概要
おれらは悪いヤツらをやっつける、にさんがどうめいだ!
2010年、12月。
発端は、チンピラに絡まれていた男の子を助けたことだった。
諜報員を名乗る男に拉致された高校一年生、丹生世記(にぶ としき)は、同級生の二階堂寿葉(にかいどう ことは)とともに、助けた少年、リュウを守ることとなった。
年末までの十日間、リュウを狙うであろう暴力団から逃れることができるのか?
リュウ命名「に×3=同盟」の慌ただしい十日間が幕を開ける。
体のうちに宿る「闘気」を駆使して戦う「極めし者」と呼ばれる異能者が活躍するシリーズ、第五弾。
※ 本作のみでも楽しんでいただけますが、同シリーズ「摩天楼の翳」のネタバレを大いに含みます。
※ この物語はフィクションです。実際の人物、団体とは一切関係ありません。
※ 犯罪者、犯罪行為はありますが、それらを肯定、推奨するものではありません。
発端は、チンピラに絡まれていた男の子を助けたことだった。
諜報員を名乗る男に拉致された高校一年生、丹生世記(にぶ としき)は、同級生の二階堂寿葉(にかいどう ことは)とともに、助けた少年、リュウを守ることとなった。
年末までの十日間、リュウを狙うであろう暴力団から逃れることができるのか?
リュウ命名「に×3=同盟」の慌ただしい十日間が幕を開ける。
体のうちに宿る「闘気」を駆使して戦う「極めし者」と呼ばれる異能者が活躍するシリーズ、第五弾。
※ 本作のみでも楽しんでいただけますが、同シリーズ「摩天楼の翳」のネタバレを大いに含みます。
※ この物語はフィクションです。実際の人物、団体とは一切関係ありません。
※ 犯罪者、犯罪行為はありますが、それらを肯定、推奨するものではありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!彼らはきっと、何者にでもなれる
まだ未熟で、不安定で、不定形だけれども、何者にでもなれる無限の可能性を秘めてた三人の物語。
思春期から青年期へ向かう過程の中で、自らの先の人生のあり方に悩みながらも、目の前に与えられた使命に、賢明に立ち向かう。そして賢明に立ち向かうゆえに、その中に思春期らしい悩みを解決させるヒントを拾い上げたりもする。人生の不思議、人の物語の数奇さすら書き込んでいる作品です。
大団円を迎える、その結末が、本当にたくさんの可能性が秘められていて、読んでいて心温まる思いでした。これから読まれる方も、その辺りは大船に乗ったつもりで、最後まで読み進められると思います。是非、たくさんの可能性を秘めた若者の門出を共に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!端正な文章で綴られる、小さな英雄たちの冬休み冒険譚
まず読み始めて最初に受けた印象が、「大変読みやすい」ということでした。
余計な装飾が一切なく、それでいて的確に状況を表現される文章をお書きです。
私はプロの作家さんの文章でも、時々読み辛さ……というか、読んでいて胃もたれするような感覚に陥ることがあります。
こちらの作品にはそういうことが一切なく、研ぎ澄まされた文章が静かに、しかししっかりと物語に誘ってくれます。
現代ファンタジーとして、リアルとファンタジーがちょうどよく織り交ぜられていて、現代ファンタジー初心者の私にとって大変勉強になるお話でもあります。
タイトルにもあるように、あらかじめ十日間の出来事であることが分かっているゆえに、「…続きを読む