用宗みなと温泉
「
駐車所に車を止め、建物へと向かうのですが、この場面がひとつの勝負です。なにせ漁港。鳥が多いのです。油断していると上空からフンの洗礼を受けます。おじさんも建物に入るまでに背中に1撃くらいました。温泉に入る前で良かったです。
みなと温泉の売りは、地下1,000メートルからくみ上げられた源泉です。パンフレットによると、Ph8.3の弱アルカリ性のお湯は、肌の汚れを落とし古い角質を綺麗にしてくれる『クレンジング効果』があるそうです。なるほど温泉もいいですが、おじさんの目的はサウナと水風呂だ。
サウナ室は15人ほどが入れる広さで、3段のひな壇になっています。温度は85℃ほど。新しい施設なので木の香りが強くて爽やかです。大きな画面のテレビを見ながら存分に蒸されて行きましょう。
程よく汗をかいたところで、水風呂へと向かいましょう。水風呂は、安倍川の地下水を汲み上げて使っているとの事。水温は15℃くらいでしょうか。6人ほどが入れる広さのゆったりとした水風呂です。サウナ室の目の前にあるのが嬉しいですね。
そして、休憩をしに露天へと向かうのですが、さすがは漁港。柵の外は海なのです。なかなかタオル一丁で見ることは無い光景です。海と聞いて、海岸線や波打ち際を想像されるかもしれませんが、そんなものは無い。港だ。コンクリートの岸壁に武骨なブイ。そして漁船が行きかう光景が、血流の良くなったツヤツヤなおじさん達の眼前に広がっているのです。もちろん上空には鳥が飛んでいます。
何セットか繰り返し、ととのったところで食堂コーナーへと向かいましょう。お勧めは何と言っても生しらす丼です。通常、生しらすは「生」と言っても1回冷凍した物を調理前に解凍して提供するのですが、みなと温泉は違います。さすがは漁港です。目の前の港から上がった生しらすをダイレクトに使います。
さらに、みなと温泉ではビールのブルワリーが併設されており、クラフトビールも楽しめます。海側に張り出すように設えられているデッキスペースで、漁港を見ながらサウナ後の一杯をいただけるなんて、なんという贅沢。おじさんは車で行ったのでミネラルウォーターでしたが、それでもやはり、海を眺めながらの水分補給というのは、一味違います。
サウナ飯を終えたら、隣の売店スペースも覗いてみましょう。漁港ならではのダシや乾物などもありますが、注目したいのは隅の一角にあるケロリングッズコーナーです。銭湯好きの方にはおなじみの、あの黄色いケロリンの桶やタオル、バスマット、キーホルダーなどが、謎に充実しています。
十分に堪能し、施設を出てからがまた勝負です。上空を警戒しながら車へと向かいましょう。ちなみに、おじさんは無事でしたが車は2発くらっていました。漁港の鳥おそるべしです。
近くにサウナしきじという大エースがあるために、ちょっと分が悪いのですが、まだ新しくて、いい施設なのです。静岡のサウナしきじへと遠征を考えているサウナ好きの皆さん、ちょっと寄り道を考えているのでしたら、用宗みなと温泉もお勧めですよ。
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