おふろcafe bijinyu | 美肌湯

「おふろcafe bijinyu | 美肌湯」は、静岡市の中心地、駿府城公園から5分ほどの場所にある温浴施設です。温浴施設なのですが、cafeと言うだけあって店内はシックで落ち着いた調度品でまとめられ、モダンな雰囲気です。お風呂上りにドリンクを飲みながらのんびり休憩するのにうってつけなのです。


本棚も充実しており、なんと蔵書は1万冊。書籍もコミックもよりどりみどりです。入館して浴場へと向かうまでにも本棚が並んでいます。そして鼻にふわっと届くのは珈琲の香り。このままコーヒー&読書をしたい。そんな風に思わせてきます。


だがおじさんが向かうのはサウナだ。コーヒーと本は後だ。


浴場はスタンダードな日本の銭湯といった雰囲気です。中に入ってまず気が付くのはその匂い。まごうことなき硫黄の香り。THE温泉の香です。硫黄分を多く含んだ源泉を、市内の湯元から毎日運んで利用しているとのこと。美肌効果があり「bijinyu | 美肌湯」の名称の元となっている湯なのです。ちなみに「美肌湯」と書いて「びじんゆ」と読みます。


そしてサウナ室です。15人ほどが入れるのではという広々とした設えで、壁は黄土と木のミックス。温度は80℃と少しくらいでしょうか。ひな壇の上段に腰掛けて気が付いたのですが、温浴施設のサウナにしては珍しくTVがありません。浴場からかすかに聞こえてくる湯の音を聞きながら、のんびりと暖まりましょう。


サウナ室から出たらお待ちかねの水風呂です。水温は18℃ほど。そんなに冷たくない、長く入っていられる系の水風呂です。2人はいると一杯かな、という大きさの水風呂ですがじっくりと堪能して冷やしていきましょう。


水風呂から上がったら、休憩です。水風呂の目の前にひじ掛け付きの椅子(いわゆる、「ととのい椅子」)がありますので、直行してぐったりできるようになっています。


が、美肌湯さんの醍醐味はそこではないのです。なんと、休憩するための湯船があるのです。その名も「ぬる湯」。


水風呂の隣にあるぬる湯の温度は37℃。ほぼ体温と一緒です。このため、長く入ることが可能な「不感温浴」と呼ばれる入り方のできる湯なのです。この不感温浴、副交感神経を活発にし、高いリラックス効果があると言われている入浴法です。


そんな効果があるぬる湯に、水風呂から直行するのです。ぬる湯とは言え、水風呂より20℃程は高いため、最初はさっと心地よい熱さを感じます。そして、腰を落ち着けてしばらく休んでいると感じるのが、肌に何かピリピリとくる感覚。腕や足を見てみると、細かな気泡が付着しています。


そうです。美肌湯さんのぬる湯は、炭酸泉なのです。微炭酸が血管の拡張を促し、普段と同じ温度なのだけれども血流を良くし、よりリラックスできるというわけですね。外気浴とはまた違った安堵感というか、気持ち良さ。のんびりとお湯につかりながらの休憩は、ぬる湯のある施設だけで楽しめる体験です。


そしていつものように数セット繰り返したところで上がりましょう。待っているのはドリンクと、そして、たくさんの本。座席はテーブル席だけでなく、ソファにハンモックまで用意されています。サウナ上がりにごろんと寝転んで本を読むなんて、最高じゃないですか。なんなら仮眠室まであります。


wi-fiも完備されているので、端末を持ち込んでのんびり見るのもいいですね。休日にサウナにコーヒー、読書をして過ごしたいという方におすすめです。

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