ナイショ話
関川 二尋
物語全般的なアレコレ篇
問① ページが厚くても読める物語とは?
まずこれを考えたんですよね。
✒
長い物語を書くのが好き、でも長い物語を読ませるのが大変なのは、誰より自分が一番よく知っている。
自分も長編を読んでいると飽きちゃうから。
もちろんプロの作品だってそう。
一度読んだ、すごく気に入った作品でもそう。
✒
しかしその中でも、自分が何度も繰り返し読もうと思える物語がいくつかあるんですよね。
疲れた時でも読める本。
主に海外の翻訳のモノですが、まずは何で読めるのか?
の分析をしたわけです。
✒
その中でダントツにリピート率が高かったのがSF作家のカート・ヴォネガットの作品の数々。
読んだことがある方は分かると思いますが、彼の作品はとにかく区切りが多い。
ひどいときは「コホン」なんて咳払いの一行だけ、みたいな。
✒
しかしこれが抜群に読みやすいんです。
で、理由を考えました。
考えたところ、これは精神的な栞になっているのだと思い当たりました。
✒
人は誰しも区切りよいところで読み終えたいもの。
これが長い章になっていたりすると、ああ、ここまでは読んでおこう、なんてプレッシャーが生まれるわけです。
でもいたるところに栞があると、そのプレッシャーがなくなるわけです。
✒
これはゲームのセーブポイントと一緒ですね。
ダンジョンに入ったはいいけど、いつセーブが出来るか分からない。
これはもうプレッシャーの固まりです。
死者の宮殿をひたすら進むようなものです。
それはまぁ別として、とにかくセーブが細かくある方が圧倒的に遊びやすい。
セーブポイントが間近にあると分かると、もうちょっと先に進もうかと、むしろプラスに働くわけです。
✒
考えるに今のweb小説のページごとの文字数が少ないのも、全く同じ理由ですね。
止め時が見つけやすい。
しかしながら、私が書き始めたころはまだweb小説もなく、この書き方をなんとかモノにしてみようと、ひそかに決意したのです。
✒
ですが始めてみると、その道は苦難に満ちておりました。
簡単に、気軽に書いているように見えて、実はかなり難しかったのです。
✒
あ、ちなみにこの書き方のことです。
頻繁にマークを出す✒コレですね。
✒
ということで何が難しかったのか?
これもまたいろいろと試行錯誤することになるのですが、話が長くなるのでまた別の機会に。
✒
ということで、皆さんが感じる読みやすい物語ってどんな特徴がありますか?
ついつい読んでしまう物語、それを書くためになにか気にかけていることはありますか?
よかったら是非教えてください!
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