第31話:お父さんの心筋梗塞と母の痴呆(2016-17)
苦学生の学生寮が、一段落した頃、2016年4月12日、七郎の女房、恵子さんのお父さんが山崎仁さんが心筋梗塞で倒れたとの連絡が入り、入院先のKU病院にお見舞いに行った。恵子が病室で待っていて、父と母が散歩しているときに、急にお父さんが胸の痛みを訴えて倒れ、近くにいた学生さんが、すぐ救急車を呼んでくれ、病院に担ぎ込まれて、緊急手術で命を取り留めたと言った。おかあさんは、口もきけないほど憔悴しきっていた。病室でも、窓の外の一点を見つめる様に、ただ黙っているだけだった。
お父さんの方は、すっかり意識をもどしていた。むしろ、疲れ切った、恵子さんのお母さんを心配して、七郎君、妻をタクシーで送っていってくれと言った。そこで、少しして、恵子とお母さんと3人で実家に帰った。家に戻るとお母さんが、お父さんはどうしたのと言うではないか散歩中にいなくなったので探しにいこうと言いだした。入院見舞いに行って帰ってきたばかりよと恵子が言う言葉にも、お父さんがいないと言うばかり。この様子を見て七郎がKU病院に電話し、お父さんを手術した先生に、状況を説明したところ、お父さんを特別室に移して、そこにベッドをいれて奥さんもしばらくの間、その特別室へもうお1つベッド入れて、入院させて方が良いと助言してくれた。
その助言を聞いて、そうさせていただきますと言い、もう一度、3人で七郎の運転する車でKU病院に戻り、お父さんの特別室に、お母さんも入院させてもらう事にした。母が父の顔を見て安心して心筋梗塞の事を思い出した。
明日、お母さんを循環器内科の痴呆外来で診察を受けてもらう事にした。そこで、恵子と七郎はすぐ近くのホテルに泊まる事にした。そんなやりとりをしている最中に、母が疲れたのか、眠り始めた。
そこで、静かに、明日、又来るねと父に言い残して病室をあとにして、ホテルにチェックインした。夕食後、早めに床につき、翌朝は、早めに起きて朝食をとり8時前に
ホテルを出て病院に入り母の外来診察の手配をして9時過ぎに循環器内科の外来に母を連れて行った。
10時頃、外来に3人で入り、診察を受けた。先生の問いかけに、ちょっとぼーとした感じで受け答えをしていた。七郎が昨日の出来事を先生に話すと、多分、大きなショックを受けて、動揺して、痴呆症状が顕在化してきたのでしょうと言い。痴呆の検査をしましょうといい、恵子と七郎は、外で待つことにした。20分位で、診察を終え、七郎が先生に呼ばれた。
痴呆の程度は、かなり進んでいて3種類の薬を飲んでもらうことになりショックが収まって普通通りの生活ができるまで数日、お父さんの病室で一緒に入院してもらいましょうといわれ承諾した。1週間くらいで母が正気に戻り、自宅に戻った。
その後、父親の方が、不整脈が見られ程度も悪く、ステント手術後、体調が回復したらペースメーカをいれる手術が必要だろうと言うことになった。特別室から普通の病室に移り、入院後2週間して、ステント手術を受けることになった。手術は2時間程度で終了した。リハビリなどをして4日後、2017年5月20日に退院した。
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