レンブラントスタイル御殿場駒門 富士の心湯

「レンブラントスタイル御殿場ごてんば駒門こまかど」は、静岡の東部、御殿場市にあるホテルです。そのホテル内に「富士の心湯」という立ち寄り可能な温浴施設がある、というスタイルの施設です。ホテル内の大浴場を、一般開放しているようなかたちですね。


御殿場市は静岡の中でも富士山にかなり近く、標高も高いため冷涼な地域です。富士山の東側に位置することもあり、冬には雪が積もる事も珍しくないない地域です。


そんな地域のホテル内に、あるのです。サウナが。まずはホテルフロントにて「お風呂を浴びに来ました」と告げて料金を払うと、大浴場用のカードキーを渡されます。そのカードキーを持ってフロント右手の通路を進めば大浴場へと続くドアがあります。カードキーをかざして、入っていきましょう。


大浴場は光が良く入るタイプの浴室で、明るく綺麗です。パッと見、サウナ室への入り口は見当たりませんが、露天スペースの方へと向かうと、洗体場の裏側に水風呂、そしてサ室への入り口が。ここに隠されていたか。


富士の心湯のサウナは、こじんまりしています。中は4~5人が入れるくらいのサイズでしょうか。ひな壇2弾、そしてTV。照明は絞っており浴室と比べると薄暗いといって差し支えない暗いです。そして、熱い。熱いんです。温度計を見てみると、なんと110℃。ホテルのサウナとしては破格といって差し支えない熱さではないでしょうか。


照明が暗めでこじんまりとしており、サイナストーブとの距離も近い。そしてなにより熱い。熱さと向き合える昭和ストロングサウナの趣があります。


熱と向き合い存分に温まったら、サ室を出て右を向きましょう。なんとそこは水風呂。近い。近すぎて逆に戸惑うレベルです。汗を流し、体を沈めていきましょう。


水風呂は3人も入れば満席といった大きさながら、良く冷えています。水温は18℃くらいでしょうか。おそらくはこの地域おなじみの、富士山麓の水脈由来のバナジウム水。サウナ室の方が高温な事もあり、浸かっているだけで本当に気持ちいい。


呼気が喉を通るときにすっ、とするくらいに存分に冷えたら、露天スペースへと向かいましょう。それほど広くはありませんが、3席ほどベンチを用意してくれてあります。富士山麓の外気を楽しみながら目を瞑れば、鼻の奥の方から頭の方へと、すっと何かが抜けていくような感覚が。いやあ、最高ですね。


サウナを堪能したら、そのままフロント方向へと歩いて行くと休憩所と食堂が。なんという無駄のない導線。流れるように食券を買って食堂へとなだれ込めるシステムになっています。食堂の名は、富士山頂にほど近い立地の御殿場市ならではの、「富士山の頂きます」……。そう、駄洒落だ。なぜ静岡県民は隙あらば駄洒落をねじ込むのか。そんな疑問は食事と一緒に飲み込んでいきましょう。


東京や横浜方面から富士山周りの観光へと来られる方、拠点としてレンブラントスタイル御殿場駒門さんはいかがでしょうか。いろいろ富士山周りへと出かけられますし、何より、サウナが良いんです。


そして、サウナにだけ立ち寄るのももちろんアリです。これだけ気持ちの良いサウナが、入浴料なんと600円。破格なのです。富士山を楽しみたい方に、サウナを楽しみたい方に、そしてもちろん、両方楽しみたい方にもおすすめです。


そうそう、ひとつだけご注意を。ひな壇は木製なのですが、その上にでこぼこの樹脂のマットが敷いてあり、さらにサウナマットが敷いてあります。これがですね、おそらく樹脂のマットが温められて熱いのです。自前でお尻の下に敷くマットを持って行った方がベターです。そうでないと、尻がグリルされる感覚とも向き合う事になるかもしれません。

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