新たなモルス、彼が継承したものは……

魔法使いの中でも特別な存在「モルス」であるミササギ。
彼と従者シルワのもとへ、王城に魔物が迫っているとの報せがきて……。

連載中「デア」まで読了時点のレビューとなります。

先のモルスである老人の死から物語は始まります。
彼の死についてはその後も物語の中でときどき現れ、嫌な噂もされていますが、真相はまだ分かっていません。
これは王国やミササギ自身をめぐる秘密の一つかと思っています。

第一印象では主人公ミササギが少し怪しく思えましたが、読み進めていくととても頭脳明晰で確かな人格者だとわかり……大変カッコイイです。
従者であるシルワも魔法を使えるよう精進していくのですが、彼女もとても可愛らしい。
キャラの立ち方は千差万別ですが、トゲトゲしてなく、かといって埋もれてしまうほど薄くもなく好感を抱かせる……こういった絶妙な描き方は作者様の筆力の高さを物語っていると思います。

御霊送りの儀、禁忌の魔法陣など……ファンタジーの魅力あふれるキーワードもたっぷり存在し、要所要所に散りばめられた謎が少しずつ明かされていくのが大変楽しい作りとなっています。

これからも追って拝読していきたいと思います。
どうか最後まで執筆がんばってください。^-^

その他のおすすめレビュー

コノハナサクヤさんの他のおすすめレビュー634