サウナおじさんのサウナあるある

サウナを楽しむ際には、知っておくとより気持ちいいあるあるや、止めておいた方がいいマナーのあれやこれやをメモしておこう。


■まずは体を洗ってから

サウナに来たからには、サウナ室に直行したい所だがちょっと待った。まずは体を洗ってからだ。これは、湯船に入る時と同じく、まずは汚れを落としてからというマナー的側面が大きい。かけ湯ってやつですね。

また、汗腺に詰まっている皮脂の汚れを落としておき、サウナ室内で汗をかきやすい状態からスタートできる、という面も大きい。


■サウナ室に入る前は体を拭く

サウナ室に入る前には体を拭こう。湯船から直行は避けたいところだ。これは、サウナ室で水滴をボタボタさせるとよろしくないという衛生的・マナー的な側面もあるにはあるが、それはあくまで副次的な物だ。

最も大きな理由は「表皮に水滴がついていると、汗をかきにくい」からだ。体が濡れたままサウナ室に入って温まろうとしても、なかなか温まらない。水滴が気化する際に体表の熱を奪ってしまうからだ。いわゆる気化熱ですね。

手早く温まって汗をかきたい場合には、しっかり水滴を取り除いていこう。そうすれば、気化熱によって熱が奪われないので、スムーズに発汗まで持っていける。


■最初に湯船で温まるか問題

1セット目に臨む前に、湯船で温まってから入るというのもいいだろう。これはマストではないが、まずは湯船で体の芯までをほどほどに温めてからサウナ室に入り、汗をかく温度まで持っていく、というのはアリだ。温泉も楽しめますしね。サウナ室へ入る前には、しっかりと体を拭いてから行くのを忘れずに。

ただ、サウナ好きの中には「湯船などいらぬ。サウナ室と水風呂とベンチだけでよい」というストロングスタイルを標榜する先輩も多数いる。それはそれでOKだ。自分なりのセットを編み出していくのも、サウナの楽しみのひとつなのです。


■サウナ室で汗を拭くかどうか問題

サウナ室では当然汗をかく。この汗をどうするかだ。タオルで拭くか、そのままにするか。正直、おじさんは明確な答えを持っていない。汗を拭いて、より温まるという考えもあるだろうし、体に任せて汗で体温を調節するという考えもあるだろう。ちなみに、おじさんは拭かない派です。

ただ、汗を拭いたとしても、その汗をサウナ室内で搾るのはNGだ。衛生面の問題もあるし、湿度が上がってサウナ室内のコンディションが変わってしまう問題もある。純粋にマナーとしてよろしくない。注意しましょう。


■タオルをどこに置くか問題

サウナ室内ではおじさんたちの多くはタオルいっちょだ。このタオルをどこに置くかがまた、ひとつのカスタマイズ要素となる。股間を隠すのも良し、肩にかけるのもよし、さらには、頭に巻いて「汗を十分かく前に、頭や顔が熱くなりすぎて入っているのが辛い」という状態を回避するもよしだ。

おじさんは頭に巻くスタイルが好きです。熱さ対策というより、目がなんか焼けるみたいな感覚が苦手なので、目深のバンダナみたいにしています。当然おじさんのおじさんは丸出しになるが、気にすることはない。サウナ室で他のおじさんの股間を気にしているおじさんなど、そうはめったにいないのだから。


■水風呂は汗を流してから

サウナ室をでたら、すぐさま水風呂にダイブしたい。その気持ちはわかる。わかるが、汗を流してからにしよう。水風呂の水を2~3杯桶で被ってもいいし、近くの洗い場に行ってシャワーで流してもいい。水風呂はそれからだ。

これは、衛生面の問題と、「できるだけ水風呂の温度を上げない」というサウナおじさん同士のチームワークの面がある。汗を流さず水風呂に入ると、当然温度の高いまま水風呂に入ることになる。すると、冷たかった水風呂がぬるくなる。多くのサウナ好きは、冷たい水風呂の方が好きだ。そこで、なるべく温度が上がらないような使い方をしようというわけなのだ。

