第8話 はやふさ8号

軽い運動をして、うっすら汗をかいた。

現在、俺の乗る「はやふさ9号」全モジュールに運動設備は無い。

そのため運動不足による病気を防ぐためスクワットや腹筋腕立て等を行う。

無重力で筋トレの効果を出すため、ゴム素材の専用ジャージを着る。

手足を曲げ伸ばしする時にゴムの負荷がかかるので運動効果は高い。


宇宙飛行士の適性試験中に「はやふさプロジェクト」の過去の記録を読んだ。

(宇宙飛行士の適性試験・・・千葉県の「独房」の2年間)


無人探査機はやふさ1号は小惑星からのサンプルリターンに成功。


はやふさ2号~5号まで同様に小惑星探査成功。

(4号、5号では大量の希少物質を回収して帰還した。

それにより宇宙技術の分野にも飛躍的な進歩があった。)


はやふさ6号で初めて日本人3人を送ったが帰還途中で行方不明。

(長期間の宇宙探査では機材の予想外の劣化が避けられないことが後に判明。

これ以降、モジュールを複数飛ばして状態の良い機体に人が乗り移る方式になる。)


はやふさ7号は搭乗者の操作ミスでモジュール同士が衝突し3名全員行方不明。

(この後、完全自動の有人機という現在の形が主流になる。)


有人探査機はやふさ8号は搭乗者1名にしたが出発5年後に搭乗者が自ら命を絶った。

(はやふさ8号は搭乗者の遺体と希少物質を乗せて地球に帰還した。)

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