問⑬ 主役に求めるモノとは?
前回はキャラクターには意外性、厚みを付け加えたい。
そのために逆の要素を付け足すようにしています、なんてことを書きました。
まぁ繰り返しですが、これはあくまで私の方法論です。
何かの気付き、ヒントにでもなればな、という感じで書いているだけです。
話半分で聞き流してください。
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という流れで今回は主役に求めるものがテーマです。
これはまぁ皆さんもよく聞くことがあると思うのですが……
『物語を通して主役に何らかの成長が必要ではないか?』
という話です。
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私が思うにはこの設定というのは実は考えるのが難しいものだと思ってます。
それでもそういう要素があった方が、物語は面白くなる、とも思ってます。
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それがなんで難しいのか? それがそもそもの疑問ですね。
成長するには、最初から欠けているものを提示する必要があるんですね。
例えば共感力が低い、協調性がない、考える前に行動してしまう、まぁいろいろありますよね。
ここを考えるのが難しい。
でも考えてしまえば、そこを考え直す事件があり、それをきっかけに改める、という流れは自然にできますよね。
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しかしこうして考えたものが意外と面白くなかったりもするんですね。
私の場合がそうでした。
欠点をあからさまにした主人公に私が共感できない、盛り上げることが出来ないんですね。他のキャラクターが寄り付かない。
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しかしそのあたりを実にうまく書いている作家さんもまた多々おります。
(佐月詩さんのドラゴライトなんかもそうですね)
そういう人の作品は読んでいて面白いし、すごいなぁと素直に思えます。
それはおそらく欠点をコミカルに描くことが出来るからかな、とも思えます。
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ちょっとイビツな主人公が周りの人に刺激を受け、自分自身を見つめなおし、よりよい人間へと変わろうとする。
そんな姿は読んでいて気持ちのいいものです。
また変わろうとする瞬間というのは、サナギから羽化するような新鮮な感動を与えてくれるものです。
✒
だからそういう所を書きたいのですが、これはなかなか上手く書けませんね。
まぁ物語の種類にもよるんでしょうが……
一番それに近く書けたと思えたのは、某アトランティスで主人公のテルオが、行動しない自分に気づき、独房の床板を割るシーンですね(分からない人は読み飛ばしてください、なんのことやらでしょうから)。
✒
皆さんは主役にどんな思いを託していますか?
(ちょっとカッコいい感じの問いかけで、今回は締めてみました)
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