第16話:結婚式とリーマンショック(2008-2009)

 春めいてきて3月が去り結婚式の当日、2008年4月16日を迎えて、手はず通り、ホテルニューグランドで、木下七郎の育ての親、リチャード・RSCと山崎恵子さんのお父さん、七郎商会の社員や新郎新婦の友人など、参列者25名で、結婚式と披露宴を行った。七郎の育ての親リチャードが祝辞を述べた。約3時間で終了して、4月28日から7泊8日、東北から、新潟、名古屋、神戸、博多、出雲大社、広島、岡山、大阪の旅へ出かけた。新婚旅行を無事終え、自宅へ帰ってきた。


 その後、七郎は、鎌倉のリチャードの家を出て、恵子とマンションでも借りようと考えていたのだが、恵子が横浜の家が離れを使っていた、恵子の兄弟が次々に出て行ったので、両親と一緒に住んでくれないかと言ってきた。七郎は、長く独身であり、特に断る理由も見つからないので、同居に同意した。現在、家の離れが、倉庫代わりになっているので、片付けて、2DKのとして使うことにした。本宅とは廊下で続いていて行き来するのにも便利だった。


 新婚旅行から帰ってきた次の日に恵子のご両親に、離れを使わせてもらう挨拶をして、同居を開始した。この年、世界経済では大きな出来事が起きた。2008年に9月15日についにアメリカ合衆国の投資銀行であるリーマンブラザースが経営破綻した。負債総額、約6000億ドル(約64兆円)という史上最大の倒産により世界がに鎖的な金融危機を招いた。日経平均株価も大暴落し9月12日(金曜日)の終値は12214円だったが、10月28日には一時は6000円台(6994.9円)まで下落し、1982年10月以来の安値を記録した。


 2008年10月3日には、アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュが、金融システムに7000億ドルの金銭支援をするための法案に署名した。2008年に金は高騰して3300円/gとなり、七郎は2000kgの金を66億円で売却した。総資産が67億円1840万円になった。売却後、すぐに、金が急落して2008年12月に2100円/gで3000kg、63億円で、ゴールドを再度購入し、購入後の資産は2億円となった。


 日本でも2009年10月にJAL、日本航空が経営破綻した。再建案は3000億円規模の公的資金の注入や2500億円の債権放棄などの支援を必要とし、一方、日本航空側にはこうした支援を受けるため、月に25万円ともいわれる高額な企業年金のカットや、1万人規模の人員削減の必要性も訴えられた。その後、日本航空が再生するまで国営とされた。2009年に円高ドル安の進行が始まった。

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