概要
「私を貴方の弟子にして下さい!」「いえ、そんなの無理ですから!」
侯爵家の次女として生まれ育ったマルゲリットは小さい頃から時々窓の外や庭に家族でも使用人でもない人の気配を感じていた。その人たちはマルゲリットが気付いて外を見る前にいつも消えてしまう。彼女の姉ローズは幻聴だと言って相手にしない。その不思議な人たちの中には自分と同年代の子供もいると分かったマルゲリットは、友達になりたいと思うのだが……
「開かぬ蕾に積もる雪 王国物語4」の番外編『親の心子知らず』や『綺麗な薔薇には棘がある』に登場していたマルゲリットの話を主人公の彼女視点でお送りいたします。本編をお読みでなくてもお分かりになります。王国シリーズ本編、スピンオフを既にお読み下さった方はお馴染みのあの方やこの方、子世代の皆の活躍もお楽しみください。言うまでもないことですが、シリーズ作品のネタバレが盛
「開かぬ蕾に積もる雪 王国物語4」の番外編『親の心子知らず』や『綺麗な薔薇には棘がある』に登場していたマルゲリットの話を主人公の彼女視点でお送りいたします。本編をお読みでなくてもお分かりになります。王国シリーズ本編、スピンオフを既にお読み下さった方はお馴染みのあの方やこの方、子世代の皆の活躍もお楽しみください。言うまでもないことですが、シリーズ作品のネタバレが盛
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お転婆令嬢の一途な恋心
侯爵家の次女マルゴ。そんな立場ともなると、ペンより重いものは持ったこともない、なんて言っても不思議じゃありません。なのにかけっこや球技が得意で体を動かすことが好きな彼女は、変わり者なのかもしれません。
そんな彼女が気になっているのは時々窓の外や庭に感じる、家族でも使用人でもない誰かの気配。
なんて書くと幽霊みたいなものを想像するかもしれませんが、違います。気配の正体は間者。隠密やスパイと言った方が分かりやすいかもしれません。そしてその中には、マルゴと同じくらいの年の男の子もいました。
その子が気になるマルゴですが、そんな好奇心はいつしか恋へと変わります。が、そこは貴族のお嬢様と間者。普通は…続きを読む