第8話

 気を取り直して再び探索を始めた俺は、ふと首筋がチリチリするような……何とも言えない感覚に襲われた。


「何だ?」

「グゲ?」


 その感覚はどうやら俺にだけあるようで、俺以上に気配に敏感であろうソウガは首を傾げていることから、魔物がやって来たというわけではなさそうだ。

 しかし、一つだけ言えるのは、この感覚はいいものではないということ。


「魔物じゃないとしたら……罠か!」


 俺は壁や床を念入りに見ていくと、不意に壁の一部に目が留まった。

 見た目だけなら他の壁と何の違いもない壁だったが、妙にその個所から目が離せない。


「……つまり、この場所に罠が仕掛けられてるってことか」


 どういうタイプの罠があるのか分からないが、壁にあることから触れなければ問題ないようにも思える。

 しかし、ここはもう俺の常識がどこまで通用するのか分からない世界だ。

 壁の位置を通り過ぎる際、俺やソウガの魔力を感知して発動するタイプの罠だってあるかもしれない。


「解除したほうがいいのか……」


 そう思うも、スキルで【罠解除】を手に入れたとはいえ、実際に罠を解除する技術なんて持っていない。それとも【棒術】スキルのように自然とできるんだろうか?

 そんなことを考えながら罠の位置を見つめていると、今度はその場所から少しズレた位置の石壁に、視線が引き付けられた。

 なんというか、第六感的なものが、そこを見るように囁くのだ。これは魔物を【気配察知】したときの感覚に近い。

 その感覚に従い、少し離れた位置の石壁を見つめると、不意にどうすればいいのか自然と頭に浮かんだ。


「……なるほど。本当に【棒術】スキルと似た感覚なんだな」


 そう呟きつつ、俺はそこの石壁に近づき、手にしていた棍棒で壁を押した。

 すると、ちょうどその部分の石がへこみ、ガコッという音が鳴る。


「これで……解除、できたのかな?」


 俺が壁を押した瞬間、さっきまで首筋がチリチリとしていたのだが、その嫌な感覚が綺麗に消えてしまった。恐らく、解除できたと考えていいだろう。


「よし、これで先に進めるぞ」

「グギャ!」


 罠を無事に解除し、先に進もうとした瞬間、メッセージが出現した。


『称号【悪意を見抜く者】を獲得しました』


「ええ……?」


 罠を解除しただけなのに、何だか拡大解釈されてません? それとも、このダンジョンにある罠は全部悪意あってのものってことなのか? ……いや、罠なんて悪意がねぇとかけないわな。というより、このダンジョンは誰かが作ったモノなのか? それとも、自然発生してるものなのか? 自然発生だとしたら、罠もこの構造そのものも不思議極まりないが……。

