OYUGIWA浜松市野

「OYUGIWA浜松市野」は浜松市にある温浴施設です。県西部の方でしたら、市野のイオンのとこの遠鉄ストアの隣と言えば見当がつくでしょう。


実はこの施設、運営元が変わってリニューアルされたばかりなのです。そのため、エントランスなどは真新しくてとても綺麗です。下駄箱のキーを持って入り口ゲート(ゲート!)を通過して受付を済ませ、そのまま休憩スペースなどを通り抜け、右手の階段を上がって2F大浴場へとGOです。


大浴場の方は綺麗に整備されています。さすがリニューアルされたばかり。設備的には以前の湯船やお湯を引き継いでいるそうです。「そうです」と伝聞なのは、普段はこちらの施設にはなかなか行けないためです。なにせおじさんは静岡県東部民。浜松市野へは高速を使ったとしても車で2時間以上。東京へ行った方が速いまである遠く離れたはるか向こうの地なのです。さすが静岡。長さには定評があるぜ。


と、脱線しているうちに体を清めてサウナへと向かいましょう。こちらのサウナは広々としたタワー型サウナ。ひな壇は5段ほど。入り口が部屋の上側にあり、そこから下へと向かうと壁にTVが嵌め込まれており、その左右には2基のサウナストーブが……と、ここまで聞いて、あれ? と思った方は鋭い。前回ご紹介した「草薙の湯」とほぼ同じつくりなのです。同じ業者さんによる施工なのかもしれませんね。


ただひとつ違うのは、草薙の湯さんは2基ともガスストーブだったのですが、こちらの施設は1基は同じくガスストーブ、そして、もう1基はサウナストーンをタワー型に積んだ柱状のストーブなのです。ストーブの上に見えるのは水道管。そうです、オートロウリュを採用している施設なのです。入り口の案内によると、30分に1度のペースとか。なかなかのハイペースです。


サ室の温度は90℃ほどでしょうか。しかし、湿度もそこそこありしっかり熱い系です。湿度の高さはオートロウリュのおかげもあるのでしょうね。カラカラで息苦しさを感じるようなタイプではありません。


しばらく熱さを堪能していると、ふ、とタワー型サウナ上の証明が灯りました。オートロウリュの時間のようです。見ている間に、ジョバーと勢いよく水が流れ出し、サウナストーブの上へと注がれます。ジュワワワワというサウンド、そして、そのしばらくあとに熱波が降り注いできます。ああ、気持ちいい。やはり蒸気浴というのはサウナ浴の中でも独特の気ジョバババ……待って! まだ出てるんですけど水。もう蒸気が届いてるくらいなのに勢いよく。


ちょっとびっくりするくらいの水が注がれるということは、その分大量の蒸気が産まれるという事です。雛飾りなど無縁の男子しかいないむさ苦しいひな壇の面々に襲い来る蒸気。5段にならんだおじさんたちには、5人囃や笛太鼓など無い。あるのはタオルいっちょのみだ。その精鋭たちが、各々の体制で蒸気と対峙します。熱い。気持ちいい。そして多い。それにしてもあの水の量。インターバル30分で石は温まるのだろうか。いや、大丈夫か。そのためのタワー型に積まれた大量のストーンなんでしょうね。


すっかり蒸気が落ち切った後のサ室内の湿度は、当然オートロウリュ前よりも上がっています。と、いうことは、体感温度もぐっと上がっているという事です。しばらくその残りロウリュの熱さを堪能し、蒸されていきましょう。


存分に蒸しあがった所で水風呂です。水風呂はサ室を出てすぐ。温度は16℃ほどでしょうか。良く蒸された後の水風呂は、やはり気持ちいい。深さもそこそこあるので、ぐっと首筋まで浸かって冷えていきましょう。


そして休憩は露天で。露天にはおなじみのととのい椅子の他に、なんと、ぬる湯の中にリクライニングチェアが3基沈められています。椅子に背を預けながら不感温浴ができるシステムなわけですね。おじさんもちょっと試してみようかと思ったのですが、風に当たりたかったのでととのい椅子の方で休憩する事にしました。


2Fに位置する事もあり、程よい風が吹いてきます。これが気持ちいいのです。しばらくぐったりと休憩し、再びサウナ室へと向かいましょう。


満足行くまでサウナ浴を堪能したらサ飯へ。1Fにある食堂で食べてもよし、外に出て幹線沿いの浜松のお食事処で食べてもよしです。なんなら、道を挟んで向こう側にあるイオンのフードコートに行って、さわやかを始めとした静岡ご飯を狙っていく、なんてのもいいですね。


そして帰途につくわけですが、この施設、お会計がセルフなんです。出口ゲート(ゲート!)そばにある精算機にリストバンドをかざすと、利用料金やお食事の料金が表示されます。それに従って料金を支払うとゲートが開く仕組みになっています。セルフレジみたいな感じですね。


おじさんが行った時には、お爺ちゃんがスタッフさんと一緒に会計していました。「新しいことはわかんねえなあ」「何言ってるの。頭の体操にもなるから覚えていこうねー」など、孫とおじいちゃんのようなやりとりを。昔からの常連さんなんでしょうね。リニューアルしたとはいえ、やはりお風呂は地域のコミュニティの場のひとつのようです。


ちょっと汗を流して食事でもしたいなんて時には、こちらの施設に行けば周辺にいろいろ揃ってます。静岡県西部にお立ち寄りの際には、ご一考を。

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