サウナおじさんの日記帳

あおい温泉 草薙の湯

「あおい温泉 草薙の湯」は、静岡市にある温浴施設です。国道一号線のしずぎんタワーのあたりを南に入った所に位置します。最寄りの駅はJRやしずてつ草薙駅です。

駐車場もそこそこ広い、ゆったりした施設なのですが、静岡市の「国１とJRの線路に挟まれた地域」は、道や区画がごちゃっとしている箇所でもあります。ごちゃっとしている中を進んでいくと急にゆったりした温浴施設が現れるという、なんだか不思議なバランスの立地なのです。

館内は温泉と岩盤浴スペースの２本立て。基本は温泉なのですが、追加料金を払うことで岩盤浴スペースも利用できる仕組みになっています。今回、おじさんは温泉の方にお邪魔しました。

早速着替えを済ませ浴場に入ると、白湯の温泉に加え、高濃度炭酸泉にジェットバスに寝湯。露天には岩風呂と美泡の湯と多彩な湯が。だが、おじさんが向かう先はサウナだ。体を洗い、備え付けのビート板を手にサウナ室へ。

サウナ室はタワー型で広々としています。ひな壇の段数も５段あり、25人ほどは入れるのではないでしょうか。広い。入口は部屋の最上段に設えられており、中に入ってひな壇を降りていくと、そこにTVとサウナストーブがある形状となっています。

TVを挟んだ２機のガスストーブはデカく、説得力があります。そのルックは、TVの左右に巨大なスピーカーがどどんと配置されているかのよう。おじさんは昔懐かしいステレオコンポを思い出しました。あるいは、マッドマックス・怒りのデスロードで盲目の火吹きギタリスト、コーマドーフ・ウォーリアが縛られていたあの車のフロントかのよう。

そのスピーカーのような配置の２機のストーブから出る熱により、部屋の温度が８５℃ほどに保たれています。気持ちいい。５段のひな壇のうち、好みの熱さの段に腰を据え、じっくりと蒸されていきましょう。灼熱のサウナ室は、マックスとフュリオサ大隊長が共闘した砂漠の如しです。

すっかり蒸しあがったら水風呂です。５～６人が入れる水風呂の水温は１５℃ほど。水深もそこそこあります。手足を伸ばして存分に冷えていきましょう。ああ、水。水だ！　汗をかき、渇いた身体は水を欲しています。イモータンジョーから水を供給された民たちのように熱狂と共に贅沢に水浴びです。

そして喉を通る息に冷たさを感じるようになったら頃合いです。水風呂から上がり、体を拭いてお待ちかねの休憩タイム。こちらの施設では露天にいわゆる「ととのい椅子」が置いてあります。露天に出て、椅子に座ってぐったりしましょう。露天の日差しや風って、やっぱり気持ちいいですよね。

何セットか楽しんだ後は、水分補給も兼ねてサウナ飯といきたいところです。草薙の湯では浴場を出たところにお食事処が待ち構えています。効率がいい。そのままお食事をするもよし、草薙周辺のごはん屋さんへ向かうもよし、です。

ところで、草薙の湯周辺も含む静岡市では、先の台風被害により、かなりの区画で断水が起きていました。飲み水などはペットボトル飲料等でなんとかなったそうですが、一番困ったのはお風呂だそうです。

そんな中、草薙の湯さんを始めとした温浴施設のいくつかは、温泉を湯元としていたため、断水の影響もなく営業を続けられていたとか。皆さんこぞって施設に詰めかけ、結構な混雑だったそうです。それでも、やはり体を洗えるというのは他に代えがたい生活習慣なので、とても助かったと聞いています。地域のお風呂屋さんって、こういうときにありがたいですよね。

現在は断水も解消し、自宅のお風呂が使えるようになったそうです。とはいえ、水害の被害はなかなかに深刻で、完全に元通りになるのはまだまだ時間がかかりそうな地域も多いというのが現状です。おじさんも泥かきのお手伝いに行く予定です。

そうそう、草薙の湯さんではロウリュサービスも行っているのですが、こちらは岩盤浴エリアで行っています。館内着を着たまま熱々の熱波を浴びての蒸気浴を楽しみたい方は、岩盤浴エリアへGO！　なのです。