問㉗ スタートに欲しいもの、って何か?
プロローグ、次に出だしの数行、の話をしてきまして、いよいよスタート地点です。いわゆる起承転結の『起』の部分。
物語をスタートさせて、話を広げてゆく大事な部分ですね。
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しかしながら、ここで改めて考えたりもするのですね。
起承転結とは何か? 具体的にどういう展開なのか?
確かにこれがしっかりと決まっていると物語は読みごたえが出来て面白いものになります。
でも『起』ってそもそもどういうモノなのかな? と。
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これを語るには多分に勉強不足のきらいがあります。
わたしが小説の作法とかを勉強してないですからね。
だからこれから書くのは、読み手としての希望と、書き手としての願望が混じったものです。ムニャムニャみたいなものです。
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で、私の考える『起』とはなんだろう? と改めて考えるわけです。
ここで以前に書いた物語の在り方に戻るわけです。
以前にこんな風に書きました。
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最初のページを開いたときに「どんな物語が始まるんだろう?」とワクワクしてほしい。
ページをめくっていくごとにキャラクターを好きになってほしい。
本を読み進めていくうちに、主人公と一緒に、喜んで、怒って、泣いて、笑ってほしい。
クライマックスでは「次はどうなるんだろう?」とドキドキしてほしい。
そしてラストシーンでは感動してほしい。
エピローグを読み終えて、本を閉じた時に「あー、面白かった!」と思ってほしい。
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このスタンス、在り方が私の基本で解釈なんだと思います。
そういう意味で『起』の部分に相当するのはなにか?
「どんな物語が始まるんだろう?」
読む人にそう思わせるのはなにか?
ほら、面白い漫画の一話目って独特の面白さがありますよね。
そこにはなにが潜んでいるのか?
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けっこう考えたんです。
結論としては、何とも言えないワクワク感の演出とキャラクターの魅力の紹介ではなかろうかと思います。
『ワクワク感』というのは世界観とか設定みたいなものの紹介。
『キャラクターの魅力』は、まぁ、そのまんまですね。
しかしこれも世界観とか設定にも付随するものです。
つまりこの二つをしっかりと混ぜ合わせて、しっかりと演出できれば、物語世界にしっかりと引きずり込めるのでは、と思うのです
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だからこそ『スタート』ではこの辺りをしっかりと書いていくのがいいのでは、と考えているわけですね。
ちょっと興味を引くキャラクター、彼らが住む独特の世界(日常生活であっても)、そこに巻き起こる何かしらの波風。
こういうモノが続きを読みたくなる原動力になるのでは、と思うのです。
とはいえ、これがまた難しい。
でも意識することで、何らかの上達はあるのではないかと。
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私の作品で言えば『アトランティスのつまようじ』の序章がそんな所を目指しています。
科学者ばかりが収監された特殊な監獄という世界観。
ノーベル賞を受賞しているのに囚人だという主人公。
そんな彼がとうとう脱獄を決意するという流れ。
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実際『アトランティス~』は長い話でして、30万字オーバーです。
それでも何とか最後まで読んで欲しい。自分が面白いと思って作った物語だから、何とかして届けたい。しかしそれだけの長い旅にお付き合いいただくには、あの手、この手といろんな工夫を考えねばなりません。
だから『スタート』ではなるべくそんな工夫を施してみたのでした。
✒
それでも詰め込みすぎではすぐに胃もたれをおこすのも分かってます。
だからこそ、なるべく読みやすい文章、序盤は特にそれを意識していました。
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ちょっと自分の話が長いですね。
ま、基本的にエッセイですからね。笑って許してください。
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さて、皆さんはスタートにどんなものを書きたいですか?
どんなスタートが好きですか?
みなさんの考える『起』とはどういうものか?
逆にこういうスタートは苦手、なんてのもありかもしれませんね。
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