この最高の水風呂を、後に控えるおじさんにも味わってもらいたい。そのおすそ分け精神を大切にしていきたいものだ。おじさんの水風呂じゃないんだけど。


■休憩前に体を拭くか問題

休憩する際に、体を拭くかどうかもまた意見が分かれるところだ。濡れたまま露天に出て、そのままベンチでぐったりするのが好きな方もいれば、まずは体を拭いてからぐったりするのが好きな方もいる。

ちなみにおじさんは拭く派だ。なんかそのほうが休憩時のゾワゾワ感が出やすいと思うんですよね。あと、休憩後にサウナ室に直行できるし。


■サウナ前後に水分補給

サウナで怖いのが脱水症状だ。ダイエット目的でサウナを利用する方は、とにかくカラカラになりたいと、水分を取らずにサウナに入りたがる傾向がある。これは単純に危険なのでやってはいけない。あと、サウナ入った後のご飯は超絶おいしいから、ダイエットには向いてないと思う。

サウナの前後には、意識的に水分を取るようにしよう。特に、サウナを楽しんで上がった後は、存分に補給したい。よく汗をかいた体は水分不足になっている。1回のサウナで、300ml~の水分が体から失われるとのこと。いっそ500mlのペットボトルをグビグビ飲み干すくらいの勢いで行っておこう。

なお、サウナから出て一発目に口にする飲み物は超おいしいのです。水でも、フルーツ牛乳でも、炭酸水でも。ビールもおいしいが、あれは水分補給とはちょっと違うのでご注意を。一発目に最高ビールをチョイスしたとして、その他に水分をしっかり取ろう。ちなみに、おじさんのお気に入りは炭酸水です。カクテルを割る時に使うようなやつ。喉にシュワッとくるあの感覚が好きなんです。

また、何セットかサウナを楽しむ方であれば、各休憩間に水分を補給するのも良いだろう。次のセットの発汗が良くなるからだ。休憩中に飲んだ水分はすぐに吸収され、それが汗として出やすくなる。デトックス効果の面から見ると、もともと血中に溶け出していた老廃物を体の外に出す効果が弱くなるのだけれども、やはり汗をかくというのは気持ちいいのです。


■上がったら顔に化粧水をパンパンするのが好き

これは完全におじさんの好みなのだが、サウナ後の火照った顔には、化粧水やローションをパンパンしておくのがお勧めだ。なぜなら、気持ちいいからです。おじさんはお風呂セット用バッグのポケットに、いつもユースキンSの乳液を忍ばせている。無香料で癖が無くてお気に入りなのです。スキンケアに気を使っている方であれば、保湿をしておくのは大切だろう。頬や鼻の頭がテカテカになるが気にしてはいけない。だって気持ちいいんだもん。


■お風呂セットをどうするか問題

サウナに行く場合に持っていく物、いわゆるお風呂セットは何を用意すればいいだろうか。マストなのはタオルだ。現地で買える所や、使い放題の施設もあるが、マイタオルを1本持っておいた方がいいだろう。バスタオルは好き好きだ。あった方がいいかな、という程度でなくても何とかなる。ただ、髪の長い方は持っていった方がいいだろう。おじさんはいちおう持っていっているが、そんなには使わない。短髪だしね。あとは、顔パン用の化粧水があると気持ちいい。

そして、100円玉だ。これは、脱衣所のロッカーが、100円を入れて使うタイプの施設が結構あるからだ。使用時に100円を入れ、使用後に戻ってくるあのタイプの奴だ。お風呂セットのポケットにでも忍ばせておくと、100円が無くてフロントまで両替に行く、なんて手間をかけずにすむ。


などなど、ぱっと思いつくものを羅列してみた。どれも、自分が、あるいは、他の利用者が楽しむためにはどうするか、という視点から生まれる行動だ。理由と、その対処方法を抑え、サウナをより楽しんでいきたいものですね。


さて、サウナの中には、さらにサウナを楽しめるサービスを提供している施設がある。それが「ロウリュ」と呼ばれるサービスだ。ロウリュについては、また次の機会に。

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