概要
百物語にどこか足りない、夕闇の中の恐怖譚
昭和初期の帝都・東京。酒浸りで怖がりの文士・大久保と利に敏い記者・関の二人は怪談を集めるため、あちこちを奔走する。中には本物の怪異も紛れていて……。
角川文庫から発売中です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321811000158/
続編・帝都つくもかさね
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883013792
帝都つくもちぎり
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884209862
番外編・帝都つくもあつめも気が向いた時に更新してます。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882852127/accesses
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読めば読むほど好きになる、絶妙名コンビ!
大久保と関、メインふたりの愛すべきくせ者っぷりがとにかくすごいのです!そんなくせ者同士の名コンビっぷりはさらに凄まじくて、あっという間に骨抜きにされました。
人間性の良い部分と良からぬ部分が表裏一体に描かれていて、その人間味が好きで好きでたまりませんでした。……というか現在進行形で好きです。読んだら好きにならざるを得ないのですよ、これは!待ったなしです!!
そんなふたりが一緒にいるだけで面白いのに、ストーリーもことごとく面白くて、本当最高なのです。
連作短編形式で、どのエピソードでも一貫して真摯に心が見つめられていて、それでいて切り口の違う様々な種類の面白さが各話ごとに存在してるのですから…続きを読む - ★★★ Excellent!!!丑三つ時ではなく、逢魔が時の怪異譚
百物語にはひとつ足りない、「怪談」と呼ぶには色合いが淡い。
此岸に留まる死者たちの情念は少し怖くて物悲しく、儚く弱い。
昭和初期の帝都を舞台に、酒飲みで怖がりの三文文士の大久保は、
学生時代からの悪友で胡散臭い新聞記者の関に引っ張り出され、
新聞掲載の怪異譚の取材のため、数々の不思議と出会っていく。
大久保の視点の柔らかな筆致によってレトロな東京が物語られる。
短編連作の形式で、情感にあふれながらも各話に深入りしない。
だからとても読みやすく、大久保と関の人間臭さが親しみやすく、
あっという間に全話を読破してしまった。すごく面白かった!
飄々として傍若無人なくせに実は一途で脆い関がかわい…続きを読む