 先に進もうかってときだったが、何かあっても怖いので、称号を確認した。


【悪意を見抜く者】……世界で初めてダンジョンの罠を解除した者。

効果:罠の発見率が上昇する。状態異常耐性の上昇。呪い耐性の上昇。


「思った以上に有能だった!?」


 そこに書かれていた効果はどれも俺にとってありがたいものばかりだったが、それと同時に別の情報も得ることができた。


「こんなゲームみたいな状況だし、状態異常は想定してたけど、呪いは想定してなかったなぁ……」


 言われてみれば、ゲームによっては呪いというバッドステータスを受けるものも存在する。

 しかし、これが厄介なところは、呪いは状態異常とは別物らしいので、通常の状態異常回復の魔法やアイテムでは解呪できないのだ。

 だからこそ、今回手に入れた称号によって、その耐性が少しでも上昇するのはありがたかった。


「というより、世界で初めて何かをしたから得られる称号を次々と俺が獲得しちゃってるけどいいんだろうか?」


 この状況が今のところ俺だけが遭遇しているものだとしても、後々世界に影響が出ないとも限らない。

 その際、他の人は俺のようなボーナス的な称号はどれも得ることができないのだ。


「まあ、俺だって死にたくないし、貰えるもんは貰っとくけどな」


 少なくとも今必要としているのは俺なのだ。他の人を気遣う余裕はない。

 称号の確認も終えたところで、探索を再開させると、今度は罠の時とは違う何かを察知した。


「これは……魔物か」

「グゲ」


 ソウガも気づいたようで、棍棒を構え、警戒した様子を見せるが、俺は後ろを振り返り、ちょうど曲がり角がある場所まで慎重に引き返した。

 そして、曲がり角に【気配遮断】も発動させながら身を隠し、慎重に魔物の気配がする方を覗き込む。

 すると、ゴブリンが四体、チームの様にまとまり、移動している光景が目に飛び込んだ。


「グゲゲゲ」

「ギャギャ」

「グギャ」


 何やら会話らしきものをしつつ、遠ざかっていくゴブリンたち。

 完全にゴブリンの声が聞こえなくなり、気配も感じられなくなったところで、再び通路に戻り、ため息を吐いた。


「ふぅ……緊張した。でも、今度は気づかれなかったな」

「ギャ」


 特に今のゴブリンたちなんて四体もいたのだ。

 二体ならともかく、倍もいる相手に突撃するような勇気は今のところない。


「基本は魔物を見つけたら身を隠して、一体とかなら素早く倒してレベルアップを図ろう」

「ギャ」


 俺の提案に、ソウガは真剣な表情で頷いた。

 本当なら戦いたくもないのだが、生き残る可能性を上げるためには、多少の危険も冒す必要がある。

 でも、レベルさえ上げれば、徐々に俺への脅威は薄れていくはずなのだ。


「最近、体の調子もいいしなぁ」


 ソウガと生活を始めて一週間経ったわけだが、たった2しか上昇させていないはずの筋力ですでにその恩恵を実感できていたのだ。

 例えば、庭の草掃除を終え、畑を作る下準備として肥料なんかを用意していたわけだが、その肥料を圧倒的に楽に運べていたのだ。

 他にも、20キロほどの米を精米しに行った際、その米袋も軽々と持ち上げられて、本気で驚いた。

 筋トレなんてしてないわけで、どう考えてもレベルアップによる恩恵としか考えられなかったのだ。


「全力で走ったりしてないけど、足も速くなってるんだろうなぁ」


 俊敏と耐久に至っては他より多く振っているので、もっとステータスが上昇した違いを体感できるかもしれない。


「たった1上がるだけでもとんでもない上昇効果だよな」


 筋トレとかしたら筋力って増えるのかなと思うも、ここまで劇的な変化を体感するには数か月はかかるはずだ。

 となると、筋トレで上昇する筋力のステータスは、0.1とかそんなレベルなのかもしれないな。無駄ではないが、レベルアップしてステータスを上昇させる方が圧倒的に効率がいいと。

 そう考えると、ステータスにHPって項目がないのも不思議だが……まあ首が飛んだり、心臓を貫かれたりすれば、例えばいくら自分のHPが1000あって、相手の攻撃自体が10しか食らわなかったとしても死ぬわけだし、そういう意味ではHPって概念がない方がありがたい。もしHPなんて概念があったら、0にならない限り死なないっていうんで無茶をする可能性もあるし。

 とにかく、レベルを上げればそれに伴ってステータスも上昇するので、俺が強くなることで魔物などの脅威から身を護れる確率が大きく上がるのだ。

 だからこそ、相手が一体だけとかなら積極的に倒していきたい。


「後は……二体が相手でもやってみるか」


 俺はともかく、ソウガは今までの戦闘を見ていた感じ、かなり戦える。というか、他のゴブリンとは違い、明らかに技術的なものを用いて戦っているのだ。

 最初からそんな技術を身に付けていたのかは知らないが……本当にネットの動画で見た動きを身に付けているんだろうか? だとすると天才だな、ソウガは。

 逆に俺自身の方が一人で倒せるか心配だが、そこは頑張るしかない。一体だけを相手にするより、二体相手にした方が経験値的にも大きいだろうしな。


「……ってあれ? 何の違和感もなくレベルが上がるのは経験値だって考えてたけど、あってるんだろうか?」

「ギャ?」


 俺の呟きに対し、ソウガは首を傾げた。……まあ分かるわけないよな。

 でも、意識してなかったが、レベルが上がる条件ってのは果たして経験値の獲得であってるんだろうか。そもそも戦闘をすれば経験値が獲得できているのかさえ不明なのだ。まあ戦闘の経験は確実にできているけどな。

 一応、【先駆者】の説明でスキルレベルは経験値によって上昇することは分かるが、こっちはスキルを使用するだけ経験値を獲得していると分かる。

 ならやっぱり、戦闘経験が、種族や職業のレベルを上げるための条件なんだろうか?

