第28話:募金、寄付の受付(2013-201410)

その後、見学希望者が多くなり、見学を人手不足という理由で断り寄付についてはインターネットにサイトを立ち上げている所なので、少し待ってもらう様にお願いした。 中傷じみた電話もあったが時間と共に忘れ去れた。


 その後、クリスマスパーティーをし2013年が終わり2014年となった。仕事始めの1月5日を過ぎた頃、七郎に対して、生い立ちや資金を作るまでのストーリーをテレビ映画にして、放送したいので取材したいと日本最大の有料衛星放送の企業からの電話があった。これに対しては、個人の人権が侵害される恐れがあるので、丁重にお断りした。その後、七郎の美談をゴーストライター書いてもらい、本にして発売したいから取材したいという申し出があったが、お断りした。


 インターネットに入間の里というサイトをホームページを開設して、寄付金の受け入れ先をYahooに言って、開設してもらい、寄付金が入るようになった。もちろん、寄付者には、学生寮での費用をエクセルを使い、収支を見える様にした。寄付金は100円単位で、Tポイントなど各種ポイント、各種クレジットカード払いもOKにした。寄付額は1口、1回、最低100円からとして、広く浅くお願いするようにした。それでも、月あたり、多いときは百万円以上集まり、非常に助かった。


 不定期で学生寮ニュースとして、この施設での出来事をネットの「入間の里」ホームページに書くようにしていくと、寄付者からの投稿も来るようになった。その後、週刊誌で、七郎の過去を暴こうとの動きがあったが、なかなか確証が取れなかったようだった。


 2014年も12月を迎え、マスコミの熱い取材攻勢の日々が過ぎていき、2015年となり「入間の里」の事も完全に忘れ去られていった。開設一年間は、企業の寄付金や、物での寄付で、かなり助かったが、


 翌年からは継続してくれるパン屋さんと2社の広告料だけになり2年目から費用がかさむようになった。今後は「入間の里」のサイトを通じて、長くバックアップしてくれる人達を増やして、寄付金を継続してもらうようにお願いしていこうと思った。


 七郎は仕事とプライベートは完全に分離したいタイプの人間で奥さんの恵子さんは、この件に関して一切の手伝いは無用と言って手伝わせなかった。


 2015年秋にに9月に米国と10月にタイから七郎の方に取材の要請が入った。米国からはコストコ本部で素晴らしいボランティア活動にコストコ製品が使われていると、聞いて話を聞きたいというので、取材要請と受けた。その後は、「入間の里」のサイトに米国人から英語で多数のコメント来るようになり米ドルで寄付できないかと言われたので、日本円でないとできないと米ドルでの寄付は断った。それでも米国からの円の寄付金が増えてきた。


 次に、タイからの取材要請は日本は仏教大国で仏教の国のタイでは、こう言う慈善事業を参考にしたいというので財閥の若手の見学希望があり、学生達への個人的な取材は禁止として、それ以外ならOKという条件付きで引き受けた。言葉はタイ語は禁止で英語か日本語での質疑応答ならOKと答えた。

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