ドーミーイン熊本

「ドーミーイン熊本」は、熊本市の桜町バスターミナルのすぐそばにあるホテルです。熊本駅からは市電で10分。歩いても30分ほど。バスを利用しての移動や観光に便利な、熊本への出張、そして旅行の際の宿としてありがたい場所にあるホテルです。さらにこのホテル、あるのです。サウナが。


ドーミーインさんは全国各地にありますが、サウナ好きの方にとっては「サウナがいいホテル」として知られています。いいんです。ほんと。各地に泊まりで出張や旅行に行く際には、「まずそこにドーミーインがあるか」を押さえておけばサウナには困りません。


さて、所用で熊本に行く事になったおじさんですが、静岡在住ですので熊本の事は知らぬ。が、ドーミーインがあるのであればサウナは約束されている。と、いうわけでお宿としてお世話になる事にしました。


なんやかんやを済ませてぐったりとしてホテルにチェックインし、まずは館内着に着替えます。部屋に用意されているタオルとバスタオルを持って13階へGO。そこには「天然温泉 六花ろっかの湯」が待っています。


市街地のホテルで天然温泉に浸かれるとはありがたい話です。さすが阿蘇山を擁する火の国熊本。ちなみに六花とは肥後六花のこと。椿つばき芍薬しゃくやく花菖蒲はなしょうぶ・朝顔・菊・山茶花さざんかの6種の花の総称だとか。なんとも風流な話ですが花の話はいい。サウナだ。


サウナ室はこぢんまりとしていて、ひな壇は2段。4人も入れば満席といったくらいです。このサウナ、きっちり熱いんです。室温は90℃を越えているのではないでしょうか。さらに、ひな壇の上段に腰掛けると天井もすぐそば。天井がすぐそばという事は、その部屋で最も暖まっている空気もすぐそばにあるという事です。結果、すごく暖まるのです。


6分ほど入っているだけで、気持ちよく汗が出てきます。サウナ室には大きなテレビが備え付けられており、そこには熊本ローカルであろう番組が流れています。地方番組特有の空気感ってありますよね。それを感じながらさらに蒸されていきましょう。が、しっかり熱いのでそれほど長居は無用です。


サウナ室を出たら、すぐ右手前にある水風呂に直行です。汗を流し、存分に冷えていきましょう。この水風呂の気持ちいいこと。十分に広くて、冷たくて、とてもホテルのサウナとは思えません。専門の温浴施設並みなのです。


存分に冷えたら露天にGO。外湯の脇にはととのい椅子、そして、足置きが。これがありがたい。椅子に深く腰掛けて、足置きに足を投げ出します。深く息を吐いて背もたれに体を預けると、目の前には満天の星空、そして月。


そうです。露天のある13Fはドーミーインさんの最上階。露天の天井は一部吹き抜けのようになっており、夜空が見えるのです。ホテルのお風呂で外気浴、そして星月夜。いやあ、最高じゃないですか。


夜空をぼうっと眺めるもよし、目を閉じて夜風を感じながらぐったりするもよし、です。そうこうしているうちに、喉の奥辺りからおでこの辺りへと向かって、すっと何かが抜けていくような感覚が起き、背中から首筋、そして肩のあたりへぞわぞわとした心地いい感覚が。すっかりととのいました。


気持ち良くサウナに入った後は、なんと湯上りアイスキャンディーが待っています。こちらは無料で提供されています。サウナの余韻に浸りながら齧りついていきましょう。


いいサウナだったな。なんて思いながら部屋に帰るのは少々お待ちを。もし時刻が21:30以降であれば、1Fの食堂へと向かいましょう。夜鳴きそば(ミニラーメン)がこれまた無料で提供されているのです。


サウナだけでなく、サ飯まで。いたれりつくせりです。ありがとうドーミーイン。また来ます。日本各地のどこかのドーミーインへ。



皆さまもお出かけの際、「サウナがあるかどうか」という選び方をされるのであれば、ドーミーインさんというチョイスはいかがでしょうか。翌朝に朝風呂ならぬ朝サウナを楽しんでからチェックアウトして出発。なんてのもいいですね。

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