第26話 アリス日本で孤児の証明を獲得
児童相談課の2名の女性職員が迎えに来た。事務服を着た中年の女性と20代の女性が警察官と少し話をして私達の所に来た。
「こんにちは、アリスちゃんとリリスちゃん、私が児童相談課の小森です、よろしくね。親が見つかるまで私達が預かることになりました。いいかな?」
「はい……」
私はいかにも不安そうに返事をする。
リリスは無表情だった、ブレない。
「じゃ、こちらに来てくれるかな、今から児童相談所にいくから」
「はい、わかりました」
二人は小さな部屋を出て廊下を進み駐車場に出る。軽の白い車に案内され、後ろに私達が乗り前に職員が乗る。
30分ほど走ると、3階建てのビルが有る場所に着く。周りは木が植えてあり庭も有る。落ち着いた感じの場所だった。
車を降りて玄関に入り、受付で名前を記入する。その後2階の部屋に案内され、女性職員が。
「ここがあなた達の部屋になる、よろしくね」
と言われ中に入る、8畳ぐらいの子供部屋のようだ。床は青っぽい絨毯で大きな窓が2つにカーテンが有る。壁には押し入れがあり、きっと布団が有る。
他に、収納棚がいくつかと、おもちゃ箱が有る。
いかにも大人数が泊まってもいい感じだ。今は二人だけ。
「親が見つかるまでの間、住むことになると思う、いいかな?」
「はい……」
でも、親など見つかるはずもなく、このまま孤児になるのは予定の内。
昔の亜理朱17歳高3では無理だが、10歳ぐらいの外見に感謝。
後ろめたい気もするが、これも人類のため。
などと考えながら。窓から外を見てみた。
ふと遠くの木を見ると鷹がいた、ユニちゃんだ。
遊びながら時が過ぎるのを待っていた、この施設の外に出られないので待つしか無い。
数日して、親が直ぐに見つからない事がほぼ確定し、孤児院へ行くことになった。
職員から漏れてくる話を聞くに、私達は無国籍の孤児となった。
日本語が普通に出来るので日本で育ったのだろうと。
リリスは主要国の言語は何でも話せるらしい。
実は私も何語でも話せるそうです。私は日本語で話して聞いているのに、自動で総ての言葉に変わるそうな。
リリス有能すぎ。
お昼に孤児院の迎えが来て、車に乗り孤児院に行った。
第2段階クリア。
何か有ったときは、私たちは日本に居て孤児で保護された子供だと証明が出来る。国籍は無いけど存在証明の第一歩。
パトロンを探してより強い存在証明を獲得し、住所電話を確保し、食糧問題を解決して、地球征服をする!
地味な行動は終わりだ、これからは私のターン!
と意気込んていたが、大きなトラブルが起こるのだった。
***** ある日、リリスと会話
前から不思議に思っていた。重力空間制御が出す力に対して、1、2センチ程度の制御球にそんなエネルギーが有ると思えない。
リリスに聞いてみる。
「ねえ、なんでこんな小さな金属球が、あんな大きな重力を制御できるの?」
リリスは何でもないように説明する。
「この球の中にはワームホールの片側の出入り口があり。その片方は基地の接続ユニットに繋がっている。ワームホールは5次元宇宙を通過していると言われている。このワームホールが不安定になると、5次元宇宙の重力エネルギーがこの時空に漏れてくる。それを制御して重力空間を作っている」
「え、そうすると、使用したエネルギー以上のエネルギーが出てくる?」
「そう、数万倍のエネルギーが出る。大なものを長時間稼働すれば倍率は膨大。
それに、総てのワームホールは電磁波、光で通信できる、地球の裏側でもタイムラグ無しで通信できる、もちろんエネルギーも送れるので球体にエネルギー源はない」
「物質の輸送も?」
「そう、小さなものでもマイクロカプセルを送れる。それより少し大きいとミリカプセル。メートル単位の大きさだと宇宙船が送れる。だから外部から補給が無くとも機能できる」
「便利すぎ」
「数万年前のティア星で発見され利用された。このティア星がライ連のルーツであり、ライ連の基本理念が出来た最初の文明。でも、この技術への依存度が大きすぎるのが欠点かもしれない」
「なるほどね〜」
まあ、便利なものは使い倒すのが知的生命体。仕方が無い。
***** どこかの掲示板
【謎のロ○巨○】謎のゴスロリ美少女現る【Part4】
1:ゴスロリは何処だ
俺の町で、めちゃくちゃ綺麗な、ゴスロリ美少女を見かけた。
下が画像だ!
↓
ttp://XXXXX.co.jp/XXXXXX/XXXXX/XXXX
誰か知ってる?
一人は銀髪、真紅の瞳、黒ゴス。
一人は黒髪、黒目、白ゴス。
ロ○巨○ だと、今すぐ探せ確認だ!
………………
52:名無し
おれ、神奈川に住んでるんだけど、今初めてこのスレ見た。
数日前、神奈川のある町で発見したかもしれん、
服が違うが後は同じ。
道を聞かれたぞ! 後ろ姿だが画像あり。確かに巨○だ!
↓
ttp://WWWWW.co.jp/XXXXXX/XXXXX/AAAAAA
63:名無し
後ろ姿はにてる。ワンピースの白と黒もいい。
それに、靴も白と黒だ!
こだわりを感じる。
78:名無し
マジか、おれ神奈川行ってくる!
81:名無し
何処の場所聞かれたんだ?
83:名無し
人の居る派出所を聞かれて、地図で教えた。
結構遠かったけど、一人が一瞬で地図覚えた、まじすごかった。
黒髪の子が銀髪の子にリリスって名前で呼んでた。
86:名無し
名前が発覚、調査員は居ないか!
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