 【ヘルプ】にも特にそこら辺の説明もないわけで、考えたところで仕方ないんだが。


「まあいい。ひとまず先に進むか」

「グゲ」


 俺とソウガは、先ほどやり過ごしたゴブリンの群れを意識しつつ、先に進むのだった。


***


 ダンジョン内は入り組んでおり、さっきのゴブリンの群れから身を隠せたように、十字路や曲がり角が非常に多い。

 そのせいか、【地図】スキルでマッピングできていなければ、とてもじゃないがクリアできる自信がなかった。


「よし、ここの罠も解除できたぞ」

「グギャ」


 しかも、ダンジョン内には罠が絶妙な場所や間隔で仕掛けられており、一つ罠を解除してから警戒が緩みかけるときにまた新たな罠が出現するのだ。気を抜くなんて危険だとは分かっていても、人間常に気を張り続けるのも難しい。

 ただ、【罠感知】や【悪意を見抜く者】の効果のおかげで、ほんの少しの気のゆるみでも、罠を見落とすことはなかった。

 そんなこんなで徐々にダンジョンというものに慣れながら進んでいくと、再び魔物の気配を察知する。どうやらこの先の曲がり角にいるようだ。……この生き物の気配を感じ取るってのも慣れてきたなぁ。

 俺とソウガは壁や床に罠がないことを確認しつつ、壁に背を預け、慎重に気配のする方まで近づく。

 そして、曲がり角からバレない様に覗き込むと、そこには二体のゴブリンの姿が。


「二体か……初めて複数体を相手にするわけだが……いけるか?」

「グギャ」


 予定通り、二体のゴブリンであれば相手にすることを決めていたため、俺たちは襲うことを決める。

 そして今度こそ忘れないように覗き込みながら【鑑定】スキルを発動させた。


【ゴブリンLv:1】

【ゴブリンLv:2】


「よし、二体ともレベルが俺より低いぞ……」


 ひとまずそのことに安心しつつ、俺はソウガに視線を向けて頷くと、ゴブリンたちが曲がり角に近づいた段階で飛び出した!


「!」

「ギャ!」

「グゲゲ!?」

「ギャア!?」


 なるべく声を上げない様に意識しつつ、俺はレベル2のゴブリン目掛けて棍棒を振り下ろす。

 すると、ゴブリンは俺たちの出現に驚いており、防御の姿勢をとる暇もなくそのまま俺の棍棒を頭に受けた。


「グギャアアア!」


 棍棒を頭に受けたゴブリンは、痛みに怯み、手から棍棒を取りこぼす。

 その棍棒をすぐに蹴飛ばして武器を拾えないようにすると、そのまま怯んでいるゴブリンの胴体に蹴りを叩き込んだ。


「っ!」

「グゲエ!?」


 もろに蹴りを受けたゴブリンはその勢いのまま倒れ込み、すかさず俺はマウントポジションに移行すると、頭目掛けて勢いよく棍棒を振り下ろした。


「ッ!」

「グゲエエエエエ!」


 その一撃でゴブリンは悲鳴を上げると、そのまま光の粒子となって消えていった。

 ここで一息つきたいところだが、まだもう一体残っている。

 俺はすぐにソウガが相手にしているゴブリンに視線を向けると……。


「ギャッ!」

「グギャアア!?」


 ソウガがゴブリンを圧倒していた。

 敵のゴブリンも手にしている棍棒をメチャクチャに振り回し、ソウガに攻撃しようとするのだが、ソウガはその攻撃を冷静に見つめ、そして隙ができたところに洗練された一撃を叩き込むのだ。

 しかもその一撃がトドメとなったようで、ゴブリンは吹っ飛び、壁に激突すると、そのまま光の粒子となって消えていった。


『レベルが上がりました』


「た、倒せたな」

「グギャ!」


 メッセージが出現したことでようやく肩の力が抜けた俺に、ソウガは元気よく棍棒を掲げた。

 って言うか、本当にソウガ強くないか? まだ【鑑定】のレベルが低いからか、ステータスは確認できないが、間違いなく俺のレベル以上の【棒術】スキルを持っていそうだ。ネット動画のおかげなのか。ネット動画ってスゲー。


「アイテムは……棍棒だけか」


 倒し終えたことでドロップアイテムを確認しようとしたが、どちらのゴブリンも落としたのは棍棒だけだった。むぅ……魔石が出てくれれば、もう一度【契約】にチャレンジできるんだが……。

 それはともかく、先にステータスを振り分けてしまおう。

 そう思い、ステータスを開いたのだが……。


名前:神代幸勝

年齢:22

種族:人間Lv:3→4

職業:召喚勇士Lv:1→2

MP:6→11(+5)

