愛すべき人情怪奇譚

「一」を産むのは苦しいことです。得てして文筆家というのは神経衰弱の気質に苦しむものだと存じます。しかし、そこに九十九の活力を注ぐ相棒が居ればどんなにか素晴らしいでしょう。一の陰鬱と九十九の活力、合わせて百物語。人間このぐらいのバランスでいたいなぁと思うところです。
大変爽やかな読後感でした。先生もどうかご自愛下さい。

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