問㉘ キャラクターの活きるエピソードとは?
前回の『起』の続きになります。
ちなみに前回では、スタートでのワクワク感を持ってもらうために必要な事はなにか?
それは世界観やキャラクターの紹介をしっかり書くのが大事では、なんて思っているということを書きました。
✒
しかし、ここで止めてしまってはあまりに抽象的で具体性がないですよね?
✒
そこで今回はもう少し深く『効果的な方法とはなにか?』
という所を書いてみたいと。まぁそれでも例によって、自分が考えた、気付いた、心がけている、という話です。
いつも通りの斜め読みで済ましてくださいね!
✒
とにかく序盤で重要なのは、まずなにより大事なのは先を読んでもらう事、だと思うわけですね。
読みたくなるようなものを次々に提示してゆく。自分が魅力的だと思う所を積み上げてゆく。
それはキャラクターであり、世界観だったり、物語の基礎となるところ。
これを読みやすい文章で展開していくことが大事です。
✒
しかし私の場合、この序章でつまずくことが結構ありました。
書くときにも引っかかったり、違和感がつきまとったり、読んでみると詰まらなかったり、リズムが悪かったり、意味不明だったり。
✒
これは書きたいこと、というよりも『書いておきたいこと』を先に書きたくなるからなんですね。
また脳内イメージを再現しようとのめりこんでいたり、ここを書かないと混乱するはずと思い込んだり、またよく分かっていないのに書きはじめたり。
原因はそんなことでした。
✒
しかしそこで止まっているわけにもいきません。
ここを超えるにはなにが必要なのか?
逆に、どういう時に自分が書きやすくて、リズムが良くなって、読んでいてもつらくない、という状態になるか?
✒
ここで私なりに出した答えが『シーン設定』と『動き』です。
✒
『シーン設定』はキャラクターが語る場面、世界観を描写する場面、とにかくシーンの設定が効果的であるかどうか、ですね。
キャラクターの魅力が自然に発揮できているか?
そのエピソードも含めての『シーン設定』です。
✒
このシーン設定が自然であれば、自然とキャラクターが動き、書く方も読む方も没入しやすくなります。
逆にのめりこめないのであれば、ここはさっさと別のシーンを考えた方がいい、ということになります。
✒
そのキャラクターがもっともその魅力を発揮しやすいエピソード作り、これをじっくりと考えるようになったというワケです。
✒
例えば『アトランティスのつまようじ』では、第一話の後半に主人公が発明した『放射能除去爆弾』のエピソードが出ます。
このエピソードで、主人公が心優しい人間であることが示されます。
しかし同時に悪用されることで、この物語そのものが『風刺的』である事も示されます。
さらに、悪用を想定しなかった、主人公の夢想家的な一面も出しています。
これは自分なりにいいエピソードになったのではないかと思いました。
実際にすごく書きやすかったですし。
✒
まぁつまりは、とにかくしっくりくるようなエピソードを考えるのが一番の近道だ、とこう言いたいわけですね。
世界観の説明にしても、それを印象付けるようなエピソードがあれば、より分かり易くなると。
✒
……なんだか長くなりましたね。
『動き』はまた次回にしましょう。
✒
ということで、皆さんはどうやってエピソード考えてますか?
キャラクターが自然と作りだすのでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます