Sauna煌
「Sauna
と、いうわけで、アクセスはJR草薙の南口から出て左を向くと鳥貴族と交番があるのでそちらに歩いて行けばあります。ビルの2階になります。車で行く場合には、駅近隣の駐車場、もしくは、ちょっと奥まった場所にあるのですが、施設自体の駐車場もあります。くるっと裏側に回ったあたりに4台ほど停められます。
2Fに上がって受付前で靴を脱ぎ、左手にある靴箱のカギを持って受付へと向かいます。受付を済ませ、ロッカーの鍵を受け取ったらそのまま奥に進んですぐ左手が更衣室になります。スパっとタオルいっちょになって浴場へと向かいましょう。
浴場に入ると、普通の温浴施設と様子が違います。なんと、向かって左半面がまるまる休憩スペースになっており、各種の椅子が並べられています。そして右手にはおなじみのカランとシャワーの洗体スペース。その奥には湯舟が3つあるのですが、一番大きい湯舟がなんと水風呂。その他2つは申し訳程度の通常の湯舟です。そうです。この施設、サウナに全振りしているのです。いさぎよすぎか。
さっそく体を洗って浴場奥の扉へと向かいましょう。扉を開けると、そこは2種類のサウナへの分岐点になっています。右手は「太陽」のサウナ。左手は「月」のサウナです。太陽と月。オシャレでは?さてはこの施設、オシャレサウナなのでは?
ともあれ、まずは「太陽」のサウナに向かいます。「太陽」は、広々としたサウナ室です。20人ほどは入れるのではないかという2段のひな壇です。席の真正面には多きなTVも設えられており、室内は明るめの照明で照らされています。サッパリとした、開放的な印象のお部屋なのです。サ室の温度は100℃ほど。そこそこ高い温度です。しかもサウナストーブ上にはオートロウリュの管が見えており、さらにその上には、熱風を吹き付けるいわゆる「バズーカ・ユニット」まで見えます。
新しい施設という事もあり、木のいい香りを感じながら存分に蒸されていきましょう。大画面のTVを見ながら、周りの人とお喋りしながら気楽に楽しめるサウナというのが「太陽」サウナのコンセプトとのこと。おじさんが行った時は1人きりだったのですが、TVを見ながらのんびり気持ちよく蒸されました。
ほど良く蒸されたら水風呂へ向かいます。元の道を戻り、浴場へのドアを開けたら向かって左側がすぐ水風呂です。ちなみにこの浴場とサウナの境目のドア、ちょっと足をぶつけやすいのでご注意を。
水風呂は6~7人が入れるくらいの広々とした水風呂です。水温は16~17℃くらいでしょうか。程よく冷えています。なにより、広いのでゆったりと浸かれるのが嬉しいところです。
存分に冷えたら、休憩用のベンチにGOです。とはいえ、水風呂を上がって5歩くらいでもうそこが休憩スペースなのです。話が早い。体を拭いて、自分の好みの休憩ポーズになれる椅子を選んでぐったりしていきましょう。腰かけて頭を前に降ろすスタイルも、背もたれに首まで持たせかけて上を向くスタイルも、ベンチに寝そべって完全に仰向けになるスタイルも、選び放題です。
椅子にぐったりと背を預け、目を瞑っていると静寂の中に音が聞こえてきます。ガタン。ガタンゴトン。そうです。この施設は草薙駅のロータリー内の施設。つまりは、定期的に電車の音がBGMとして聞こえてくるのです。これがなんだか、のどかでいいんですよ。
頭がスッとなる感覚を楽しんで、すっかりリラックスしてリフレッシュしたらまたサ室へと向かいましょう。今度は「月」です。
「月」のサ室は照明が落とされ、TVやBGMもなく、静寂という言葉が似合う部屋になっています。室温は90℃ほどと「太陽」よりは抑えめになっています。そして、一番の特徴として、セルフロウリュができるようになっています。
最短で15分ごとに、という制限はありますが、自分でロウリュができるのです。ちょっと凄いですよね。セルフロウリュの仕組みも一風変わっていて、サウナストーブの上に球場のアロマ水入れが鎖で吊り下げられています。ここにラドルを使ってアロマ水を入れると、底の方に空けられている穴から少しずつストーブへと水が落とされ、ジワジワとロウリュされていく仕組みになっているのです。
入れ物が鎖で吊るされているのは、揺らすため。単純にアロマ水を入れただけでは、ストーブの同じ場所、つまりは同じ石や同じエレメント(ストーブの熱くなる部分)の温度だけがどんどん下がってしまって負担になりますが、アロマ入れを揺らすことで、水がかかる場所を散らし、石やストーブにも優しい仕組みになっているわけですね。
その仕組み上、一気に石に水をかけるロウリュのように「蒸気が降ってくる」という感覚はあまり感じられないのですが、アロマ水の蒸発する音が長く続き、静かなサウナ室の中の唯一のサウンドとして、この音が耳に気持ちいいのです。
照明の落とされたサ室の中、静寂と水の音、そして熱さと存分に向き合って蒸されたら、また水風呂へと向かいましょう。そしてまた、ゆっくりと休憩していくのです。電車の子守歌を聞きながら。
サウナを楽しんだら、サ飯です。実はこの施設、本業がお弁当屋さんの「こう月」さんが運営母体という事もあり、受付のすぐ隣のスペースが飲食スペースになっているのです。水風呂から休憩の導線も話が早かったですが、サウナを終えてサ飯への導線も超話が早いのです。
こう月さん自慢のラーメンに、アルコールを飲んでも良いのであれば、
JRローカル線で静岡をのんびり旅行する機会を考えている方、ちょっと草薙駅で降りてみて、サウナとビールを堪能してから旅を続ける、なんてのはいかがでしょうか。
サウナおじさんの日記帳 吉岡梅 @uomasa
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