湯らぎの里(改装)
「湯らぎの里」は、富士市にあるスーパー銭湯です。東海道線の新幹線停車駅、新富士駅近くの富士見大通り沿いの
2023年の年初あたりに、富士山近郊の静岡県東部温浴施設になぜか改装ラッシュが訪れたのです。鷹の湯さんは運営母体の変更、ざぶ~んさんと湯らぎの里さんはサウナ設備の故障に伴うリニューアルと理由は異なりますが、時期的にはほぼ一緒のタイミングで立て続けに改装されました。不思議ですね。
そして、湯らぎの里さんのサウナの改装のポイントとしては、熱くなりました。へー、熱くなったんだ。と思うかもしれません。ですが、地元民にとってはザワつくリニューアルなのです。熱くなった? 元々地域最熱だった湯らぎの里さんがリニューアルしてさらに熱くなったとはどういうことだ? と。
改装されたメインのサウナは、相変わらずのたっぷりとした広さで、30人ほどは入れます。1段1段が広い3段のひな壇のサ室は、壁材が張り替えられて明るく、木材の香りがふわりとする仕上がりになっています。
その温度は100℃ほど。結構な熱さです。そしてその天井にはどーんと空気を輩出するダクト、通称「ハイパーブースター」が。
このハイパーブースターからは20分ごとに空気が勢いよく排出されます。つまりは、20分ごとのオート
ハイパーブースターと目が合う位置の座席に座り、風の直撃を受けたりしたら、それはもう異次元の熱さです。なんだこれ、勝負か?勝負を挑まれているのか?と思う程の熱風が襲い掛かってきます。
さすがスポーツクラブ横の体育会系施設のサウナ。なんというか、豪快です。おなじく風を送る機構が設置された、ざぶ~んさんと比べても、そのサ室内のセッティングと言うか、空気と言うか、雰囲気というか、そういったものがお祭り感覚で楽しめるようなセッティング寄りなのかな、という感じがします。
風を受け、やってやろうじゃねえかと熱波を浴び、すっかり蒸しあげられたところで入る水風呂は、相変わらずの冷え冷えのバナジウム水です。体の芯まで暖まり、さらにブースターに吹かれて熱くなった表皮が一気に冷やされます。これがまた、気持ちいいのです。
存分に冷えたところで広々とした露天スペースに出て外気浴をしながらぐったりと休憩しましょう。以前よりも休憩用の椅子の数もバリエーションも増えた露天は、まさに休憩パラダイス。好みの椅子で、あるいは、畳の上で、存分に体を伸ばして目を瞑り、熱波と冷水への緊急対応をしてきた体を休めましょう。
そして、安心しきった体が感じる安堵感を存分に堪能するのです。ヤバい所から脱出してきて生き残ったという安堵感と共に、サウナで芯まで温められた体に流れる血流がもたらす健康感。そして、その2つがないまぜになって奔流となり流れる心地よさ。目を瞑り、そのぐるぐるとした感覚に身を任せれば、日常ではあまり味わうことない心地よさが駆け巡ります。
そして何セットかそんな体験を繰り返したら、体を拭いて、化粧水を顔にパンパンやって(超気持ちいい)、サ飯を食べに繰り出すのです。
いやあ、厳しめのセッティングのサウナって、毎日入るとかはどうかと思いますけど、たまに入ってギュギュっとやると凄く気持ちいいんですよね。そんな楽しみ方もできるようなリニューアルでした。
そこまでギュギュっとしたくない場合には、3段あるサ室の下の段の方で蒸されれば、いつも通りの楽しみ方だって可能です。楽しみ方の幅ができましたね。
カラッとしたアッパー系のサウナの楽しみ方をしたいという方やはもちろん、ゆっくり伸び伸びと外気浴をしたいという方まで、新幹線の新富士駅周辺でサウナを楽しみたいという方は、湯らぎの里さんはいかがでしょうか。
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