第36話:激動の世界情勢1(2016-2018)

 次に、世界の情勢に目を向けてみると2016年から18年の2年で、悪い方へ向かって行った。2016年7月のイギリスのEU離脱に始まって、翌年には、勝つはずのなかった、トランプ氏が大統領になり、オバマ前大統領の融和路線から強硬路線に転換して、アメリカンファーストと言う、孤立主義に突き進んだ。実際に就任直後のTPPからの離脱、2017年6月の地球温暖化対策・パリ協定からの離脱と、時代に逆行した施策をとり続けた。しかし株価は上昇し続けた。この原因は5年前から景気低迷の対策として各国が金融緩和して大量にに大金を刷って市場にばらまいた、緩和マネー、低金利が原因だろうと想像された。巨額の借金低金利で借りて機関投資家、ヘッジファンドなどが株を買い続けたためだろうと言われた。米国株などは株価の天井知らすの上昇だった。


 2017年7月の九州北部豪雨や8月のバルセロナでの車を使ったテロ事件と自然災害やテロが世界で多発し、まさに混沌とした時代が続いた。2017年も年末に向けて、流石に、現在の景気はバブルという話も出始めたが2018年になっても以前として株価は上昇続けた。しかし2018年4月に入り、ダウ指数が大きな下げのを見せ始め、-3%下落するが日が、あらわれて来た。世界中の緩和マネーが米国株に流入していたので大きな下げが起きると下げ足を速める悪循環が起きた。加えて中国の引き締め政策により中国経済の成長率が5%代に落ちルだろうと予測された。


 七郎も、米国発のバブル崩壊を恐れて投資資産を現金化したいと思った。2016年2月にピクテに預けた9900万ドルが米株の急上昇で、投資開始から約2年、2018年1月24日までに40%も上昇してきた事と、この急上昇がバブルだと感じ、換金する事にした。9900万ドルが13900万ドルになったのだ。その1億3900万ドルのうち、3900万ドルを円に両替して41億円を日本の七郎の口座に振り込んでもらった。残金29.5億円と41億円で、合計70.5億円となったピクテに残した1億ドルを現金のまま、利子はつかないがおいてもらう事にした。この事を知った、恵子は、その金額に驚いて、何これ、こんなに持ってるんだったら、もっと豪華な結婚指輪もらうんだった。これからでも遅くないから、宝石でも買ってねと笑った。わかりました必要なものは買いましょう、でも不必要で華美なものはいりませんと言い「入間の里」学生寮は10億円以上の費用がかり今後も毎年数千万円の費用が必要なんだからと説得したた。


 でも本当に驚いたわ、まるでジェームズボンド見たいというと、恵子が言うので、それなら君はボンドガール?、どおりで美人な訳だと、おどけて言うと、ふざけないでよと頭をたたいた。この事があって、夫婦の中も、お母さんとの信頼関係も強固なものになっていった。

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