問㉙ 動きのある描写を書きたくないですか?

 今回は前回で引っ張ったテーマ『動き』です。


 ちなみに前回は『シーン設定』の話をしまして、キャラクターや世界観を表現しやすいエピソード作りが大事、なんて考えていると書きました。

 これは私的には難しいんですが、それが嵌まるとすごく読みやすいし、イメージが広がりやすいと思ってます。


   ✒


 ここでどうして『動き』が出てくるのか? なんて思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 私が思うに、序盤にこの動きのあるシーンを出すことが重要だと思っているからなんです。

 序盤の『起』、その中に、スピード感のあるシーンが入ると、読む方も加速がつくと思うんです。


   ✒


 これは戦闘シーンばかりでなく、ドラマでも動きのあるシーンってあると思うんですよ。

 ちょっと感情が揺さぶられて、思わず行動に出てしまう、みたいな感じのシーンとか。

 とにかく感情の高ぶりと行動、こういうモノが出てくると目が離せなくなります。


   ✒


 もっともこれは読み手として、の意見です。

 だからこそ書き手としては、早い段階でそういうエピソードを仕込みたいわけですね。


   ✒


 そうそう、ちょっと脇道ですが、私はわりと自分が読んでみたい物語を意識しています。

 読み手として気になるところ、好きなところは、とにかく自分の作品に反映させたい、そんな風に思っています。

 もちろんお手本に届かないことも多いのですが、少なくとも自分なりの達成感はあります。

 まぁこういうのも、書き手ならではの楽しみ方かな、なんて思います。


   ✒


 ハイ、またわき道にそれましたね。

 今回のテーマである動きのシーン。


 実は私も苦手でした。元々はホラー系の心理的、状況的な怖さを追求していたせいで、動きのあるシーンは特に苦手だったんです。

 しかしエンターテイメント的な物語を書くなら、この辺りは避けられないんですよね。

 だからなんとか戦闘シーンみたいなものが書けるようにならないかな、と試行錯誤しておりました。


 ちなみにコメントを寄せてくれる方々にも戦闘シーンは苦手という方が多いように思えました。


   ✒


 そこで


 かつてどなたかにコメント返信した記憶もありますが、ココで改めて私の気付いたポイントを披露しようと。


   ✒


 動きのあるシーンを書きたいなら……


 


   ✒


 これは、私のターニングポイントになった発想です。

 実は投稿作品の中にはないのですが、とあるサイボーグの戦闘シーンを書く中で気づいたものです。


   ✒


 何気なくですが、私はそのサイボーグを敵に向かって走らせました。

 すると、次にどうしなければいけないか、すぐに書かなければいけないことに気づきました。

 走っているから時間も容赦なく過ぎていきます。

 敵の動きも簡潔に書かなきゃなりません。


 これからどうする? 飛ぶ? 攻撃する?

 とりあえず突っ込ませる! でも次はどうする?


   ✒


 なんて考えながら書いているうちに戦闘シーンが出来たのでした。

 それ以降、とにかく戦いの前には主人公をダッシュさせるようになりました。


 ちなみに意外と、これ、書きやすいんですよ。


   ✒


 さて、企業秘密もばらしたことだし……

 この際なので、みなさんの企業秘密も教えてください!


 こういうシーンはこういう書き方するとスムーズ、みたいなもの。

 戦闘シーンの書き方のコツとか!


 ほら、世間ではギブ&テイクという言葉もありますからね!


 ……というのは本当に冗談ですが、お互いに何かの気づきにでもなればいいかな、と思います。







 そっと追記……

 近々ノートの方で【番外編】として『シチュエーションでアピールするキャラクターコンテスト』(長いな……)みたいなことをやりたいと思ってます。

 その際は是非お付き合いただけると嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る