全部お家で出す太っ腹w
そして水運や陸運と様々な輸送を行うのに輸送部門を発足させた
前世でミリオタでもあった私は補給が大事ってのも分かっているからね
この輸送部門は軍の補給部門も任せるつもりだよ
足りない人材は他所から高額でスカウトしてくる(かなり強引なのかなぁw)
スグルト川を上流まで遡りカグツチ火山に辿り着く
スグルト川の上流域から下流域までがうちの領地だからねぇ
それに魔の森の大森林はカグツチ火山まで続く未開発のお家の領地の広大な事。
だからカグツチ火山の方に伸ばす鉱山鉄道の線路工事をしている訳よ
これは川沿いの堤防建設と道路整備も兼ねているの。
カグツチ火山の方には鉱脈が有ると天龍のスグルト様が言っていた
まぁ、奥さんの縄張りだし詳しいわなwww
もうすぐ調査団も帰ってくるから詳しい事も分かるだろう
鉱山鉄道の施設を早めるかなぁ、取り敢えず空間収納内工作スキルで錬成して
試作品で作るしかないかなぁ。本当は工業量産品が欲しいのだけど。
後は親戚のズワルド公爵領へ続く街道の整備と線路の敷設をしてるわ
こうしてキルヒアイス領は急速な発展と防衛力の整備を進めているのよ。
アリス帝国の野望の実現に向けて私は着々と進んでいるわwww
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