筋力:11

耐久:13

敏捷:11

器用:10

精神:9→14

BP:20

SP:5

【オリジンスキル】

≪鬼運≫≪不幸感知≫

【ユニークスキル】

≪システム≫≪スキルコンシェルジュ≫≪魔力支配Lv:2≫≪魔法創造≫

【スキル】

≪精神安定≫≪鑑定Lv:2≫≪気配察知Lv:2→3≫≪気配遮断Lv:2→3≫≪契約≫≪地図≫≪罠感知Lv:2→3≫≪罠解除Lv:2→3≫≪隠匿Lv:2→3≫

【武器】

≪棒術Lv:2→3≫

【魔法】

≪神聖魔法Lv:1≫≪召喚術≫

【称号】

≪先駆者≫≪未知との遭遇≫≪原初の超越者≫≪原初の魔術師≫≪魔と友誼を結ぶ者≫≪悪意を見抜く者≫


「あれ? MPと精神が上がってる?」


 まだBPを振り分けていないというのに、何故かその二つの項目が5も上昇していたのだ。


「うーん? 原因として考えられそうなのは……召喚勇士のレベルが上がったからか?」


 以前、召喚勇士の詳細を確認した時にはこんな状況になるようなことは書かれていなかったが、他に思い当たる節がない。スキルレベルが上昇しているものを見ても、MPや精神に作用しそうなものは特に見当たらなかった。


「もしかしたら、職業のレベルが上がれば、その職業ごとに決まった項目のステータスが上昇するのかもしれないな」


 例えば剣士って職業があるのなら、考えられる項目は筋力だろうか?

 とにかく、職業のレベルが上がることでも俺は強くなれるみたいだ。


「……あれ? そういや俺、職業の制限が解除されてるとか何とかって称号で書かれてたけど……もしかして、俺ってどんな職業にでもなりたい放題なんだろうか?」


 だとすると、相当強くなれそうだが……まあ未だに職業に就くための条件がハッキリしてないから何とも言えないんだけどな。この召喚勇士だって称号についてきたヤツだが、他の称号には職業はついていない。


「まあいいや。先に振り分けを……」


 そう言いかけて、俺は少し考えた。

 いつもなら全部に満遍なく振り分けた後、俊敏と耐久に振って終わっていた。

 だが、よく考えればMPに振り分けるのもありだと思ったのだ。

 今、俺は一人ではなく、ソウガと二人で戦っている。

 だからソウガがやられた時、すぐに復活させられるだけのMPがあったほうが戦力強化にもなるし、生き残ることに繋がるんじゃないだろうか。

 しかも、MPを上げれば、回復魔法を使える回数も増えるのだ。


「……そうだな。今回は余ったBP全部をMPに振ってみるか」


 それと、SPも今のところオススメされているのは【夜目】というスキルだけだが、遠距離攻撃の手段が欲しい。

 そう思いながら【スキルコンシェルジュ】を発動させると、新しいオススメが表示されていた。


『習得推奨スキル【夜目】、【投擲】、【水属性魔法】』


「【投擲】と【水属性魔法】か」


 確かに【投擲】なら、石だろうが何だろうが身近にあるもので攻撃できそうだ。

 でも、なんで【水属性魔法】が最初なんだろうか? 火属性とかの方が強そうだが……。


「……あ、こんな狭い空間で火属性って使わない方がいいからか?」


 洞窟とかで火を使うと、洞窟内の酸素が消費されるとか聞いたことがあるが……果たしてそれが理由なんだろうか。そんな常識がダンジョンに通用するのかは知らんが。

 まあ、特に属性にこだわりはないので、サクッとオススメされたスキルを習得し、BPも振り分けた。

 その結果が以下の通りである。


名前:神代幸勝

年齢:22

種族:人間Lv:4

職業:召喚勇士Lv:2

MP:11→16(+5)

筋力:11→14

耐久:13→16

敏捷:11→14

器用:10→13

精神:14→17

BP:20→0

SP:5→2

【オリジンスキル】

≪鬼運≫≪不幸感知≫

【ユニークスキル】

≪システム≫≪スキルコンシェルジュ≫≪魔力支配Lv:2≫≪魔法創造≫

【スキル】

≪精神安定≫≪鑑定Lv:2≫≪気配察知Lv:3≫≪気配遮断Lv:3≫≪契約≫≪地図≫≪罠感知Lv:3≫≪罠解除Lv:3≫≪隠匿Lv:3≫≪夜目≫

【武器】

≪棒術Lv:3≫≪投擲Lv:1≫

【魔法】

≪神聖魔法Lv:1≫≪召喚術≫≪水属性魔法Lv:1≫

【称号】

≪先駆者≫≪未知との遭遇≫≪原初の超越者≫≪原初の魔術師≫≪魔と友誼を結ぶ者≫≪悪意を見抜く者≫


「うん、いい感じだ」

「グギャ」


 SPは残ったが、まあ欲しいスキルがないんだし、無理に取る必要もないだろう。何なら溜めておけば、強力なスキルが獲得できるわけだし。

 意外だったのは【投擲】が武器スキル扱いなことだ。困ることはないからなんだっていいんだけどさ。


「ソウガもレベルが上がったな」

「グゲ!」


 残念ながらまだステータスは見れないものの、ソウガのレベルも上がったことで、順調に戦力が強化されていくのを感じるのだった。

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