レストイン時之栖・金時湯

「レストイン時之栖ときのすみか金時湯きんときゆ」は、東名高速道路の足柄サービスエリア(上り線)内にある温浴施設です。サービスエリア内でひとっ風呂浴びれるというわけですね。


サービスエリアおなじみのお土産ゾーンやフードコートゾーンを歩いていると、「金時湯」の看板が。そこを入ってみると温浴施設ではおなじみの、カギ付き下駄箱が目に入ります。例の、百円入れてカギを開けて、百円は後で帰って来るタイプのあれです。


靴を預け、カギを持って受付を済ますと、「ロッカーカード」を貰えます。カードを持って更衣室へと向かいましょう。ロッカーは内部にカードを差し込めるスロットが付いており、先ほど貰ったカードを差し込むと、普通のロッカーのように利用できる仕組みになっています。


さっそくタオルいっちょになって浴場に入ってみると、そこそこ広いです。メインの湯舟はなんと、炭酸泉。プクプクと細かい泡の粒が浮き上がっては消えています。サービスエリアでちょっと気分転換と休憩に入るには、ぜいたくな気もするくらいです。


だが、おじさんの目的はサウナだ。サウナ室は浴室に入って右手にあります。入口付近にビート板が置いてあるので、それを持って中へと入りましょう。


サウナ室は3人座れば窮屈なくらいの小さな部屋です。TVも置いてありません。照明も暗めで、そして、なんといっても熱い。備え付けの温度計を見てみると、なんと110℃。かなりの高温です。


腰かけてみると、シンプルに熱い。そしてカラカラ。さらに部屋が狭いためもあり、換気の感じがあまり体感できず、かなりハード目ないわゆる「昭和カラカラサウナ」スタイルを体験できます。


そして、この小さな熱い部屋に彩りを添えているのが、年季の入った木の壁面に彫られた落書きの数々。おそらく、ロッカーキーで書いたんでしょうね。他愛もない事が色々と残されています。なんだか懐かしいというか、バンカラな「味」があります。


そんなスペースでしばし蒸されていきましょう。高温カラカラな事もあり、5~6分も入っていれば十分なくらい汗が出てきます。ころあいを出て水風呂へと向かいましょう。


水風呂は、浴室に入って左手にどーんと専用スペースがあります。浴室全体の広さから考えると、水風呂に破格のスペースを使っています。サウナが好きな方が作ったんでしょうね。とはいえ、水風呂は2人入るとちょっとせまいかな、くらいの大きさなのですけど。


ただ2人入るとちょっと狭いという事は、1人で入る分には十分すぎるほど広いという事です。わざわざサービスエリアでサウナに入ろうとする人はそんなにはいないのでしょう。ゆっくりと1人で入れました。


水温は17℃ほどでしょうか。キンキンに冷たいというわけではありませんが、サウナ室の方が高温だったこともあり、非常に気持ちよく浸かれます。手足を伸ばして首筋まで浸かれる水風呂って、超気持ちいいですよね。


しかも足柄SAは御殿場市、つまりは、富士山の足元です。と、いうことはおなじみの富士山由来の伏流水が水風呂にかけ流しされているのです。いやあ、いいですねえ。


休憩スペースは特に用意されていないようなので、洗い場の椅子に腰かけるなどして休憩しましょう。そしてサウナを堪能したら、外に出ればそこはフードコートなのです。


そう、サ飯をよりどりみどり、選び放題なのです。おそばも良し、カレーもよし、なんならマクドナルドのセットでもコンビニのスイーツでも揃っています。サウナ上がりでホカホカのまま選んでいきましょう。


サウナ中心の目線で見てみると、「すごくいいサウナ」というわけではありませんが、ドライブの途中に休憩で寄ったSAでたまたま遭遇するサウナとしては、「かなりいいサウナ」なのではないでしょうか。


休憩目線で見てみると、食事や、それこそ一休みをする施設には事欠かないのも嬉しいですね。東名の上りを利用する際のちょっとした休憩ポイントとして、いかがでしょうか。


なお、実は高速に乗らなくても、一般道側からもSAは利用できます。一般道からはいわゆる「ぷらっとパーク」を利用してそこに車を止めれば、サービスエリアに入れます。足柄の場合は「ぷらっとパーク EXPASA足柄」ですね。


おじさんも今回はこちら経由で利用しました。サービスエリアという事もあり、深夜でも朝方でもやっているのもありがたいですね。御殿場でぷらっとサウナに入りたくなったな、という場合には、立ち寄ってみてください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る