華族とロスチャイルドの末裔

登場人物：木下康夫（祖父）1885年生で貴族院議員
1945年、自宅で自決

木下家は、旧華族で、徳川家の近い、由緒正しき名家である。
東京に大きな屋敷を持ち、日本の戦後でも不自由のない生活
を送っていた。所有する土地は、池袋から渋谷まで続いた
という広大なもので、教育熱心で子供達には専属の
家庭教師をつけて教育していた。
　１９２３年の関東大震災で東京が焼け野原に
なったにもかかわらず、東京でも武蔵野近い所に家が
あり、ほとんど建物は、影響を受けなかった。
大震災後に木下康夫は、現在の住んでる屋敷を残して、
その他の広大な東京の土地を売却し、その金で友人の
三丸商事の役員、山下真一に多額の金地金を買い
スイスの銀行に保管した。旧友の佐藤和彦弁護士に
遺言信託した。そのため終戦後は不自由では…続きを読む