風の湯

「風の湯」は、富士山麓の朝霧高原の入り口とでもいうような場所にある日帰り温泉です。売りは富士山の雪解け水由来と言われる「パナジウム水」。天然ミネラル豊富なこの水を存分に使ってお湯を沸かして居るとのこと。


このパナジウム水、ミネラルウォーターとしても販売しているほどのお水なのです。それを湯船に使うなんて、なんて贅沢。しかしおじさんの目的は湯船では無い。そう、サウナだ。


風の湯のサウナはこじんまりとしたドライサウナです。たぶん男湯にしかありません。6人ほどが座れる2段のひな壇の室内は、ヒノキの良い香りがします。温度は80℃ほど。テレビや音楽などはなく、静かな室内で存分に蒸されることができます。


そして、蒸された後の水風呂。これが風の湯の最大の魅力でしょう。水風呂はとても小さく、大人2人が一緒に入るのもキツいサイズです。しかし、しかしです、凄く冷たいのです。シングル(10℃以下)とまではいきませんが、体感では14℃以下ほどでしょうか。さらに蛇口が付いているので、きれいな水道水が売りの富士宮市の冷たい水をざぶざぶと補充できます。超気持ちいいのです。


良く冷えた後は、露天スペースで休憩しましょう。露天スペースにはベンチはありません。なので、御影石の石段にぺたりと座ることになります。目を瞑って露天ならではの風に吹かれて外気浴でととのいましょう。露天の風ってなんであんな気持ちいいんでしょうね。


そして目を開けて顔を上げれば、目の前には富士山の姿が。おじさんは地元民なので割と見慣れてしまっている方なのですが、それでもタオルいっちょで風に吹かれながら見る富士山は絶景です。ちなみに、富士山方面でない方角を見ると、信楽焼の狸の置物が置いてあります。何故だ。


風呂場から出たら、コーヒー牛乳もいいですが、せっかくなのでパナジウム水で水分補給なんてのもいいかもしれません。食堂も併設しているので、富士宮やきそばでサウナ飯なんてのも乙ですね。ちなみに、風の湯限定の、とうがらしを練りこんだ特製「とうがらし麺富士宮やきそば」なるメニューもあります。


朝霧高原ではいろんなイベントが開催されていますので、訪れた時には、立ち寄ってみてください。野外で遊んで、サウナで汗を流してサウナ飯とか、どう考えても最高が約束されているようなものなのです。

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