鷹の湯(改装)

「鷹の湯」は富士市の鷹岡たかおかにあるスーパー銭湯です。以前にも一度ご紹介したのですが、実は昨年に惜しまれつつも閉店し、その後、なんやかんやで経営母体が変わってこのたびリニューアルオープンしました。


久しぶりに受付を済ませ、ロッカーへ。以前は煙草の匂いが染みついていた部屋が、見違えるほど綺麗になっています。ロッカーもコイン&鍵のおなじみのロッカーに加え、自分で開錠ナンバーを設定できるタイプのダイヤルロックのロッカーが増えていました。


着替えを済ませ、体を洗って早速サウナ室へGOです。サウナ室はなんと3室。メインのドライサウナに、ミストサウナ、そして、高温スチームサウナというラインナップ。まずはドライサウナにお邪魔します。


サウナ室のスタイルは依然と同じ、2段のひな壇がコの字型に組まれており、正面にはガスストーブとTVが。おお、あのサウナだ、とちょっと懐かしい気分に。


しかし、壁とひな壇は新しい檜に換装されています。まだ白木の佇まいが残る檜は香りも強く、それだけでサ室内が明るく、フレッシュな雰囲気になります。リニューアル直後の特権ですね。室温は90℃ほどのカラカラ系。ひな壇の上段に座れば十分に熱くて気持ちのいいコンディションです。しばらくキョロキョロと見回しながら蒸されていると、片や首にぷっくりと球の汗が浮かんできました。気持ちいい。しばらく熱さを堪能して、時計が1周したら頃合いです。


サ室を出て水風呂へ。水風呂は以前と変わらず、深さは膝上で5人ほどが入れる大きさです。かけ水で汗を流して、数カ月ぶりに肩まで浸かります。うむ、やっぱり気持ちいい。


存分に冷えたら、休憩です。新しくなってサウナに力を入れる方針なのか、浴場内にも休憩用のととのい椅子がいくつか置いてあります。が、ここは露天へと。露天は相変わらずのトゴールの湯と、そして休憩用のスペースが。


と、なにやら見慣れぬ木桶が2つ。一人が入れる大きさの木桶が露天の隅に設えてあります。もしや、と手を入れてみると、水。水風呂です。露天にも水風呂を用意したとは、サウナに力を入れているというのは本当のようです。次は入ろう、と水風呂を横目に見ながらしばし休憩です。


冬場の外気浴は、それだけで独特の気持ち良さがあります。ゆったりしているような、鋭敏になっているような、そんな感覚を追いかけしばし瞑目。椅子に背を預けてぐったりしていきましょう。


少し肌寒さを感じるようになったら、2セット目です。今度は高温スチームサウナに入ってみます。


ドアを開けると、こじんまりとした部屋。ストーブを挟んで2人ずつも座れば満席でしょう。そして、熱い。確かに高温と謳うだけあります。とりあえず奥側に座ると、足元に暖かい空気が。


なんじゃ? と見てみると、ストーブを囲むケイカル板の囲みの下段が少し開けてあります。そして、そこからスチームがほわほわと。なるほど。


これはおじさんのようなつま先冷え性勢にはありがたい設えです。スチームのおかげで頭側より足元が暖かというのは面白いですね。しばし湿度が高めで体感温度も高い部屋で蒸されていきます。ドライサウナと比べ、すぐに汗が噴き出してきます。そして目の前のストーブ付近からはスチームが。


存分に温まったら、今度は露天へ直行です。お目当ては先ほどの水風呂。汗を流してさっそく浸かります。水温は15℃ほどでしょうか。十分に冷たくて気持ちがいい。


そしてこの桶、ヘッドレストが付いているのです。ここに頭を置けということかな、と置いてみると、並々とした水があたりを冷やします。これは最高、いえ、最の高。


さらに足を延ばすと、湯船のに足をかけられるのです。そこで足首から先を水から出します。すると、冬場の水風呂にありがちな「もっと水風呂に入っていたいのにつま先が冷えすぎて痛くて入ってられない状態」を回避できるのです。これはありがたい。存分に水を堪能し、喉を通る呼吸に冷たさを感じるくらいまで冷えていきましょう。


存分に堪能したら、さて、サ飯です。新・鷹の湯さんには売店が新設され、ご近所の飲食店のお弁当が販売されているのですが、ここは新年初の「げんこつハンバーグ」を食べにすぐそばのさわやかにGO……したのですが、超混んでて食べられませんでした。また次のチャンスを窺うとしましょう。2023年は始まったばかりですからね。


と、いうわけで、装い新たにリニューアルした鷹の湯さん、以前よりも熱めのセッティングになっています。冬の富士山を見物した際にお立ち寄りいただく、なんてのもいいんじゃないでしょうか。そしてひと風呂浴びて、ご近所のさわやかにGOなのです。


サウナ好きの方も、そうでない方も、今年もよろしくお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る