ホテルマウント富士

「ホテルマウント富士」は富士五湖のひとつ、山中湖の湖畔にあるホテルです。観光の拠点となるリゾートホテルなのですが、あるそうなのです。そう、サウナが。しかも凄く良いサウナが。


山中湖はおじさんの家からは車で一時間ほど。さっそくナビをセットしてGOです。あいにくの曇り空ということもあり、湖畔は霧が出ています。どこかおどろおどろしい雰囲気の中、車を走らせていると見えてきたのはコンビニの看板。ホッとしたのも束の間、なぜか色を奪われています。あっ、これサイレントなヒル的なところに迷い込んじゃったかな、と軽く絶望。


が、実はこれ、山中湖周辺特有の、観光地に馴染むように色彩を落として調整された看板なんだそうです。良かった。三角の人に追われずに済みますね。


そして湖畔の山道を少し登るとありました。目的のホテルが。リゾートホテルなので宿泊客メインなのですが、12:00以降であれば入浴のみの利用も受け付けて貰えます。ありがたや。浴場はホテル2Fの展望露天風呂の「はなれの湯」、そしてB1Fのサウナがある大浴場「満天星の湯」の2つです。はなれの湯は12:00~16:00、満天星の湯は14:00~18:00の間、日帰り客に開放されています。


リゾートホテルなので宿泊客メインなのですが、12:00以降であれば入浴のみの利用も受け付けて貰えます。ありがたや。浴場はホテル2Fの展望露天風呂の「はなれの湯」、そしてB1Fのサウナがある大浴場「満天星の湯」の2つです。はなれの湯は12:00~16:00、満天星の湯は14:00~18:00の間、日帰り客に開放されています。


2Fの露天に浸かりながら眼下の山中湖と富士山を楽しむのもいいですがサウナだ。サウナに入りに来たのだ。ホテルのロビーでいつもの温浴施設と違う雰囲気の会計を済ませ、タオルとバスタオルを受け取ったらB1FへとGOです。


B1Fといってもホテルが建っているのは山中湖脇の小高い丘の上。つまりは、地下感などまったくありません。早速体を洗ってサウナ室へと向かいます。


サウナ室内は90℃ほどでしょうか。7人ほどが座れるL字型の2段のひな壇です。特筆すべきは、入ってすぐ目の前にででんと鎮座しているタワー型のストーブ。金網の塔の中には、床から上までぎっしりと石が積まれています。そう、サウナおじさんがみんな大好きikiストーブが設置されているのです。


ストーブ上にはオートロウリュ用の設備が。一定間隔で自動的にストーブに水をかけ、サウナ室内を程よい湿度に保ち、体感温度にアクセントを付けてくれます。ホテルのサウナでは珍しいですよね。


十分に蒸されたら水風呂へ。水温は15℃ほどでしょうか。たっぷりの水が湛えられており伸び伸び浸かれるのですが、なんとこの水風呂、結構なジェット水流で水を体に当ててくるのです。冷える。いわゆる「水の衣」を作らせる気がまったくなくよく冷える。最高では。


存分に冷え、ジェットに抗うように前進して水風呂から上がったら、すぐ脇の出口から露天へGOです。目の前に広がるのは山中湖畔の木々に富士山。そう、地下の露天からも富士山が望めるのです。


富士を見ながら、のびのびと体を伸ばせる寝椅子に横たわっての外気浴。露天だけあって心地よい風が水風呂から上がった肌を優しく撫でます。いやあ、最の高ですね。


さらにタイミングさえ合えばアウフグースのサービスまで! ホテルの従業員であり、熱波師さんでもある熱波師ネーム「SASUKE」さんがサ室内でタオルを振ってくれるのです。温浴施設でもアウフグースのサービスをやっていないところも多いのに、ホテルのサウナで熱波師さんのアウフが楽しめるとはなんということだ。やりすぎでは。最高か。


まるで忍者の覆面のように頭と口元に黒いタオルを巻き付けたSASUKEさんの口上を聞き、存分にタオルで仰がれましょう。希望する方にはなんとおかわりまで。「どれくらいの強さがご希望ですか」と聞かれたおじさんは、「中くらいで」とあいまいなオーダーで仰がれました。熱くて気持ちよくて、ナルトも納得のいい風をありがとうございました。


存分に汗をかいたところで、またジェット水風呂に入って露天で風に吹かれるのです。ほんとホテルのサウナとは思えない本格的な施設でした。


山中湖畔あたりに遊びに行こうと考えている方、拠点としてホテルマウント富士さんを選ぶというのはいかがでしょう。湖畔を散策したあとは、ホテルへ帰ってきてサウナ、そしてラウンジや食堂でビールをいただく、なんて体験もできちゃうのです。

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