概要
そんな王国で唯一、魔法が自由に使え、魔法を管理する役職『死神(モルス)』であるミササギは、ある時魔物が王城に侵入するという異変に出会う。
無事に異変を解決し、ミササギは魔物の異変についての調査を始めるが、やがて国を揺るがす大きな事件に巻き込まれていくことになる。
たどり着く真実は、やがて王国の持つ秘密とミササギ自身の秘密に迫ることになるが――
「私は自らを犠牲にしてでも、お前を止めなければならないと思っている」
※後半、かなり重い展開になりますが、暗いだけの物語にならないよう書いたつもりです。
※【旧タイトル】『the Last L
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!繊細で圧巻、本格異世界ファンタジー
透明感ある本格ファンタジー。
風や水などが魔法と美しく絡んでいて、全体的に神秘的な雰囲気が漂う物語です。
前半は淡々とした穏やかさで、でもどこか不穏な気配が漂う印象なのですが、第4章で明かされる真実に急転直下、物語は面白さを増して進みます。圧巻のクライマックス、ホッと優しい気持ちになるエピローグまで、とにかく面白い。
読んで損なし。
この世界感、物語の緻密さ、凛とした魅力がいっぱいのキャラクターたちを知らないなんてもったいない。
読みやすく、それでいて流暢で的確な描写は正統派の上手さがあります。
まだまだこの作品の素晴らしさ、面白さ、魅力を、私なんぞでは、全く表現できてない。もどか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!傑作! 描写の美しさが圧巻。王道ファンタジーが好きな方に特におすすめ。
最初から面白いなと思って読んでいたのですが、まさか最後の最後までこんなに面白いとは、作者様の筆力に脱帽です。
世界観の構築や魔法、さらに戦闘場面も素晴らしい描写です。
特筆すべきは美しさ。どんな場面でも、美しさが漂っているのです。
登場人物それぞれのキャラクターも良く、主人公のミササギ様はもちろん、脇を固めるキャラクターたちもそれぞれ魅力的です。
ちょっとした瞬間に垣間見えるキャラクターの素顔に、おおっ! となります。
しかしキャラクターに夢中になるばかりではいけません。この作品、伏線が色々とあるのです! そこを見逃さずにきちんと読んでいけると、後半、面白さは倍増だと思います。私は作…続きを読む - ★★★ Excellent!!!新たなモルス、彼が継承したものは……
魔法使いの中でも特別な存在「モルス」であるミササギ。
彼と従者シルワのもとへ、王城に魔物が迫っているとの報せがきて……。
連載中「デア」まで読了時点のレビューとなります。
先のモルスである老人の死から物語は始まります。
彼の死についてはその後も物語の中でときどき現れ、嫌な噂もされていますが、真相はまだ分かっていません。
これは王国やミササギ自身をめぐる秘密の一つかと思っています。
第一印象では主人公ミササギが少し怪しく思えましたが、読み進めていくととても頭脳明晰で確かな人格者だとわかり……大変カッコイイです。
従者であるシルワも魔法を使えるよう精進していくのですが、彼女もとても可愛らし…続きを読む