探査機はやふさ9号(有人)
おてて
第1話 はやふさ9号
コンプレッサーの音で目が覚めた。
ブーーンという生活用水をリサイクルしてる音だ。
ここは地球から3億キロメートル離れた宇宙探査衛星の中。
探査衛星「はやふさ9号」の第1モジュールに俺は住んでいる。
この「はやふさ9号」の目的は宇宙の物資を地球へ送ること。
地球上では得難い希少物質などを小惑星から獲得して持ち帰る。
なぜ宇宙まで探しに来て持ち帰るかって?
この希少物質はとにかくカネになるらしい。
この第1モジュールに目いっぱい希少物質を持ち帰ると1兆円を軽く超える。
(情報機器や軍事技術を飛躍させる物質に値段は付けられないらしいが。)
ちなみに第1モジュールの容積は、ちょうど四畳半の部屋と同じだ。
地球を「はやふさ」で旅立ってから6か月経過。
昨日の夜から酸素を作る機器の音が止まっている。
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