--主要登場人物紹介--

年齢、称号、肩書は巻ノ十二の頃、男性主人公の本名がやっと分かった少し後の王国歴1050年のものです。登場人物も多く架空の設定なので、混乱を避けるため貴族は姓と名のみに統一しました。ネタバレを含みますのでご注意ください。


***


マルゲリット・ソンルグレ(16)

ソンルグレ侯爵家の次女。外見はいかにもお淑やかな侯爵令嬢なのだが、運動神経が良く、活動的な彼女である。剣の腕も立つし、暗闇も高い所も虫も怖くない。彼女は小さい頃は父親や兄より素敵な男の人は存在しないと思っていた。愛称マルゴ。


ダンジュ(推定19)

ペルティエ領の山奥、間者の里出身。名前が分からない時マルゲリットはサスケ、アントワーヌとフロレンスは守護戦士様と呼んでいた。年齢ははっきりしないが、フロレンスの一連の事件解決後しばらくのち、ドウジュとクレハが落ち着いてから生まれたと思われる。愛称ダン。


アントワーヌ、フロレンス・ソンルグレ侯爵夫妻

マルゲリットの両親。アントワーヌは宰相室補佐として王宮に勤めており、この年の夏王国史上最年少で副宰相に就任する。フロレンスは最初の夫との間に生まれたナタニエルを連れてアントワーヌと再婚した。彼女は被害者保護施設『フロレンスの家』を設立し、園長を務めている。


ドウジュ、クレハ夫妻

ダンジュの両親でアントワーヌに仕える間者。本当はマルゲリットには名前を知られてはいけないのだが、彼女は盗み聞きをして知ってしまった。ダンジュには妹が一人居るらしい。


ナタニエル・ソンルグレ(23)

マルゲリットの異父兄。魔術師として王宮魔術院に勤めている。彼はその魔力のお陰でマルゲリットの見聞きしていることが幻覚や幻聴ではないことを理解している。ドウジュの名前は知らないが彼には会ったこともあり、隠れ家の場所も知っている。以前コライユと名乗って彼の生家ラングロワ家に仕えていたクレハとも実は面識がある。愛称ナタン、ナット。


ローズ・ソンルグレ(18)

ソンルグレ侯爵家の長女、マルゲリットの姉。貴族学院で文官になるために勉学に励んでいた彼女は卒業後は高級文官として王宮に就職する。勉強一筋で真面目な彼女は

マルゲリットとは別の意味であまり貴族令嬢らしくない。


マキシム・ガニョン(22)

ガニョン伯爵家次男。騎士として王宮に勤める彼はマルゲリットの兄ナタニエルの親友である。見目麗しく人懐こい性格の彼は男女共に?ファンが多い。特に学院時代はあちこちで浮名を流しており、そういう意味で有名人である。愛称マックス。


ティエリー・ガニョン(25)

ガニョン伯爵家長男。マキシムの兄。穏やかで誠実な彼は優秀な文官として周囲の信頼も厚い。アントワーヌからは将来有望な若手文官として就職時から認められている。


ギヨーム・ルクレール(20)

ルクレール侯爵家の長男でマルゲリットの従兄。彼も優秀な文官である。騎士で弟のアンリ(18)もこの物語に登場する。


テオドール・ボルデュック

王宮医師。マルゲリットの伯母アナの弟で、ソンルグレ一家とは親戚付き合いもしている。この物語でも医師として活躍する。


リゼの祖父母

ナタニエルの実父の両親。貴族の身でありながら、ある事情によりペルティエ領の小さな家で細々と暮らしている。マルゲリットとローズとは血が繋がらないながらもナタニエル同様に孫として可愛がってくれている。


ペルティエの祖父母

アントワーヌの両親。ペルティエ領は現在、男爵位を継いだアントワーヌの兄が治めている。彼らもマルゲリットの選んだ道を応援してくれている。


ロベール・デュケット医師

ペルティエの街外れで一人診療所を営んでいる。頑固で取っ付きにくい人間だが、医師としての腕は確かである。

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