ダメ男ばかりなのに、怖くて、笑えて、泣けて、美しい。

昭和初期、帝都。
文士の大久保は、怖がり要員として、新聞記者・関の怪談蒐集に引っ張り回される。

酒浸りで怖がりの大久保に、どことなく胡散臭い関。
本が絡むと箍が外れる編集者・菱田、オカルト好き華族の中小路。
それぞれ別ベクトルにダメ男ばかりで、ホラーですがちょくちょく笑える本作品。
なのに、「第漆話 ほのおのあわい」ラストの、美しさと言ったら……。
素晴らしい。本当に素晴らしい。

続きを楽しみにお待ちしています。

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